
滋賀県甲賀市信楽町に、サウナ界に新たな風を吹き込む施設がオープンした。「SHIGARAKI SAUNA(信楽サウナ)」と名付けられたこの施設は、完全貸切型のサウナ付き宿泊施設であり、廃墟同然だった古民家を再生して誕生したものだ。
注目すべきは、関西初となる「アースバッグサウナ(土のサウナ)」だ。信楽焼を制作する際に出た廃棄土を再利用し、信楽焼の「のぼり窯」をモチーフにデザインされている。土は木材よりも熱を蓄えやすく、ストーブからの熱だけでなく座面や壁からもじわじわと暖かさが伝わってくるのが特徴だ。また、土の高い吸水性により湿度が心地よく調整され、呼吸のしやすさも実現している。

「朝宮茶」を使った香り高いサウナ体験
もう一つの目玉は、日本最古の茶「朝宮茶」を使用した「お茶のサウナ」である。蒸気に乗って立ち上る芳しい茶葉の香りに包まれながら、心身ともに深いリラックス状態へと導かれる。
サウナを出た後の水風呂、そして外気浴の導線も絶妙だ。信楽の山々に囲まれた静寂の中で深呼吸するだけで、心身が整っていく感覚を味わえる。この自然と伝統に包まれた空間は、都市部では決して味わえない「深い癒し」を提供している。

クラウドファンディングで大きな反響、関西サウナ施設歴代1位の記録
この「SHIGARAKI SAUNA」は、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて大きな話題を集め、関西エリアのサウナ施設プロジェクトとして歴代1位の反響を記録した。支援者限定のプレミアム宿泊券や、施設に名前を刻めるスポンサー権など、ここでしか手に入らない特典が多数用意され、全国のサウナファンや旅行愛好家、地域応援者から多くの支援が寄せられている。
5月1日より一般予約の受付が開始され、誰でも利用できるようになった。一般利用は1組限定の完全貸切制となっており、最大6名まで宿泊可能だ。料金は日程・人数によって変動する。
▼クラウドファンディングページはこちらから
サウナに没頭したい人のための宿泊施設が信楽に。アースバッグサウナ誕生!
地域創生への取り組み – 「信楽をサウナの町に」
「SHIGARAKI SAUNA」は、単なるサウナ施設ではない。信楽の地域資源を活かした文化発信拠点として、空き家問題や人口減少、高齢化による地域コミュニティの希薄化が進む信楽に新たな価値を吹き込む挑戦でもある。
この施設を運営する株式会社ジーングロスの代表・中村将尊氏は、「古臭い」とされがちな文化や風習を、次世代が誇れる「かっこいいもの」として残したいという強い想いを持っている。同社は「信楽をサウナの町に」というビジョンを掲げ、サウナ発祥の地・フィンランドに自ら足を運んで学びを深め、この地域独自のサウナ体験を形にした。
陶芸とお茶の町として知られる信楽に「サウナの町」という新たな魅力を加え、地域経済の活性化と自然環境の保全を両立させることを目指している。

サウナ施設の包括的サポートも提供
株式会社ジーングロスでは、サウナ施設の設計・プロデュース、アースバッグビルドなどのハード面から、ウェブサイト制作や各種販促コンテンツの制作、広告運用代行まで、サウナ施設の企画から運営までを包括的にサポートするサービスも展開している。
SHIGARAKI SAUNA(信楽サウナ)
住所: 滋賀県甲賀市信楽町下朝宮457
公式サイト: https://shigaraki37.jp/