
愛知県岡崎市にある「おかざき楽の湯」と、JAあいち三河は、食料ロスの削減と地域活性化を目指したサステナブルな取り組み「サステナブロ」を共同で実施する。このプロジェクトでは、廃棄予定だった幸田町産の筆柿を使用し、特別な銭湯体験を提供する。2024年10月26日の「柿の日」を皮切りに、期間限定で「筆柿風呂」や「柿の葉塩サウナ」などのイベントが行われる予定だ。
サステナブルな挑戦「サステナブロ」とは?
「サステナブロ」は、地域の特産品を活かしながら、食料ロス削減に貢献する新しい試み。今回の取り組みでは、全国の筆柿生産量の約9割を占める愛知県額田郡幸田町産の筆柿が活用される。特性上、選別後に渋柿と判断されたものは、渋抜きの過程で熟度が進み廃棄されることが多いが、これをサウナや風呂に活用することで、新たな価値を見出している。
おかざき楽の湯の担当者は「私たちは、お風呂を通じて地域に温もりを届け、地域全体を活性化させることを使命としています。今回の取り組みを通じて、筆柿の新たな魅力を発見し、来館者に楽しみながら食料ロスについて考えてもらえたら嬉しい」と語る。

「筆柿風呂」で楽しむ季節の移ろい
今回のイベントの目玉は、露天風呂に浮かべられた「筆柿風呂」だ。筆柿をお湯に浮かべることで、香りと色合いが湯船を彩り、季節感を感じながらリラックスできる特別な銭湯体験が提供される。筆柿の爽やかな香りが広がるお風呂は、リフレッシュ効果が高く、来館者に心地よい時間を提供するだろう。
この「筆柿風呂」は、10月26日から11月7日までの期間中、毎日楽しむことができる。また、筆柿を使用することで、地域資源の有効活用と食料ロス削減に繋がるサステナブルなイベントとなっている。

柿の葉を使った「柿の葉塩サウナ」
サウナファンにとって見逃せないのが、「柿の葉塩サウナ」だ。柿の葉には抗酸化作用があり、肌のコンディションを整える効果が期待される。サウナ内に配置された柿の葉の香りが、リラックス効果を高め、心身を浄化する体験が可能だ。通常のサウナに比べて、香りによる癒し効果がプラスされることで、さらに深いリラクゼーションを提供する。
また、塩サウナの効果によって、デトックス効果も期待できる。「ととのう」ための新しいサウナの楽しみ方として、特に女性客や健康志向の高い方に好評を得るだろう。

筆柿をテーマにした特別メニューとイベント
イベント期間中には、「筆柿ジュレソフトクリーム」や「筆柿詰め放題」といった、筆柿をテーマにした特別なメニューや体験も用意されている。ソフトクリームは、筆柿の自然な甘みと爽やかな酸味を生かしたデザートで、450円(税込)で提供される。さらに、10月26日と27日の2日間限定で、「筆柿詰め放題イベント」が開催され、地域の恵みを自宅に持ち帰ることができる。
これらの企画は、地域資源を再評価し、来館者が楽しみながら地域の特産品について知る機会を提供するものだ。楽の湯のスタッフも、「地域の魅力を最大限に引き出し、環境に優しく、地域経済に貢献する取り組みを続けていきたい」と意気込みを見せている。

「おかざき楽の湯」とJAあいち三河が共同で行う「サステナブロ」は、地域資源を活用し、サステナブルな社会を目指す試みとして注目されている。筆柿の新たな可能性を引き出し、来館者に特別な銭湯体験を提供するこのプロジェクトは、地域活性化のモデルケースとなるだろう。
サウナでのリフレッシュと筆柿を使った特別なお風呂で、心も体も癒されるひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。おかざき楽の湯の「筆柿風呂」や「柿の葉塩サウナ」で、季節の移ろいを感じながらリラックスし、地域の魅力を存分に味わってほしい。

おかざき楽の湯
愛知県岡崎市庄司田1丁目14−14