
サウナに行きまくることと、肌の悩みは表裏一体だ。
サウナブームが成熟期を迎え、我々サウナーが求めるものは単なる「熱さ」から、その後の「質」へとシフトしている。中野区東中野、サウナーの間で聖地の一つに数えられる「松本湯」で、2026年6月26日から興味深い試みが始まった。
化粧品ブランド「オルビス」が、同社の人気商品『オルビス ザ クレンジング オイル』の発売1周年を記念し、松本湯を完全ジャック。コラボレーションイベント「オルビスの湯」が開催中だ。
JAZZが流れる脱衣所、唸りを上げるオートロウリュ、そして都内屈指の水深150cmを誇る水風呂。このストロングなサウナ環境に、繊細なスキンケアという要素がどう溶け込むのか。筆者は初日にその「現場」へと潜入した。

オートロウリュの熱狂と、クレンジングによる「静寂」の対比
松本湯のサウナ室は、暗がりのなかでJAZZが流れ、瞑想に適した高いクオリティを誇る。ここで数分おきに作動するオートロウリュは、一気に体感温度を上昇させ、毛穴という毛穴を強制的に開放する。この「極限まで開いた状態」こそが、今回のコラボレーションの核心だ。

今回のイベントのテーマは「落とす、ととのう、うるおう」だ。通常、サウナでの洗顔は「単なる汚れ落とし」という作業になりがちだが、本イベントで提供される『オルビス ザ クレンジング オイル』は、ポーラ化成工業の超微粒子技術を用いた「精密機械」のようなプロダクトである。

実際に使用して感じたのは、サウナの熱で緩んだ肌に対して、オイルが驚くほどスムーズに馴染む感覚だ。
これは単なるアメニティの提供ではない。サウナの生理的メカニズムである「発汗による毛穴の拡張」を、スキンケアの最適化に利用するという、極めてロジカルなアプローチである。これまでの銭湯の備え付け品では到達できなかった「肌が呼吸を始めるような爽快感」は、サウナ体験そのものの解像度を一段階引き上げていた。



水深150cmに沈んだ後の新世界。「オルビスの湯」が提案する肌の再起動
松本湯のアイデンティティとも言える、男湯150cm(女湯135cm)の水風呂に全身を沈める。脳まで冷却されるようなこの快感の後に待っているのは、外気が入り込む畳の休憩スペースでの休息だ。しかし、サウナーにとってこの「ととのいタイム」は、肌にとっては乾燥との戦いの始まりでもある。

筆者が注目したのは、浴室を出た後のケアだ。本イベントでは、オルビスの最高峰エイジングケアライン「ユードット」のエッセンスローションなども試用できる。サウナと水風呂の急激な温度変化は、精神的な多幸感をもたらすが、同時に肌への負荷も大きい。
ここで高品質な保湿成分を叩き込むことは、もはや贅沢ではなく、サウナーとしての「生存戦略」に近い。

近年の温浴業界では、サウナ後の「吸収率が高まった肌」をマーケティングの場とする動きが加速している。今回の松本湯とオルビスの取り組みは、そのトレンドをさらに深化させ、単なる製品露出にとどまらず、施設のスペック(熱と水)を製品体験の最大化に直結させている点が秀逸だ。

ピングーという緩衝材。シンプルな浴室に持ち込まれた「チル」の正体
松本湯のストイックな雰囲気を、ピングーという世界的なキャラクターが「中和」している点も見逃せない。館内の至る所に配置されたピングーの装飾は、自分を追い込みがちなガチサウナーたちの肩の力を、ふっと抜いてくれる効果がある。

また、来場者にはステッカーやサンプルパウチが配布され、さらにはハズレなしのカプセルトイまで用意されている。7月2日には、入浴料もサウナ代も全て無料という、ブランド側の自信が透けて見えるような特別招待イベントも開催される(要抽選予約)。



このイベントは、「サウナは好きだが、ケアは面倒」と考えている層にこそ刺さるだろう。
ピングーという可愛らしい入り口から入り、松本湯のガチなサウナを楽しみ、最後にオルビスの技術力に驚く。この体験のグラデーションこそが、今回のジャックイベントの真の価値である。

「オルビスの湯」はどんなサウナーにお勧めか
今回のコラボレーション「オルビスの湯」を最も享受できるのは、以下のような層だ。
- 「強冷水」と「熱波」を愛するストイック系サウナー: 肌へのダメージをケアしながら、さらに追い込むための基礎作りとして。
- スキンケアに興味はあるが、何から始めていいか分からない男性サウナー: 松本湯という慣れ親しんだ環境で、最高峰の製品を気兼ねなく試せる絶好の機会だ。
- 「チル」を求めるソロサウナー: ピングーに囲まれ、JAZZに浸り、サウナ後の乾燥を気にせず畳の上でのんびりしたい人に。
サウナで精神を「ととのえ」、オルビスで肌を「ととのえる」。この「ダブルのととのい」を、東中野の地でぜひ体感してほしい。


松本湯のあの「しっかり熱い」サウナと、オルビスの「丁寧なスキンケア」の組み合わせ。一見ギャップがあるようで、実はサウナーの生存戦略として正解すぎる。150cmの水風呂に沈んだ後、ピングーに見守られながら肌を甘やかす……。自分を追い込みがちなストイック系サウナーにこそ、この落差を「オルビスの湯」で味わってほしい。
オルビスの湯 WITH PINGU™
会場: 松本湯(東京都中野区東中野5-29-12)
期間: 2026年6月26日(金)〜7月26日(日)
営業時間: 平日・土曜 14:00〜24:00 / 日曜 8:00〜12:00、15:00〜24:00(木曜定休、イベント時例外あり)
アクセス: JR東中野駅 徒歩8分、地下鉄落合駅 徒歩3分
主な内容: オルビス製品の試用(クレンジング、ローション等)、ピングー限定装飾、来場特典配布、限定グッズ販売
松本湯URL:https://www.matsumoto-yu.com/
オルビス公式オンラインショップ:https://www.orbis.co.jp/small/1201053/