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経営者にサウナーが多いのはなぜなのか?クレバリーホーム 代表取締役 松田芳輝氏に聞く

by furosauna

サウナーなら誰もが一度は耳にしたことのある「経営者にはサウナーが多い」というウワサ話。都市伝説的に語られるその話題だが、「意外と本当に多い」と実感する瞬間が多いのもサウナー界隈だ。

多くの経営者がサウナを利用し、その習慣がビジネスや個人的な生活にどのような影響を与えているのか?サウナが好きだから経営者になったのか、それとも経営者だからサウナが好きになったのか。そこに、若手からベテランまで、多くのビジネスパーソンがこれからの社会を生き抜くヒントが隠されているかもしれない。

今回、そのヒントを探るべく、大のサウナーとしても知られる株式会社クレバリーホーム代表取締役、 松田芳輝氏に話を伺う。その話から、自身がサウナーであり続ける理由と、ビジネスとのつながりが明らかになった。

松田氏とサウナの出会い、その魅力

松田氏が初めてサウナに入ったのは、中学1年生くらいの頃だったという。35年以上のサウナ歴だ。当時から経営者である父親の影響でサウナに通い始め、それ以来サウナは松田氏にとって欠かせない存在となった。「父親がサウナ好きで、毎週2、3回は通っていました。私もそれに毎回付き添って行ってましたね。子どもながらに大きいお風呂やサウナ室、水風呂などを父親と共有できるのが嬉しかったですし、楽しかったです。父親が常連の方々と話しているのを見てるのも好きでしたね。そうやっていつの間にかサウナが日常の一部になりました。でもサウナ室の上段はキツかったので、一番下の段でしたけど(笑)」と松田氏は語る。父親との“サウナの英才教育”とも言える共有体験から始まり、自身の習慣として定着したサウナ。そこには、単なるリラクゼーションを超えた深い魅力が存在していた。

また、サウナの魅力についても、「中学から始まったサウナの経験は、高校を卒業して1人暮らしを始めてからも続いてましたね。シンプルに体や頭がスッキリするということがやめられなかったんです。サウナは身体だけでなく、心もリフレッシュさせてくれる場所ですからね。自分の中でそれがルーティン化しているというのもありますが、仕事で人前に出て話す日の前日などは、サウナで一度ととのえてから行くことも多いです」と述べる。特に、経営者という責任ある立場にある松田氏にとって、サウナは精神的なバランスを取る重要な時間となっているのかもしれない。

サウナと経営には深い親和性が!

近年、「経営者にはサウナ好きが多い」という声がよく聞かれるようになった。この現象について、松田氏も同意見だ。「サウナは経営者にとって、非常に理にかなった習慣だと思っています。私たちは日々、数多くの決断を下さなければなりませんが、そのプロセスにおいて頭をクリアにし、集中力を高めるためには、サウナのような場所が最適です。感情で物事を決めるのではなく、俯瞰で冷静に判断を下すために、サウナのような場所でリラックス状態を意識的に作って頭の中を組み立てることが必要なのかもしれません」。

また、松田氏自身が30年近く続けている最大の趣味「サーフィン」にも同様のことが言えるという。海の上でただプカプカと浮かぶ時間が、脳をリセットしたり物事を俯瞰で見るための重要なプロセスになっている。

松田氏の最大の趣味であるサーフィン。好きなことに無心で打ち込む時間が経営者には重要だ。

さらに、サウナに通うことで得られる「ととのう」という体験が、経営者にとって特に重要であると松田氏は強調する。「サウナでの“ととのう”感覚は、ただのリラクゼーションではなく、新しいアイデアや解決策がふと降りてくる瞬間でもあります。簡単なものなら自宅のシャワーでも降りてくるのですが、重いもの、重要なものが降りてくるのは、やはりサウナですね。経営におけるひらめきを生むきっかけとなることも少なくありません」。

サウナで快眠を。健康を維持するということ

サウナは、心身のリラクゼーション効果が高いことで知られ、特にストレスの軽減や筋肉の緊張をほぐす効果も期待できる。これにより、夜間の睡眠が深くなり、レム睡眠やノンレム睡眠の質が向上すると報告されている。松田氏も、サウナが睡眠の質を向上させ、仕事のパフォーマンスを支えていると強調する。

サウナに入ることで、普段よりも深い睡眠が得られることを実感しています。睡眠の質を上げることで、翌日のコンディションが格段に良くなります。睡眠の質を計測するスマートリングを身に着けるようにしていますが、これも自分自身のコンディションをきちんと把握するためですね」と松田氏は語る​。この効果は、サウナが自律神経を調整し、入眠を促進する働きがあることに起因していると言えるだろう。経営者にとっての睡眠は、ビジネスを成長させるために絶対的に手を抜いてはいけない部分だと松田氏は強調した。

睡眠の質を計るためのスマートリング

現代においても、バリバリ働いていると徹夜で仕事をしてしまったりするビジネスパーソンも多いかもしれないが、やはり人間の体のベースは「健康」が重要だ。睡眠の質を上げることで仕事のパフォーマンスが上がり、短い時間でも100%以上の仕事をこなすことができるようになれば、ワークライフバランスも整い、自然とQOLも向上する。

これはクレバリーホームが掲げる「健康に配慮した家づくり」にも同じことが言える。人生で一番多くの時間を過ごす家。睡眠も含めて年間の65%以上の時間を過ごす大切な環境だからこそ、クレバリーホームは健康に配慮した住まいづくりを提案し続けている。そのために松田氏自身が健康を保ち続けることは、経営の一部になっていると言っても過言ではない。

クレバリーホームは住む人が健康を保ち続けられる家です。提供する家には、全棟に内装システム『シアスミン・エア』を標準搭載しています。これは、炭と電子を先進のテクノロジーで融合することによって、マイナスイオンで満たされた安全で清潔、まるで爽やかな森の中のような空気環境に整える仕組みです。それを提供している会社ですからね。やはりまずは私が健康であり続けないと説得力がないですよね(笑)

サウナで健康になることは、クレバリーホームの住まいづくりにも関係する

松田氏が語るサウナの効果は、実際に科学的にも裏付けられている。フィンランドで行われた研究によれば、定期的なサウナ利用が心血管疾患のリスクを低減させ、さらに長寿につながる可能性があると報告されている。また、サウナはストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、リラクゼーションを促進する作用があることも知られている。

こうした研究結果からも、サウナが心身の健康に寄与することが明らかであり、特に経営者層はその恩恵を感じていることが理解できる。松田氏も「サウナは自分にとって健康管理の一環であり、クレバリーホームが提供する住まいづくりをみなさんにお伝えするための重要な手段でもあります」と述べる。

サウナが経営に与える影響とは?

松田氏は、サウナでの時間がビジネスにおいても大きな影響を与えていると語る。経営者がサウナを好む理由も、ここにあるのかもしれない。「経営者の多くは、肉体的な疲労というよりは、頭の疲労が多いように思います。クレバリーホームのフランチャイズ加盟店の経営者さんや、私のサーフィン仲間の経営者さんなどの多くもサウナ好きの方が多いですが、頭を使いすぎて強制的に脳を休めるために来ているのかもしれませんね。サウナは一人の時間を確保できる場所ですし、その中で自分自身と向き合い、対話することで、頭の中をクリアにし、OFFの状態を作ることで重要な決断を下す準備ができるのかもしれません」。サウナは単なるリラクゼーションの場ではなく、ビジネスの成功に向けた重要な思考の場として機能している。

また、サウナの効用は身体的なものだけではない。松田氏は、「サウナに入ることで、自分の内側からエネルギーが湧き上がってくるような感覚があります。この感覚は、経営において困難な状況に直面した時に非常に役立ちます」と述べる。サウナは、経営者としてのパフォーマンスをさらに高めるためのツールとして、非常に効果的であることがわかる。

松田氏が思う「これからのサウナ」

松田氏の言葉の端々からは、自身が持つ「サウナ愛」とも言える言葉も多く垣間見える。昨今のサウナブームから、若い人たちにもサウナの良さを知ってもらえた嬉しさもあり、自身の中でも新たな発見も多いようだ。「子どもの頃はサウナ室では下段専門でしたが、大人になってからはサウナ室の上段に座ることが多いです。でも、サウナ室内が混んでいるとそこに座れないことも多いですね。ただ、そういった状況も中段や下段の良さも知ることができるチャンスかもしれないと考えています。普段は6分前後で出てしまうサウナ室ですが、中段・下段で長く入ることで新しい感覚も得られるかも。(※一般的にサウナ室の上段が最も温度が熱く、下段に行くほど温度は下がる。)

あと、私は古いサウナーなのでサウナハットも普段はかぶってないのですが、きっとあれも合理的なアイテムなんですよね?かぶってみることでまた何か新しい境地に達するかもしれないので、今度取り入れてみたいと思っています」と語る。常に新しいことにチャレンジしてみる姿勢や探究心は、松田氏のビジネス観にもつながっているのかもしれない。

また、18歳になる自身のご子息も一緒にサウナに入ってくれるという。松田氏自身と同様、小さい頃から一緒にサウナに入る筋金入りのご子息だ。「息子は私と一緒にずっとサウナについてきます。私も父親と一緒にサウナに行ってましたので、時代は続いてますね。サーフィンも一緒にやっているのですが、最近では大会で優勝するようにもなってきて、趣味を共有できるのは嬉しいもんですね」と顔をほころばせる。経営者としての一面から、父親としての一面へ。そこに共通のサウナやサーフィンといった趣味がつなぎ合わせる、一種の絆のようなものが垣間見えた。先代から連綿と続いてきたその絆は、ともに汗をかき、ともにリラックスし、同じ感覚を共有することでより太く、強固なものになっていくのだろう。

ご子息(左)と松田氏(右)。2人ともサーファーらしい体つきだ

松田氏にとってサウナは単なる流行ではなく、経営者、そして一人の父親として重要なルーティンとして定着している。そして、その効果は今後ますます注目されることになるだろう。サウナが提供する効果は、単なるリラックスとリフレッシュだけではなく、ビジネスの成功、そして人と人とをつなぎ合わせる要素として欠かせないものとなっている。

最後に、松田氏は「サウナは私にとって、仕事と生活、健康のバランスを保つための重要な役割を持っています。今後、クレバリーホームでもサウナ販売ということも考えていますので、サウナーの方々は注目してもらえれば嬉しいですね。ひょっとしたらクレバリーホームが掲げる健康を体現するような『シアスミン・エア』の内気浴や、『シアスミン・ウォーター』の水風呂なんていうのもアリかもしれませんね」と、サウナーにとっては興味津々なメッセージで締めくくった。クレバリーホームの今後から目が離せない。

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