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岩井俊二監督らも高く評価!スーパー銭湯が舞台となる堀川湧気監督の映画「もう一度生まれる」が3月25日より池袋シネマ・ロサほか、全国にて順次公開

by furosauna

注目の若手監督・堀川湧気氏が監督を務める自主制作映画「もう一度生まれる」が、3月25日(土)から4月7日(金)まで、池袋シネマ・ロサで劇場公開される。今後、全国の映画館でも公開予定。

「もう一度生まれる」は、コロナ禍で閉店を余儀なくされたスーパー銭湯を舞台に“喪失”と“再生”の2つの時間を描いた作品で、「第8回 京都国際映画祭」の「クリエイターズ・ファクトリー」エンターテインメント部門において入選および優秀賞を受賞したほか、「第32回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」においても入選を果たした。自主制作映画にもかかわらず、映画監督・岩井俊二氏や俳優・別所哲也氏などの著名人からも高い支持を受け、ついに劇場公開となった。

本作品は、 コロナ禍の2021年4月から5月にかけて撮影された作品。堀川氏は、平日にフジテレビ報道番組「Live News α」の番組制作に携わるかたわら、土日の空いた時間で映画制作のワークショップに通いながら本作を制作。「番組でもコロナ禍で苦しむ方々の想いや裏側に迫る時間が非常に増え、その際に見た、こぼれ落ちた想いや景色を何とかして、映像におとし込むことができないかと思った」と制作のきっかけを語る。収束の兆しがなかなか見えないコロナ禍において、“日常”に目まぐるしく迫りくる変化の数々。せわしない日々の中で忘れてしまいそうな「大切な何か」を見つめなすヒントとなる映画だ。

今回上映となる「もう一度生まれる」のもととなった作品「還る」も同時上映が決定。スーパー銭湯の清掃員として働く元プロレスラーを堀川氏自身が追ったドキュメンタリー作品だ。

映画を撮る前の堀川氏の目には何が映ったのか。そして「もう一度生まれる」に込めた思いとは。「還る」を観ればその答えにつながるかもしれない。

【映画監督・岩井俊二氏のコメント】
都会で働く人たちの休息の場としての湯殿。お湯。その場と湯を支える人たちの汗もまた人生を巡る。そんな余韻の物語でした。

【俳優・別所哲也氏のコメント】
全ての営みに、始まりがあれば、終わりがある。でもそれは、この作品のタイトル通り、「もう一度生まれる」ためなのだ。

【映画評論家・春日太一氏のコメント】
自主映画の映画祭の審査員として過去1,000本ほどの作品に触れてきましたが、その中でトップクラスの出来でした。

予告編はこちらから

映画「もう一度生まれる」劇場公開 概要


■日程
2023年3月25日(土)~4月7日(金)

■場所
池袋シネマ・ロサ
住所:東京都豊島区西池袋一丁目37-12 ロサ会館内
地図:https://www.cinemarosa.net/annai.htm

■監督・脚本・編集・プロデューサー
堀川湧気

■キャスト
斉藤天鼓/笠松七海/入江崇史/伊澤恵美子/沖田裕樹/小山蓮

■ロケ地
おふろの国

■制作協力
ニューシネマワークショップ

■サポート
ギャガ株式会社
株式会社クリーク・アンド・リバー社

【あらすじ】
スーパー銭湯の新人清掃員として働く市川亮太(20)は仕事を通し、“当たり前の景色を保つこと“の難しさを知っていく。髪の毛1本でも気にする仕事の姿勢や、心臓部でもある「ろ過装置」の存在を知ることによって、清掃業の世界にのめり込んでいく。次第に、スーパー銭湯を物として捉えるのではなく、生き物であると捉えるようになる。そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、スーパー銭湯は休業を余儀なくされる。休業の間、清掃作業からも遠ざかり、客を向かい入れていた“当たり前の景色“は失われていった。休業期間が長引く中、店長から1通のメールが届く。それは営業再開に踏み切ることなく、スーパー銭湯の閉店を知らせるものであった。メールを通し、閉店を知った亮太は、大きな喪失感を露わにしていく。清掃員たちは各々の形で、スーパー銭湯の最期に向き合うことになる。休業期間の浴場施設に足を踏み入れた亮太は、黒カビが生えた浴室を見て、「休業中もこの空間は生きていた」と改めて実感する。閉店を前に、亮太と清掃員たちの最期の清掃作業がはじまっていく…。


堀川湧気監督 プロフィール/コメント


1995年生まれ。27歳。日本大学藝術学部映画学科で、映画やドキュメンタリーの制作について学ぶ。卒業時に優秀な卒業制作・論文に贈呈される「日藝・特別賞」を受賞。在学時、監督したショートフィルムがNHK「岩井俊二のMovieラボ シーズン2」にノミネートされ、テレビ出演を果たすと同時に岩井俊二監督と堤幸彦監督に作品についての講評を受ける。大学卒業後は、映像制作専門職社員としてクリーク・アンド・リバー社に入社。現在、フジテレビの報道番組「Live News α」の制作に携わっている。

2021年、監督・脚本・編集を務めた映画「もう一度生まれる」が京都国際映画祭にノミネート。ノミネートを通じて、準グランプリにあたる優秀賞も受賞した。

【コメント】
「もう一度生まれる」は生きた登場人物・環境を描くために、作品内のモチーフでもある、スーパー銭湯の清掃員の皆さまにたくさん話を聞かせていただきました。清掃員ならではの価値観や、仕事へのこだわり、そういった情報を自分の中にしっかりおとし込む事を強く意識しました。フジテレビの報道番組で働いている経験も非常に大きく、自分だけの視点に固執するのではなく、あらゆる方向性で人の感情やテーマを探るようにもなりました。まだまだ、力不足な自分ですが、今回の劇場公開は作品の感想を一つでも多くいただける貴重な機会なので、さらに力をつけられるように活かしていきたいと思います。映画に携わる人にとって、最高の晴れ舞台…!ご協力してくれた皆さんに改めて感謝とともに、思いっきり楽しみたいです…!

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