
「サウナは気持ちいいけど、ただ入るだけじゃなんか物足りない…」
そんなあなたにこそ、伝えたい体験がある。
“ととのう”って言葉、結局のところなんなんだろう…と、最近ちょっと分からなくなってきた私。でも今回、とんでもない体験で新しい扉を開いてしまった。
舞台は、東京「豊島園 庭の湯」。温泉×庭園×本格フィンランド式サウナという癒しの三拍子がそろった大人のための極楽空間なのだが、ここで行われているサウナと禅の融合イベント「サウナ瞑想」が…とにかくすごかった。
しかもこの瞑想プログラム、ただ目をつぶってジッとしているだけの自己流じゃない。今回特別に“サウナ×禅”をナビゲートしてくれたのは、京都・建仁寺両足院の副住職 伊藤東凌(いとう・とうりょう)氏。
ただの住職、と思ったら大間違い。伊藤さんは、あのMeta(旧Facebook)本社で禅セミナーを開催した実績もある、まさに“グローバル禅マスター”。日本国内だけでなく、海外でもマインドフルネスや瞑想指導を行い、オンラインでも瞑想体験を広めてきた瞑想のプロフェッショナルだ。
そんな伊藤さんが今回、庭の湯で本気の瞑想指導をしてくれるって…そりゃもう期待しかない。

サウナで瞑想?それ、アツくないですか?
まず向かったのは、庭の湯の名物・フィンランド式サウナ。温度は約85℃、しっかり発汗できる本格派。普段なら賑やかなアウフグースなども行われているこの場所も、この日は“禅モード”ということで何もナシ。完全な静寂が支配していた。
サウナ内で、目を閉じて呼吸に集中。
「鼻から吸って、ゆっくり数を数えながら吐く。いまの感覚や聞こえる音を、ただ感じるだけでいいです」
伊藤さんの声が、まるで心の中に直接届いてくるような、優しい響きでガイドしてくれる。
最初は「アツいな…」とか「汗が目に入るな…」とか思っていたけど、徐々に、意識のスイッチが変わっていく。

“無”は、汗とともにやってくる
何も考えないというのは、思ったよりも難しい。だからこそ自分の感覚(聞こえる音や肌に感じる熱など)に意識を向けて、その意識の中に没入する。不思議なことに、目を閉じてじっと座っているだけなのに、どんどん頭がスッキリしてくる。
「あ、これが“マインドフルネス”かも…」と感じた瞬間、たしかに“今ここ”にしか意識がない自分に気づいた。
スマホも、仕事も、今日の夜ごはんも、全部いったん消えて、ただ「自分の呼吸」と「今の熱さ」だけが残る。これが、禅。「いまを感じる練習」だ。
ととのう、じゃなくて──澄む。そんな感覚だった。

そして外へ。自然の中の“座禅”が、異次元だった
サウナでの瞑想を終え、汗を流したあと、私たちは庭園スペースへ。
この庭園がまたすごい。都内とは思えないほど緑に囲まれている。心地よい風、ゆっくりと揺れる木漏れ日。そこにいるだけで脳みそがディープリラックスモードに入っていく。
庭の中にある小上がりに座り、再び目を閉じて、静かに座る。
伊藤さんの声がまた響く。
「風が肌に触れている感覚、肌が地面についている感覚、それを感じてみてください」
……それだけで、なぜか涙が出そうになった。なぜだ!?疲れてるのか…!?
この自然の中での瞑想、正直に言うと人生トップクラスの“癒し”だった。誰かと話すわけでもなく、何かを達成するわけでもない。ただ静かに、自分の内側を見つめる時間。
私たち現代人って、何でも効率的に、成果を求めて、常に“何か”を得ようとしている。でもこの禅瞑想では、“ただ感じるだけでいい”。そのシンプルさが、逆にものすごく贅沢で、豊かだった。



禅=マインドフルネス。脳のデトックスに最高だった
近年注目されている「マインドフルネス」は、仏教の禅をベースにしている。伊藤さんの指導は、まさに“本家本元のマインドフルネス”。医学的にも、集中力の向上、ストレス軽減、睡眠の質改善などの効果があるとされていて、AppleやGoogleの社員研修でも取り入れられているほど。
でも「庭の湯」での瞑想体験は、理屈抜きで“体感できる”。何かを学ぶとか、考えるとかじゃない。ただ座る、ただ感じる。それだけで、心のノイズが不思議と消えていく。

ととのいのその先に、なにもない。いや、なにもないがある…のか?
この“サウナ×禅”体験、終わってからずっと心が軽い。
頭はスッキリし、イライラしにくくなり、SNSのスクロール欲が減ってる(ガチ)。
「ととのう」を超えて、「ゼロになる感覚」とでも言えばいいのか。正直これは、流行りのサウナ体験をはるかに超えた“人生メンテナンス”だった。