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大阪・関西万博に登場する万博史上初のサウナ『太陽のつぼみ』全貌が、3月7日の”サウナの日”に公開!サバンナ高橋茂雄さんも驚愕

by furosauna
3月7日「サウナの日」に発表

2025年の大阪・関西万博において、史上初となるサウナ施設「太陽のつぼみ」の詳細が、3月7日のサウナの日に発表された。発表会イベントには、太陽工業株式会社社長・能村祐己氏、催事企画プロデューサー・株式会社The Human Miracle 代表取締役・小橋賢児氏、サウナプロデューサー/TTNE株式会社代表取締役・秋山大輔氏(サウナ師匠)、建築家/KOMPAS代表・小室舞氏が登壇し、その革新的なデザインと体験の全貌を紹介した。

「太陽のつぼみ」は、太陽工業株式会社がプロジェクトオーナーを務め、最先端のテクノロジーとデザインが融合した次世代型サウナ施設だ。会場にはサウナ好きとして知られるお笑い芸人・サバンナの高橋茂雄さんも登場し、その規模と内容に驚きを隠せなかった。

株式会社The Human Miracle 代表取締役・小橋賢児氏

自然のエレメントと革新的デザインが融合

「太陽のつぼみ」は、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に基づき、自然の要素と最先端技術が融合。従来のサウナとは一線を画す施設となっている。

建築には軽量で耐久性の高いETFEフィルム膜材が使用され、空気の力で形を維持する構造になっている。従来の木製サウナとは異なり、木材を一切使用せず、光を活かした革新的なデザインが特徴だ。

建築デザインを手掛けた小室舞氏は「このサウナは単なる入浴施設ではなく、新しい体験の場です。空間の変化や光の演出により、訪れる人々に特別な時間を提供します」と語った。

建築デザインを手掛けた小室舞氏

ETFEフィルム膜材の採用
高い透明度と耐久性を持つETFEフィルム膜材を使用し、建物全体が軽量で柔軟な構造を持つ。これにより、光の透過性が高く、昼間は自然光を取り入れ、夜間はライティング演出によって幻想的な雰囲気を演出する。

空気の力で形状を維持
サウナユニットは、内部に常時空気を送り込むことで形状を維持している。この仕組みにより、断熱性を確保しつつ、内部の温度調整を容易にしている。

特殊な熱環境制御システム
内部のサウナ空間では、電気式ストーブと独自開発の熱循環システムを採用。従来のサウナとは異なり、対流と輻射熱を最適にコントロールすることで、効率的な発熱と熱の均一化を実現している。

水風呂と外気浴スペース
「太陽のつぼみ」には、サウナユニットのほかに水風呂と外気浴スペースが設置されている。水風呂は3〜4人が同時に入れるサイズで、しっかりと冷却された水温が保たれる仕組みになっている。外気浴スペースは開放的なデザインで、自然の風とともにリラックスできる空間が提供される。

特殊素材の使用により今までにないサウナが実現した
これまで見たこともないようなサウナだ

3つの柱からなる“エクスペリメンタル・サウナ”

「太陽のつぼみ」では、従来のサウナとは異なる新たな体験が提供される。そのコンセプトの中心となるのは、「デザイン体験」「イマーシブ体験(没入感のある演出)」「ストーリー体験(グループセッション型リチュアル体験)」からなる3つの要素だ。総合プロデューサーを務める秋山大輔氏は「サウナを単なる汗をかく場所ではなく、心と体を整える“儀式”の場として設計しました。照明、音響、熱の演出が一体となり、今までにない没入体験が味わえます」とその意図を説明した。

デザイン体験
サウナ、水風呂、外気浴スペースがユニット構造で形成され、自然の光とともにその表情を変える。ETFE膜は透明度が高く、昼間は自然光がやわらかく拡散し、夜間には照明演出によって幻想的な空間を演出する。

イマーシブ体験(没入感のある演出)
照明・音響・ロウリュが連動したプログラムが組まれており、まるでショーのようなサウナ体験が可能。特にロウリュのタイミングに合わせたライティングと立体音響は、通常のサウナでは味わえない没入感を提供する。

ストーリー体験(グループセッション型リチュアル体験)
一定のグループでプログラムに沿って体験を進めることで、仲間意識や特別な一体感が生まれる。各セッションはガイドがつき、参加者同士の交流を深めるだけでなく、サウナ初心者でも安心して楽しめる仕組みになっている。

モックアップを見るだけでもその先進性が分かる

サバンナ高橋茂雄さんも感動「こんなサウナ見たことない!」

発表会の特別ゲストとして登場したサバンナ高橋さんは、会場のスクリーンに映し出された「太陽のつぼみ」のイメージ映像に驚愕。「これ、サウナなんですか!?見たことないデザインですね!」と興奮気味に語った。

また、「サウナって木のぬくもりがあるのが普通やけど、これはもう未来のサウナですね。万博でこれを体験したら、絶対に新しいサウナ文化が生まれそう」と期待を寄せた。

この日、ガイドが着用するユニフォームに着替えた高橋さんはテンションが上がると「僕はチケットが2枚取れたら、僕の奥さん清水みさとちゃんと行きたいのですが、もしスケジュール的に無理だったら、よしもと芸人のなかで『僕とサウナ行けるトーナメント』をやって優勝した奴と行きたいですね」と語り、会場の笑いを誘った。

色々とサウナの説明を受けたが、まだ信じられない高橋氏

環境に配慮した持続可能な設計

「太陽のつぼみ」は、持続可能性を重視した設計も特徴の一つだ。ETFEフィルム膜材を使用することで、太陽光を最大限に活用し、電力消費を抑える工夫が施されている。また、施設のユニット構造により、解体・再利用が容易で、万博終了後も他の場所で活用できる仕組みになっている。

太陽工業株式会社の能村祐己氏は「私たちはこれを一度限りの施設ではなく、未来へとつながるプロジェクトと考えています。世界中の人々に体験してもらい、その後、最適な場所に移設することを検討しています」と語った。

太陽工業株式会社社長・能村祐己氏

未来へつながる万博サウナ

「太陽のつぼみ」は、万博終了後も移設・再利用が可能な設計となっており、今後の展開についても注目が集まっている。サウナ文化の未来を切り開くこの革新的なプロジェクトが、どのように世界へ広がっていくのか、今後の動向に目が離せない。

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