
サウナと巨大な水風呂を、遊園地のプールで一度に楽しむ。
静岡県浜松市の遊園地「浜名湖パルパル」が、プールエリア「パルプール」前に移動型サウナバス「サバス」4号車を設置する企画を、2026年8月22日から8月30日までの9日間実施する。
プールをそのまま水風呂にする、という発想
遠鉄観光開発が運営する浜名湖パルパルは、今回の企画でプールを「巨大な水風呂」として位置づけている。サウナ室での発汗とプールでのクールダウンを繰り返す温冷交代浴によって、休眠しがちな汗腺の働きを呼び覚まし、暑さに強い体をつくる「暑熱順化」を促す狙いがあるという。
フリーパスを購入すればプール入場料が無料になり、アトラクション・プール・サウナバスのすべてを一日で楽しめる設計だ。プールと移動型サウナバスを同時に体験できる企画は、国内の遊園地では初の試みとされる。

サウナ視点で見る「サバス」導入の意味
今回導入されるのは、日本最大級のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」と株式会社リバースが展開する移動型サウナバス「サバス」の4号車である。浜名湖パルパルが立地する浜松の名産「うなぎ」をモチーフに、奥行きのある「うなぎの寝床」型のサウナ室を設計し、静岡県産木材「天竜材」を内装に使用している点が特徴だ。
サウナ室単体の完成度だけでなく、地域の食文化や木材といった土地の記憶を空間に落とし込んでいる点は、量産型の移動サウナには少ない編集的な工夫と言える。
さらに今回はサバス利用者専用の水風呂と「ととのい場」も別途用意されており、プールの賑わいから離れて“ととのう”時間を確保できる設計になっている点も見逃せない。


移動型サウナが商業施設に広がる流れの中で
移動型サウナバスは近年、商業施設やイベント会場への出張設置が全国的に増えており、施設側にとって新規客層を呼び込む手段として定着しつつある。サウナイキタイとリバースが展開するサバスも、各地の商業施設やイベントへの導入実績を重ねてきた存在だ。
ただし、遊園地のプールをそのまま水風呂代わりに使うという組み合わせは、水風呂の温度管理や動線設計の難しさもあり、これまで前例が少なかった領域である。
浜名湖パルパルは2026年7月にプール利用者向けの先行開放を実施しており、家族連れが中心のプール利用者に加えて、カップルや学生、父親世代がサバスを目的に訪れる様子が見られたという。サウナを入り口として、遊園地という日常の非サウナ層にリーチできた点は、単なる期間限定イベント以上の意味を持つ。

浜名湖パルパルの「サバス」はどんなサウナーにおすすめか
静かに“ととのう”ことを目的とするソロサウナーよりも、プールと組み合わせて温冷交代浴を初めて体験する初心者や、友人・カップルでのレジャーとしてサウナに触れたい層に向いた企画だ。
水着のまま入れる気軽さと、プールという開放的な水風呂は、サウナ経験の浅い層にとって温冷交代浴の入り口として機能しやすい。
一方で、サウナ室そのものの質にこだわる中上級者にとっても、うなぎの寝床型という設計や天竜材を使った内装は一見の価値があるだろう。


コマシ
プールを水風呂代わりにする発想自体は突飛だが、うなぎの寝床型のサウナ室と天竜材の内装まで作り込んでいるあたり、単なる話題作りでは終わらせない本気度を感じた。童心に返ってプールで泳いだあと、うなぎ小屋のようなサウナでととのうという体験は、サウナ単独の施設では味わえない開放感がありそうだ。「サウナは好きだけど水風呂の冷たさが苦手」という初心者や、家族・カップルでのレジャーついでにサウナデビューしたい人には、特に刺さる企画だと思う。
浜名湖パルパル「パルプール」(サバス4号車設置)
所在地(エリア):静岡県浜松市中央区舘山寺町
開催期間:2026年8月22日(土)〜8月30日(日)※先行実施:7月18日〜20日、7月25日・26日
営業時間:12:00〜16:00(最終入場15:00)
料金(税込):入園料+プール入場料 大人(中学生以上)2,600円/小学生1,800円/幼児・シニア1,500円(フリーパス購入でプール入場料無料)
サウナ室・熱源:移動型サウナバス「サバス」4号車(うなぎの寝床モチーフ、静岡県産「天竜材」使用)
水風呂:パルプール全体を活用、サバス利用者専用の水風呂・ととのい場あり
主な設備:サバス専用ととのい場、水分・塩分補給サポート、スタッフによる時間管理
運営会社:遠鉄観光開発株式会社
公式URL:https://sauna-ikitai.com/news/sabus4