
東京都渋谷区に位置する銭湯「小杉湯原宿」が、任天堂の花札とコラボレーションし、「銭湯と花札」というユニークなイベントを開催する。2025年2月17日から4月1日まで、東急プラザ「ハラカド」内の地下1階フロア「チカイチ」において、花札の展示や体験イベント、さらには花札デザインの入浴券の販売などが行われる。
伝統と革新が融合するイベント
小杉湯原宿は「100年続く”街の銭湯”をつくる」という理念のもと、地域に根ざした銭湯文化を提供している。一方、任天堂の花札は、同社が創業当初から手掛ける伝統的なカードゲームであり、日本文化に深く根付いている。この二つの文化が交わることで、新たな体験が生まれることが期待される。
イベントでは、誰でも花札を楽しめるように、週末限定で「花札の練習会(花札道場)」や「花札大会(花札合戦)」が実施される予定だ。初心者でも気軽に参加できるため、幅広い層に向けた企画となっている。
お風呂と花札が融合する空間
「チカイチ」のコンセプトは“素のまま、そのまま”。銭湯が持つ「人々が素の自分に戻れる場所」という価値と、花札の持つ「誰もが楽しめる娯楽」という要素が合致し、コラボレーションが実現した。銭湯の暖簾も花札柄に変更され、訪れる人々に日本の伝統美を感じてもらう工夫が施される。
また、小杉湯原宿は2025年秋の完成を目指し、「お風呂花札」の制作も進めている。これは、花札の絵柄に「お風呂」をテーマとして取り入れたもので、新たな試みとして注目されている。

花札イベントと関連企画
期間中は、さまざまな関連企画が実施される。小杉湯の三代目当主・平松佑介氏は、「銭湯の湯上がりには、カードゲームをしたり、漫画を読んだりと、ゆったりとした時間が流れています。花札は、そんな穏やかな時間にぴったりの遊びです。このイベントをきっかけに、多くの方に花札の魅力を知っていただければ嬉しい」と語る。
花札の展示・物販
「マリオ花札」などの販売に加え、Nintendo TOKYO/OSAKA/KYOTO公式グッズも取り扱う。
週末の花札イベント
2月23日と3月2日に練習会「花札道場」、3月16日に花札大会「花札合戦 チカイチ春の陣」が開催される。
花札デザインの暖簾
1月から12月の花札デザインを施した暖簾を制作。
コラボ入浴券の販売
花札の柄をあしらった12枚セットの入浴券が期間限定で販売される。
おふろ新聞での花札企画
小杉湯原宿が発行する「おふろ新聞」では、花札に関する特集記事や遊び方の紹介が掲載される。

小杉湯原宿は、2024年4月に東急プラザ原宿「ハラカド」内にオープンした銭湯で、昭和8年創業の小杉湯(本店・高円寺)の2号店として運営されている。地域に根ざした銭湯文化の発展を目指し、さまざまな企画を展開している。
「チカイチ」は、“素のまま、そのまま”をコンセプトにした空間で、銭湯を中心とした街のような体験を提供する。お風呂だけでなく、本を読んだり、ビールを楽しんだり、気軽に立ち寄れる場所となっている。
本イベントは、銭湯文化と日本の伝統遊戯を融合させた試みとして、多くの注目を集めそうだ。
小杉湯原宿
東京都渋谷区神宮前六丁目31番21号 東急プラザ原宿「ハラカド」地下1階