
このところ、経営者の間でサウナにハマる人が増えているらしい。そんなウワサ話はサウナーならば一度は耳にしたことがあるだろう。サウナは単なるリラクゼーションの場ではなく、情報整理の場、人脈形成のツール、健康管理の手段として、彼らの生活やビジネスに深く関わるようになっているのだ。
今回のインタビューは、トレーディングカードゲームの販売を展開する「カードン」の会長であり、YouTubeの人気リアリティ番組「令和の虎」でもお馴染みの会社経営者、「トモハッピー」こと齋藤友晴氏。YouTuberとしても活躍するほか、熱狂的サウナファンである同氏は「今、サウナが第一優先」とも語る。現在、その熱いサウナ観を着々と育て上げ、新たにサウナ関連ビジネスを立ち上げようと目論んでいるという。
ビジネスパーソンとしてのサウナの魅力や活用法、そしてビジネスの未来について詳しく話を聞いた。

サウナにハマったきっかけーー「ついで」から「目的」へ
ーー本日はよろしくお願いします!私も「令和の虎」が好きで、楽しく拝見していますので、トモハッピーさんがサウナーだと聞いたときは震えました。これはお話を聞きに行くしかない!と。もともとサウナはお好きだったんですか?
令和の虎、見てくれてるんですね!ありがとうございます。今日は経営の話よりもサウナの話なので、好き放題に語らせてもらいますね(笑)
サウナは好きというよりは、“身近にあった”という感覚だったんです。親父がサウナ好きで、子どもの頃から温泉に行くたびにちょっと入ることはありました。ただ、その頃は「熱い!」って言ってすぐに出てしまっていましたね(笑)。大人になってからも温泉が好きで、関東の日帰り温泉施設はほとんど制覇してたんですが、サウナはあくまでついででした。
ーー子ども心に熱いサウナは過酷ですよね。そんな中で、本格的にサウナにハマったきっかけは?
ガッツリとハマったのは1年ほど前です。友人から「地元にすごいサウナができた」と誘われて行ったのが、小田原の山賊サウナでした。山賊サウナは中規模ながらも充実した薪ストーブのサウナの施設なんですけど、そこで初めてアウフグースを受けて、サウナの概念がガラッと変わりましたね。
それから1ヶ月後、ふと予定が空いた日があって、「今日何をしよう?」と考えたんです。そのとき、真っ先に浮かんだのが「一人で山賊サウナに行きたい」だったんですよね。僕は今41歳なんですけど、そのくらいの年齡になると世の中の素敵な場所とか素敵なこととか色々と知ってるじゃないですか。それなのに、貴重な休日にわざわざ車で1時間以上かけて一人でサウナに行きたいって思ったわけです。そのときに、「ああ、俺、もうサウナのことめちゃくちゃ好きになってる」って気づきましたね(笑)。それまでは“温泉のついで”だったのが、“サウナに行くこと自体が目的”になり、ノーマルなものからスペシャルなものに変わりましたね。
それ以来、毎月新しい友人4人を連れて山賊サウナに行くというマイルールを自分に課して、どんどんサウナの魅力を広めています。勝手にアンバサダーをしているみたいになってますが、もっといろんな人を連れて行ってシェアハッピーしたいですね。今では、サウナのためにスケジュールを調整するほどです。
ーーなんともサウナに前のめり…。山賊サウナさんはファンも多いサウナ施設ですね。いったいどこに惹かれたんでしょうか?
薪ストーブの熱感もアウフグースの熱さも最高ですが、一番驚いたのは水風呂のクオリティです。山賊サウナの水風呂は、湧き水をそのまま使っているんですよ。水がめちゃくちゃ柔らかくて、普通の水風呂と違ってキンキンに冷たいのに、なぜか体に馴染む感じがするんです。あれを体験して、「これまでの水風呂は何だったんだ…」と思いましたね。
それ以来、水風呂の質にもこだわるようになりましたね。今では、“立ったまま入れる、深めの水風呂”がある施設が好みです。

