会社もととのうってホント?
サウナが職場にもたらす意外な効果。「裸の付き合い」最強説と、チームを変える可能性
――「シン・サウナ」を読んで驚いたんですけど、サウナって個人のパフォーマンス上げるだけじゃなくて、会社とかチームにもイイ影響があるって書いてましたよね?ぶっちゃけ、それってどういうことなんですか?
はい、サウナが組織にもたらすメリットって、大きく3あると考えてるんです。一つ目は「コミュニケーションの質が劇的に変わる」こと。二つ目は「チームの一体感がなんか知らんけど高まる」こと。そして三つ目は「メンバーの隠れたポテンシャルを引き出すきっかけになる」ことです!

――おおー!なんかワクワクしますね! まず「コミュニケーションの質が変わる」って、どういうことです?
これ、よく言う「サウナミーティング」とか「裸の付き合い」の効果なんですけど、サウナっていう非日常空間だと、普段の職場じゃ絶対見せないような、素の表情とか、ポロッと本音が出やすくなるんですよ。役職とか肩書きとか、そういう鎧をいったん脱いで、めちゃくちゃフラットな関係で話せる空気が自然にできるんです。
――た、確かに…!会議室でかしこまって話すのとは、全然メンタル違いますもんね!
ですよね!何気ない雑談から、すごいビジネスアイデアが生まれたり、普段あんまり話さない部署の人と意気投合して、その後の仕事がめちゃくちゃスムーズに進んだり。あと、一緒に汗かいて、キンキンの水風呂入って、「あー…」って一緒に深い呼吸してるうちに、言葉を超えた謎の一体感みたいなものが生まれることも多いんです。これ、リモートが増えてリアルな繋がりが減ってる今だからこそ、すごく価値があることだと思うんですよね。
――謎の一体感!めっちゃ分かります。あれは本当に謎です(笑)。次に「チームの一体感が高まる」っていうのは?
サウナって、個人のコンディションを整えるだけじゃなくて、チーム全体の士気とか一体感を高めるのにも使えるんです。例えば、デカいプロジェクトが終わった後に、チームみんなでサウナ行って「お疲れ様でした!」ってやったり、新メンバー歓迎会をサウナでやったりするのも、すごく良いと思います。
同じ目標に向かって頑張った仲間と、リラックスした空間で労い合う。あるいは、これから一緒に働くメンバーと、肩肘張らずに交流する。そういう経験を通じて、お互いの人となりが分かって、チームとしての結束力が自然と強まるんじゃないでしょうか。
本書ではおすすめのサウナ部運営方法も掲載しているので、ぜひとも参考にしてもらえればと思います。

――飲み会もいいけど、サウナ懇親会、アリですね!ヘルシーだし、なんか建設的な話ができそう!
お酒が苦手な人でも参加しやすいですしね! サウナ後のご飯(サ飯)も最高に美味しいですし、よりオープンで前向きなコミュニケーションが生まれやすい環境だと思います。
――最後に「メンバーの隠れたポテンシャルを引き出すきっかけになる」というのは?いわゆる「人材育成」への可能性って、ちょっと意外なんですけど…?
これは少し間接的な効果ですけど、サウナを通じて一人ひとりが自分自身と向き合う時間を持つことって、結果的に人材育成にも繋がると思うんです。さっきも話したように、サウナは内省を促して、自己肯定感を高めるきっかけになる。自分の強みとか弱み、本当にやりたいこととかについて考える時間を持つことで、仕事へのモチベーションが上がったり、新しい目標が見つかったりすることもあるはずです。
――自分を深く知ることが、成長の第一歩、みたいな?
そうです。それに、会社の中に「サウナ」っていう共通の話題とか趣味があると、「あ、サウナのことなら、〇〇さんに聞いてみよう」みたいに、部署とか役職を超えたコミュニケーションが自然に生まれやすくなる。これ、いわゆる「ナナメの関係」を作るのにすごく有効なんです。直属の上司とか部下みたいなタテの関係だけじゃなくて、他の部署の先輩とか後輩みたいなナナメの関係から得られるアドバイスとか刺激って、個人の成長にとってめちゃくちゃ大事ですから。
――会社の中で、仕事の顔(A面)だけじゃなくて、個人の趣味とか(B面)が見えるのって、組織全体の活性化にも繋がりそうですね!
まさに!一人ひとりが自分の「好き」とか個性を活かせる組織や、色んな価値観が認められる組織の方が、結果的にイノベーションも生まれやすいと思うんです。サウナは、そういう風通しの良い組織文化を作るための一つのきっかけになる、すごいポテンシャルを秘めてると思いますね。
もちろん、サウナだけで全部解決するわけじゃないですけど、組織やチームが抱えてる課題に対して、新しい風を吹かせる可能性は絶対あると思いますよ!