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温泉施設がアートミュージアムに!真冬の積丹半島で特別なサウナ体験「積丹温泉芸術祭」2月15日より開催

by furosauna

2025年2月15日から24日までの10日間、北海道積丹町にある温泉施設「岬の湯しゃこたん」を舞台に、初の「積丹温泉芸術祭」が開催される。このイベントでは、真冬の積丹半島の雄大な自然を背景に、温泉・サウナ・アート・グルメが融合した特別な体験が提供される。

アートと温泉が出会う新しい試み

「積丹温泉芸術祭」は、冬季休館中の「岬の湯しゃこたん」を特別営業し、現代アートを取り入れた非日常的な空間を楽しめるイベントだ。施設内外には国内外のアーティストによる作品が展示され、温泉施設がアートミュージアムへと変貌を遂げる。

特に注目されるのは、荒井記念美術館の協力による「BARピカソ」。ここでは、積丹の雪景色を背景に、本物のピカソの作品3点が展示される予定だ。温泉とアートが交差するこの空間は、他では体験できない魅力を放つ。

積丹ならではの特別サウナ

イベント期間中、「岬の湯しゃこたん」はスペシャル仕様の温泉とサウナを提供する。サウナ室では、積丹産のクラフトジンに使用されるボタニカルを用いたロウリュが行われ、リラクゼーションと香りの相乗効果が楽しめる。また、日本海からの吹雪が舞い込む「エクストリーム外気浴スペース」も用意されており、雪中ダイブという特別な体験が可能だ。

施設全体は、光の演出家・荒井純一氏が手掛けた照明で彩られ、幻想的な雰囲気を演出している。真冬の積丹ならではの寒さとサウナの温かさが織りなすコントラストは、一生に一度の体験となるだろう。

サウナ後に楽しむ「ととのいメシ」

サウナ体験をさらに充実させるのが、台湾料理と積丹の地元食材を融合させた特別メニューだ。「台湾×積丹」をテーマにしたPOP-UPレストランでは、本格的な台湾料理が提供される。台湾出身の店長、吳沂珈(ウー イーチャー)氏が手掛ける料理は、サウナ後の体を優しく満たしてくれる。

雪景色を楽しむアクティビティも充実

芸術祭期間中、訪問者が積丹の自然を満喫できるさまざまなイベントも用意されている。スノーシュー体験や雪中かくれんぼ大会など、冬の積丹を楽しむ企画が満載だ。また、閉校を控えた野塚小学校を舞台に、ドキュメンタリーアートプロジェクトが行われ、地域の歴史や文化に触れる機会も提供される。

また2月23日(日)には、厳冬期の積丹町に、日本かくれんぼ協会の高山勝氏を招き、世界初の「雪中かくれんぼ大会」が国際大会として開催される。

参加アーティスト

高橋喜代史
1974年北海道生まれ。戦後日本美術の影響を背景に「言葉の多面性」を立体作品や映像作品で考察している。近年は地域や社会の問題から生じる個人的な心情を映像インスタレーションとして発表。フランス、ニュージーランド、北アイルランドでの個展のほか、カナダ、ドイツ、中国でのグループ展など札幌を拠点に国内外で活動。2022年第2回KYOBASHI ART WALL優秀賞。2020年第3回本郷新記念札幌彫刻賞。2010年JRタワーアートボックス最優秀賞。2000年ビッグコミックスピリッツ努力賞。1995年ヤングマガジン奨励賞。2012年より「500m美術館」「PARC」「Sapporo Parallel Museum」など展覧会の企画や、アートとまちづくりの学校「Think School」の企画運営も行う。2015年一般社団法人PROJECTA設立。
SUMA
1998年北海道生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻版画在籍。動物や植物のような自然、或いは人類の営みに関するものや文化など地球上で存在するあらゆるものとの関わりについて、より普遍的な印象やアイコンを引用、集積し思考している。
Chim↑Pom from Smappa!Group
卯城竜太・林靖高・エリイ・岡田将孝・稲岡求・水野俊紀により、2005年に東京で結成されたアーティストコレクティブ。社会問題やそのシステムに対し独自の視点から現代のリアルを提示、都市論を展開する。国際的に活動し、各国の国際展、ビエンナーレに参加。プロジェクトベースの作品は、グッゲンハイム美術館、ポンピドゥセンターなどにコレクションされている。企画展のキュレーション活動も行う他、2015年より「Don’t Follow the Wind」(東京電力福島第一原発の事故に伴う帰還困難区域内、福島)の発案・展示続行中。2022年4月27日にChim↑Pomより改名。
加藤翼
1984 年生まれ。2007 年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業、2010 年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。無人島プロダクションでの個展(2011-)のほか、「Scratching the Surface」ハンブルガー・バーンホフ現代美術館(ベルリン、2021)、「They Do Not Understand Each Other」大館當代美術館(香港、2020)、「BECOMING A COLLECTIVE BODY」イタリア国立21世紀美術館(ローマ、2020)、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」愛知芸術文化センター(名古屋、2019)、「Uprising」ジュ・ド・ポーム国立美術館(パリ、2016)など、グループ展多数。また、東京国立近代美術館、国立国際美術館、愛知県美術館、豊田市美術館、森美術館、ウルサン美術館などに作品が収蔵されている。
クスミエリカ
北海道札幌市出身。フォトグラファー、美術作家。 自身で撮影した写真のみを素材とし、デジタル処理を施した「デジタルコラージュ」作品を制作。 2024年に台湾のギャラリーAbsolute Space for the Artsの企画にて滞在制作を行う。主な展覧会に、「温故知新」(Sanho Art Labs、台湾、2024)、個展「私たちは積層で出来ている」(GALLERY MoNMA、札幌、2024)、個展「未明の旅」(GALLERY SCENA、東京、2023)、「Through The Eyes of Hokkaido Artists」(絶對空間、台湾、2022)、「VOCA展2019」(上野の森美術館・東京/2019)、「モーション/エモーション-活性の都市-」(札幌芸術の森美術館/2016)など。2020年札幌市文化奨励賞、道銀芸術文化奨励賞受賞。
OBA
ダンサー。神奈川県鎌倉市腰越に生まれる。中学二年、ストリートダンスを始める。18歳より、NYC BroadwayDanceCenterへ単身留学。マイケルジャクソン キャプテンEOダンサーのJazzy Jと出逢い、師事。ニューヨークでの壮絶な人種差別を経験し、その怒りを糧にアメリカでのダンスバトルで数々の優勝を果たす。帰国後も国内外のダンスバトル・コンテストで優勝するも芸術の競争化に滑稽さを覚える。命を懸ける先を、藝術表現に集中。ストリートダンサー初となる新国立劇場主催舞台出演やIsseyMiyake ParisFashionWeek2020ダンス出演等、垣根を超えダンスの可能性を探究。ダンスの極みは徒歩にあると確信、(株)大人 代表五十嵐慎一郎と企画「歩んで舞る」を展開。鎌倉から滋賀県、滋賀県から鎌倉超えて横須賀へと一本歯下駄で完歩。滋賀県東近江市 野々宮神社へソロダンス作品「魂振・アメニモマケズ」を奉納。2025年3月1日、石川県金沢 北國新聞赤羽ホールにて「魂振・アメニモマケズ」再演予定。
小町谷健彦
1985年札幌生まれ。”私たちは他者の環世界を想像することができるか?”をテーマに、様々な背景を持つ人たちと作品製作やアートプロジェクトを行う。近年では、大きな物語ではなく地域の小さな記憶を引き継いでいくための”フィルムコモンズプロジェクト”、帝国主義の発生から現代まで樺太(サハリン)の記憶から見つめ直す”樺太100人プロジェクト”の製作などを行なう。/永松 裕士:1996年東京生まれ、海外育ち。映像作家。【独り言をみんなごとに。】をミッションにドキュメンタリー製作を専門とするmonotalk studioを創業。企業や行政をクライアントに事業を手掛ける。
荒井純一
株式会社CHUE MUSIC代表取締役。札幌市を拠点に活動する照明プランナー。19歳で照明業界入りし、ライブハウスや照明会社勤務を経て2007年に独立。同社では舞台照明、特殊効果、花火演出、空間照明、映像制作、イベント企画運営など多岐にわたる事業を展開。自身も自身も花火師資格を持ち、花火大会の企画・施工に携わる。公益社団法人日本照明家協会会員としても活動し、アーティストや地域社会と連携するプロジェうくと「gensen」を主宰、創造的活動を推進中。

「積丹温泉芸術祭」は、温泉・サウナ・アート・グルメが一体となった特別なイベントだ。真冬の積丹半島でしか味わえない極上の体験を通じて、地域の魅力を再発見できる。この冬、「岬の湯しゃこたん」で新たな癒しと発見の旅を楽しんでみてはいかがだろうか?


積丹温泉芸術祭 

所在地:岬の湯しゃこたん(北海道積丹郡積丹町野塚町212−1)
開催期間:2025年2月15日~2月24日
主催:積丹温泉芸術祭 実行委員会
公式サイト積丹温泉芸術祭公式サイト

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