石川県加賀市は、2024年7月1日、「加賀市サウナ特区宣言」を行い、サウナを活用した地域活性化に乗り出した。この宣言は、同市が国家戦略特区の強みを最大限に活かし、市民の健康増進と観光需要の創出、さらには新たな産業創出を目指すものだ。
加賀市は、かつて湯治の地として栄えた温泉地であり、山代温泉、山中温泉、片山津温泉の3つの温泉地を有する。一方で、同市は「デジタル田園健康特区」の認定を受けており、大胆な規制改革により、誰もが便利で快適に暮らせる社会の実現を目指す。
今回の「加賀市サウナ特区宣言」では、これらの強みを活かしつつ、サウナを活用して市民の心身ともに整えることで、地域の活性化を図ることが目的とされている。具体的には、サウナを通じた健康増進、観光需要の創出、そして新たな産業創出を目指すという。
この取り組みを推進するため、加賀市はSEVENRICH GROUPとの包括連携協定を締結した。SEVENRICH GROUPは、幅広い分野での専門性と広範なネットワークを有し、両者が保有する経営資源を有効活用することで、地方創生に向けた取り組みを加速させていく。
加賀市の宮元陸市長は、「かつての湯治の地として栄えた加賀市を取り戻すため、国家戦略特区の強みを活かすとともに、サウナを活用して心身ともに整えることで、市民等の健康増進と観光需要の創出、ひいて新たな産業創出が図られた活気あふれる『加賀市サウナ特区』を目指す」と宣言した。