入場曲はレスラーの魂の叫び! サウナで聴くと共鳴する…のか?
そもそも、プロレスラーの入場曲とは何なのか? 単なるBGMではありません!それは、レスラーのキャラクター、生き様、そしてこれから始まる死闘への決意表明であり魂そのもの。入場曲がレスラーそのものを体現していると言っても過言ではありません!
例えば、あの有名な”燃える闘魂”アントニオ猪木の「炎のファイター〜INOKI BOM-BA-YE〜」。イントロを聴くだけで、もう猪木そのものです。猪木の生き様や歴史が頭中を駆け巡るのは、決して筆者だけではないはず。
また、獣神サンダー・ライガーの「怒りの獣神」が流れた瞬間、会場のボルテージは一気にレッドゾーンに突入。否が応でも興奮せずにはいられません。シンプルに「おおっ!」となるわけです。これがサウナ室で流れたら…「山田はサウナ室の風(熱波)になった」と言ってしまうかもしれません。
これらの楽曲には、レスラー自身のオーラや、観客の期待感、そして何より「やってやるって!」という越中詩郎ばりの強烈なエネルギーが凝縮されているのです。

では、サウナでこれらの曲を聴くと、特別な感覚が得られる理由とはなにか?
サウナという特殊な空間は、高温と水風呂の急激な温度変化によって、私たちの自律神経を激しく揺さぶります。心臓はドキドキと高鳴り、血管は収縮と拡張を繰り返し、脳内では様々な神経伝達物質が分泌。まさに、肉体的にも精神的にもハイボルテージな状態と言えるでしょう。
そこに、魂を揺さぶるプロレスラーの入場曲が流れ込んだら…。
まるで、闘いのリングに上がる直前のレスラーのように、私たちの内なる闘志が掻き立てられるのではないだろうか!? 日常のストレスや雑念が汗と共に流れ落ち、研ぎ澄まされた感覚の中で、音楽の持つメッセージやエネルギーがダイレクトに心に突き刺さるのでは!?

検証! 特定の入場曲で「ととのい」は深まるのか?
さて、ここからは科学では解明できない領域(それはオカルトでは?)に踏み込んでいきましょう。
一部のサウナーの間では、「〇〇の入場曲を聴くと、いつもよりサウナが熱く感じ、外気浴中に深く“ととのう”気がする」といった、何の根拠もない噂が流れているとか、いないとか…。
もしそれが本当なら、一体なぜ特定の曲で「ととのい」が深まるのだろうか?
考えられる可能性の一つは、楽曲とレスラーのイメージの紐付け。例えば、三沢光晴の「スパルタンX」を聴くと、エメラルド・フロウジョンやタイガー・ドライバーといった、あの苛烈な技の応酬が脳裏に蘇り、研ぎ澄まされた集中力が普段とは違う「ととのい」体験に繋がるのかもしれません。

また、入場曲の持つリズムやメロディーが、脳波に特定の作用を及ぼす可能性も否定できません。アップテンポな曲であれば交感神経が優位になり、より覚醒したような「ととのい」を、スローテンポな曲であれば副交感神経が優位になり、より深いリラックス効果をもたらす…のかもしれません。
さらに、長年多くの観客を熱狂させてきた入場曲には、人々の念やエネルギーのようなものが宿っている(筆者の妄想)可能性も…? サウナという精神統一に近い状態になる空間で、そうしたエネルギーと共鳴することで、通常以上の「ととのい」が得られる…のかもしれません(あくまで個人の感想です!)。
