サウナマニアも黙るガチ設備!安藤氏の“サウナ愛”が爆発して貸別荘を始めた話
──COCO VILLAのサウナ、見た目からして普通じゃないですよね。ガラス張りだったり、渓流のそばだったり…。
はい、ありがとうございます。実は今、全国で20拠点以上を作っているんですが、1つとして同じサウナがないんですよ。
──えっ、あえて全部変えてるんですか!?
そうです。理由はシンプルで、「その土地に一番合うサウナを作りたい」から。
白馬の森の中にある拠点では、雪が2メートル以上積もるので、断熱性と気密性を重視して3Dプリンタでコンクリート製サウナを作るつもりです。窓すらない、籠もるための箱です。逆に川が見える場所では、多少熱効率が悪くても、大きなガラス窓をつけて、景色ごと味わえる設計にしてる。もう「サウナは景観だ」とすら思ってます。


──それってつまり、ロケーションが命なんですね。
いや、ほんとにロケーション命です。「いいサウナを作る」って聞くと、サウナストーンがどうとか、ストーブがどうとか、設備面に注目しがちですけど、私にとっては“そこから何が見えるか”の方が大事。
たとえば那須白河の拠点は、崖の上に建っていて、L字の窓ガラスから山肌と谷間がドーンと見える。しかも薪ストーブ。もう最高です。自分で薪をくべて、ゆっくり熱を上げて、ガラス越しに冬の山並みを眺めながら…はい、“ととのいました”。って感じですね。
──それ…もはや瞑想体験ですよね。
まさにそう。私、COCO VILLAを“ととのい装置”として作ってるので、景観・香り・音・風・熱・水、すべてがととのいのための要素なんです。



──こだわりがハンパないですね…。他にも印象的な拠点はありますか?
全部印象的なんですが、いくつか紹介すると…まず、奥湯河原。この拠点は、宿のすぐ脇を藤木川っていう清流が流れてて、まさに“川の真横”でサウナに入れるんです。そして、サウナのガラス越しにその川を眺めながらじっくり蒸される。出たら、川の音を聞きながらデッキで寝転んでととのう。音と景色だけで、もう半分ととのってます。自然のBGMって、焚火とかのf分の1ゆらぎとかあるじゃないですか。あれ、ほんと効果あるんですよ。
──音まで活用してくる…。空間を完全にデザインしたサウナなんですね…
そして、次に紹介したいのが、三浦海岸の海拠点。これはもう、目の前が完全プライベートビーチ。朝からSUPで海に出て、サウナで温まって、そのまま海にドボン。“海水水風呂”ですよ。






──贅沢すぎますね…。サウナのために自然を使い倒してる。
COCO VILLAは“自然とのコラボ”なんです。これからオープンする拠点には、渓流をまるごとととのい場にするヴィラもあって、川の岩を移動させて天然の水風呂を作るつもりです。
──もはやサウナというより、「サウナを通してどう生きるのかを自分に問う装置」を作ってる感覚ですね。
まさにそうかもしれませんね。実際、COCO VILLAって“泊まれる施設”ではあるんだけど、本質は「自分と向き合う時間を作る装置」だと思っていて。
現代人って、もうスマホと情報にまみれてて、「自分が何を感じてるか」すらわからなくなってる人が多いじゃないですか。でもサウナに入ると、五感が研ぎ澄まされてくるんですよ。体が熱を感じ、水に反応し、自然の音が耳に入り…そこで初めて「あ、今、自分、生きてるな」って思えるんです。

──なるほど、たしかに“気づき”の装置でもある。
そうなんですよ。で、その気づきが、仕事や人生の方向性にも影響してくる。
私もまさにそうで。このライフスタイルを始めてから、「もっと自分が豊かになる時間を、他人にも届けたい」って本気で思うようになりました。だから、COCO VILLAって趣味じゃなくて、完全に“使命”でやってます。