
城崎の陰に隠れた温泉地で、サウナが動き出した
兵庫県豊岡市といえば、多くの人が城崎温泉を思い浮かべる。だが同市内には、もうひとつの温泉地がひっそりと存在する。それが、京丹後市との府県境に近い木津温泉だ。
その湯を引いた大浴場と、男女別サウナを備えた「サウナマックス」が、2026年6月2日、ホテルリブマックス豊岡にオープンした。同時に、サウナ付き温泉大浴場を無料で使えるカプセル型宿泊施設「マックスキャビン」も稼働を開始している。
サウナマックスとは何か
サウナマックスは、リブマックスが展開するサウナ・大浴場ブランドだ。全国に208棟を持つホテルチェーンがサウナに本腰を入れた形であり、豊岡の施設はその展開拠点のひとつとなる。

今回のサウナマックスの構成は、男女それぞれにサウナ・水風呂・休憩スペースと大浴場を備える標準的な温浴施設の体裁だ。公式情報によれば「広々としたサウナ室」「充実の水風呂」「清潔な導線」を特長として掲げており、初心者から愛好者まで使いやすい設計を意識している。
特筆すべきは大浴場の湯だ。京都府京丹後市の木津温泉から引いた湯を使用しており、「肌当たりがやさしくなめらか」とされる泉質が特長。長時間の入浴に向いており、保温効果が高いとされる。城崎温泉の賑やかな外湯めぐり文化とは一線を画す、静かな温泉体験がここには用意されている。


サウナ×温泉の組み合わせがなぜ今、豊岡なのか
近年、地方都市のビジネスホテルがサウナを整備するケースが急増している。スーパー銭湯文化の圏外にある地方都市では、良質なサウナ施設の絶対数がまだ少なく、ホテルの大浴場サウナが地元民・旅行者双方の受け皿になるという需要構造がある。豊岡はその典型例だ。
城崎温泉に観光客が集中する一方で、豊岡市街のビジネス利用・観光の二次拠点としての需要は長年あった。今回の開業は、観光目的のサウナ体験と出張需要の双方を取り込む立地選択といえる。JR豊岡駅から徒歩10分というアクセスも、その意図を裏付けている。


マックスキャビンで「ひとりサウナ泊」の実用解
マックスキャビンは全30床(男性専用18床・女性専用12床)のカプセル型客室で、Wi-Fi・専用テレビを完備する。宿泊者はサウナ付き温泉大浴場を無料で利用できる。
カプセルホテルとサウナの親和性は高い。ととのった後にそのまま眠れる、余計な荷物を持たずに一泊できる、という「サウナファースト」の宿泊スタイルが需要を集めているのは、東京・大阪の都市型施設がすでに証明している。地方都市でこの形式が整うと、「前泊+翌朝の早い便」という実用的な使い方だけでなく、「サウナを目的とした小旅行」の選択肢にもなり得る。


「ホテルリブマックス豊岡」こんなサウナーに特におすすめ
ホテルリブマックス豊岡はソロサウナ旅を模索している人に向いている。マックスキャビンの宿泊込みであれば、チェックイン後にサウナと温泉を独り占めに近い形で楽しみ、深夜まで好きなだけ繰り返すことができるだろう。
城崎温泉の外湯めぐりは賑やかで楽しいが、「静かに、黙々とととのいたい」タイプのサウナーには、こちらの方が向いているかもしれない。また、山陰本線沿いを旅する鉄道旅行者にとっても、豊岡駅から徒歩10分という立地は使いやすい。
初心者にとっては、温泉とサウナが一体になっており「ととのい」の前後に良質な湯につかれる点が、初めての体験としての敷居を下げている。



木津温泉の湯質については「なめらか」という噂だが、それだけで「水風呂の後の湯上がりが気持ちよさそう」という確信がある。サウナ後の温泉は、ととのいの余韻をそのまま延長させてくれる贅沢だ。城崎の賑やかさではなく、静かにひとりでととのいたいタイプのサウナーには、こっちの方が正直刺さると思う。
サウナマックス(ホテルリブマックス豊岡内)
所在地:兵庫県豊岡市泉町6-25
アクセス:JR山陰本線「豊岡駅」より徒歩約10分 / 北近畿豊岡自動車道「但馬空港I.C」より約20分
客室数:全92室(マックスキャビン30床含む)
キャビン内訳:男性専用18床・女性専用12床
チェックイン:15:00〜 / チェックアウト:〜10:00
温泉:木津温泉(京都府京丹後市)引湯
大浴場:男女別サウナ・水風呂・休憩スペース・大浴場
問合せ:0796-29-3577
公式サイト:https://www.hotel-livemax.com/saunamax/