
かつて地域の賑わいを支えた25mプールが、静寂を経て「熱狂」の場へと姿を変える。
福井県福井市の大型温浴施設「ONSEN&SAUNA RESORT かいほつの湯」にて、水着着用で楽しむ男女混浴の新エリア「サウナガーデンMoi(モイ)」が2026年9月1日にオープンする。
本プロジェクトは、設備不良により閉鎖を余儀なくされていた旧「リライム」のプールエリアを、越のゆグループが全面的に再構築するものだ。単なる補修ではなく、プールの構造そのものをサウナ体験に最適化させた設計は、全国のサウナファンにとっても無視できない存在となるだろう。
また、この再生プロジェクトへの支援をクラウドファンディングプラットフォーム「For Good」で8月1日より開始している。
プールの記憶を熱気に変える「3つのサウナ」と階段を下りる新体験
ONSEN&SAUNA RESORT かいほつの湯の「サウナガーデンMoi」の核となるのは、全く異なるコンセプトを持つ3つのサウナ室だ。
まず、エリアの主役を担うのが「サウナ STADIAM」である。最大40人を収容可能なこの大型サウナは、中央に鎮座するサウナヒーターを囲むスタジアム形式を採用。定期的なロウリュ提供に加え、アウフグースイベントの開催を前提とした広々とした空間設計がなされている。

特筆すべきは、全国的にも極めて珍しい「階段を下りる」構造を採用した「サウナ LAYERS(レイヤーズ)」だ。
通常のサウナは上段ほど熱くなるが、この施設では元25mプールの「深さ」を活かし、地下へと潜るように階段を下りながら自分に最適な温度帯を探すことができる。熱気が上昇する物理特性を逆手に取り、入室直後の最上段で一気に熱を受け止め、下層へ向かうほどマイルドに変化する設計は、プールの埋設構造を知り尽くした再生プロジェクトならではの解釈といえる。

さらに、低めの温度設定でセルフロウリュが可能な「サウナ REST(レスト)」では、寝ころびながら深部体温をじっくり上げることが可能だ。3
室合計で多様な熱の楽しみ方を提示しており、その日の体調や好みに合わせた「サウナの梯子」ができる点は、単一のサウナ室しか持たない既存施設とは一線を画す。

全長13.7mの衝撃。歩行プールをそのまま水風呂へ転換する贅沢
サウナーが最も注目すべきは、元歩行プールを再生した「水風呂 LAGOON(ラグーン)」のスケール感だろう。全長13.7m、幅2.4m、そして最大水深1.2mというスペックは、家庭用はおろか、一般的なサウナ施設の水風呂を圧倒する。
昨今のサウナブームでは、水風呂の「深さ」や「温度」を追求する傾向が強いが、Moiが提示するのは「広さによる圧倒的な解放感」だ。
手足を完全に伸ばしてもなお余りあるスペースは、他者との距離を気にせず、浮遊感に身を任せることを可能にする。これは「順番待ち」というストレスから解放されるだけでなく、水温の均一性を保つ上でも大きなメリットとなる。
水着着用エリアだからこそ実現できたこの巨大水風呂は、サウナ後のクールダウンを単なる作業から、広大な湖に飛び込むようなレクリエーションへと昇華させている。

地方健康ランド再生の最適解。「おふろ×スーツ」の異端児が描くコミュニティ
今回の「ONSEN&SAUNA RESORT かいほつの湯」リニューアルを主導する越のゆグループの岩下大介代表は、自らスーツ姿で風呂に入る写真を掲げるなど「新浴構想」を提唱する業界の風雲児だ。

今回のプロジェクトが特別なのは、それが経営難に陥った大型施設「リライム」の事業承継という文脈から生まれている点にある。通常、設備不良のプールは多額の修繕費がかかるため埋め立てられることが多い。しかし、同社は約8000万円を投じ、プールの梁や配管をやり直してまで「サウナガーデン」としての再生を選んだ。
これは、昨今の「個」を重視するソロサウナトレンドとは対照的な、地域コミュニティの再構築を目的としている。エリア中央に設置される「サウナバー」では、ドリンクを片手に会話を楽しむことができる。フィンランド語で「やあ」を意味する「Moi」の名が示す通り、ここは沈黙を守るストイックな修行の場ではなく、人が集い、声を交わす交流の場なのだ。


「ONSEN&SAUNA RESORT かいほつの湯」どんなサウナーにお勧めか
かいほつの湯の「サウナガーデンMoi」は、特に「サウナをコミュニケーションツールとして楽しみたいグループやカップル」にとって最高の目的地となる。男女混浴・水着着用というスタイルは、サウナ仲間との旅やデートに最適だ。
一方で、スペックを重視するガチサウナーにとっても、40人収容のスタジアムサウナでのアウフグースや、13m超の水風呂での浮遊体験は、他では味わえない「強烈なフック」となるはずだ。
初心者は寝ころびサウナ「REST」から始め、上級者は「LAYERS」の最上段や「STADIAM」での熱波を攻める。あらゆるレベルのサウナーが共存できる懐の深さがここにはある。





かつての巨大健康ランドが、プールの構造をそのままサウナ体験の「武器」に変えて復活するのは胸が熱い展開。特に13.7mの水風呂は、泳ぎたくなってしまうのを堪えるのが大変そうなほどの解放感。ガチ熱波を受けたい層から、サウナバーでまったりしたい層まで、地方サウナの「新しい正解」を見せつけられた気がする。かいほつの湯、グループやカップルで、サウナを遊び尽くしたい人に絶対刺さるはず!
ONSEN&SAUNA RESORT かいほつの湯
エリア名:サウナガーデンMoi
所在地:福井県福井市開発5丁目1207
オープン日:2026年9月1日(火)
利用形態:男女混浴(水着着用)
サウナ設備:サウナ STADIAM(大型)、サウナ LAYERS(階段型)、サウナ REST(寝ころび)
水風呂設備:水風呂 LAGOON(全長13.7m、水深0.8m〜1.2m)
休憩設備:サウナラウンジ、サウナバー(ドリンク提供あり)
営業時間:平日 13:00~23:00、土日祝 10:00~23:00
料金:エリア利用料 平日400円 / 土日祝600円(別途、館内利用料が必要)
クラウドファンディングURL:https://for-good.net/project/1003999
公式URL:https://kaihotsunoyu.jp/