
サウナ室に立ちのぼるのは、蒸気だけではない。
静岡県裾野市のサウナ施設「サーマルクライムスタジオ富士」で2026年10月15日、お茶の香りと所作でサウナ体験の質を競う「第2回 世界お茶サウナコンテスト」が開かれる。主催は一般社団法人静岡サウナ協議会だ。
「お茶ロウリュ」の技術と、前後のお茶提供を10分で審査
大会の審査対象は大きく2つ。ひとつは、サウナストーンに茶葉由来のロウリュを行う際の香りや所作。もうひとつは、サウナの前後に提供するお茶そのものの内容だ。
出場者は制限時間10分のプレゼンテーションで、この2要素を審査員に披露する。評価軸は茶葉の選定や活用方法、プログラム全体の構成、地域性や独創性、おもてなしの完成度など多岐にわたる。
会場のサーマルクライムスタジオ富士は「Thermal Climb(熱の登山)」という独自コンセプトを掲げ、温度や湿度の異なる複数のサウナを段階的に巡る体験を提供する施設。香りの演出と、温度設計が異なる複数室を組み合わせた体験は、単発のロウリュパフォーマンスとは違う文脈で審査される点が特徴的だ。


なぜ「競技」として設計されているのか
近年、ご当地素材を使ったロウリュ(薬草・柑橘・日本酒など)を取り入れる施設は各地で増えているが、その多くは施設独自の一過性の企画にとどまりやすい。
本大会がユニークなのは、優勝プログラムを「世界お茶サウナ認定プログラム」として認定し、大会後も認定施設やイベントで継続的に体験できる仕組みを用意している点だ。単発のコンテストで終わらせず、受賞アイデアを実際の来場者が体験できる導線まで設計することで、地域の茶産業とサウナ施設運営の双方に還元される構造になっている。
第1回大会(優勝:茨城県古河市「SAUNA NAYA」)で示された「地域や茶葉の個性を活かしたプログラム」という方向性を、第2回はさらに全国・全世界規模に広げる狙いがある。


「世界お茶サウナコンテスト」はどんなサウナーにお勧めか
観客として楽しむなら、すでにロウリュとアウフグースの違いを体感し、香りや演出の細部を味わえる中〜上級サウナー向け。
出場者としては、熱波師・サウナ施設運営者・茶業関係者・お茶ブランド関係者など、香りや所作で「体験」を設計することに関心がある人向けの挑戦の場だ。
募集期間は2026年8月8日〜9月4日、出場枠は6団体(個人も可)で、応募多数の場合は書類・動画選考が行われる。



コマシ
ロウリュって結局、蒸気の質と香りの立ち上がり方で満足度が全然変わるので、そこを競技として言語化しようとしているのは地味に硬派。アウフグースの熱波師大会とはまた違う感性を使う戦いになりそうで、香りの演出にこだわるタイプの熱波師や施設運営者にはかなり刺さるはず。優勝プログラムが認定施設で常設化されたら体験してみたい。
世界お茶サウナコンテスト
施設名:サーマルクライムスタジオ富士
所在地(エリア):静岡県裾野市須山2255-3644
主な設備(ロウリュ/アウフグース/外気浴等):温度・湿度の異なる複数のサウナ室(Thermal Climbコンセプト)
運営会社:一般社団法人静岡サウナ協議会(主催)
公式URL:https://www.sauna-club.jp/