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「ととのうパンツ®」を作ってる人は本当にととのうのか?日本ふんどし協会 会長 中川ケイジ、サウナいただきます

by furosauna

前回、下半身の締め付けを解放する新定番「ととのうパンツ®」のこだわりを余すことなく語った日本ふんどし協会 会長、中川ケイジ氏前回の記事はこちら)。自身もサウナーであることからこのプロダクトは生まれ、多くのサウナーたちをさらなる高い「ととのい」へと導いてくれるのかもしれない。

今回は、そんな中川氏にふんどしを脱ぎ捨ててもらい、実際にサウナに入りながら「サウナー中川ケイジ」としてお話を伺った。(撮影協力:マイサウナ暖力)

サウナに求めるのは「質の良い休憩」

――ズバリ、中川さんのオススメのサウナはどこですか?

私が今住んでいるのが茨城県なんですが、ひたちなか市にある「ひたちなか温泉 喜楽里別邸」にはよく通っています。サウナもちょうどよく、水風呂も深めです。場所が高台にあるので、ととのいスペースや露天風呂からの眺めは最高ですね。特に夜景は心が癒やされます。

――ととのいスペースからの景色って重要ですよね。視覚や聴覚、五感のなるべく多くを満たすとより深くととのえそうな感じがします。

まさにそうですね。露天からは木が生い茂っているので、自然に囲まれているような癒やしがあります。
あとは週末に子どもと一緒に水戸市の「やまの湯」によく行っています。大きなスーパー銭湯で、子どもと一緒でも一日中楽しめますね。水風呂もちょうどいいですし、体に合ってるのかもしれませんね。

――自分に合ったサウナ施設って重要です。「ととのうパンツ®」のテーマでもある「リラックス」部分をどれだけ引き出せるかは、自分に合ったサウナで最大化できるのかと思います。リラックスした状態の先に、何を求めてサウナに行くかって、結構人によっても違うからおもしろいです。

僕はやっぱりサウナへ「リセット」しに行っている感覚です。現代ってどうしても情報過多ですよね。スマホも手放せなかったり、常に何かを気にして生きている感じなんですよ。それを一度強制的に遮断して、自分の中を調整する場所がサウナだと思っています。もちろん頭の中では何かと考えたりはしているんですけど、外部から情報を得ず、頭の中だけで考えたい時間ですね。

――ものすごく大事な時間ですね。誰にも邪魔されず、自分だけで気ままに過ごす時間って現代では貴重な時間だったりしますよね。「サウナに行きだしてから人生が豊かになった」という人も多いと聞きます。大げさに言うと「人生観が変わる」みたいな。

僕の場合もそれはありますね。サウナに行くようになってから「うまく休めるようになった」と思います。オンとオフの時間をハッキリ分けられるようになった感じです。こういう仕事をしていると休みもないので、意識的にそういった時間を設けないとずっと「オン状態」になりがちなんですよ。なのでサウナは強制的に休む場所です。

――いい仕事をするためには、いい休憩も必要だと。

仕事っていろいろ大きな決断をしたり、思い切った行動をとったりというのが常につきまとうじゃないですか。それってどこかで自分自身と向き合って、内製で考える時間のようなものを取らないとできないことだったりするんですよ。考える時間もなく、なんとなく机でダラダラ仕事して睡眠時間も削られるとなってしまうと、いい仕事、いい判断はできなくなるんじゃないかと。質のよい休憩を取るために、サウナはベストな場所ですね。

――質のよい休憩に「ととのうパンツ®」は一役買うかもしれません。

オフ状態、入りました(撮影:マイサウナ暖力)

館内着をアップデートする

実はこの「ととのうパンツ®」を館内着としてテスト的に導入してくださっている旅館もあります。その旅館にはサウナはないのですが、「サウナがなくてもととのえるのか?」をテーマに使ってくださってますね。旅館といえば館内着は浴衣ですが、浴衣っていい部分も多いのですが、ちょっと着るのが面倒だったり、着崩れたりしやすいのがネックなんです。浴衣のまま外に出ることもありますが、前がはだけてしまったり…。そういった部分で、館内着のアップデートがされていないというのは課題だったようで、今回テスト導入していただきました。

――ノーパンで観光できるって、めちゃくちゃ新鮮ですね!絶対に気持ちいい!

一度体験したら病みつきになりますよ(笑)
観光地の風をノーパンで浴びると身も心もリラックスして癒やされると思います。

――熱波師の方々の中でも利用されている方が多いと伺いました。アウフグースの世界大会に行くメンバーにもお配りされたとか。

そうですね。サウナって利用者にとっては癒やしの場所ですが、提供側にとってあの現場は過酷ですからね。90℃の室内で全力で動くって、もはやアスリートですから。普通では考えられないくらい体力と気力を使う場所なので、感謝の意味も込めてお配りさせていただきました。世界大会への長距離飛行機の中でも、締め付けがないのでエコノミークラス症候群対策になるかと。

――確かに、考えてみればどんな職業よりも熱い現場のような気がします…。男性の熱波師の場合はパフォーマンス後に水風呂に気軽に入れたりしますが、女性の場合はそうもいかないですし。

聞くところによると、寝るときも熱が体にこもってしまっていて眠れないとか。利用者をととのいに導くために、そこまで体を張ってくれているわけですからね。もうリスペクトしかないです。

あーこの顔はととのう直前ですね。(撮影:マイサウナ暖力)

なんとグッドデザイン賞を受賞!

――今後、「ととのうパンツ®」はどういった展開をされるんですか?

今後は、長ズボンタイプも発売になります。夏だけじゃなく、他のシーズンでも使用できますし、上下で合わせればパジャマにもなる。素材や形、ディティールに至るまで徹底的にこだわってますから、サウナ以外のシチュエーションでも満足感が得られるかと思っています。この展開では、お風呂上がりから翌朝までの8時間を、いかに自分をいたわる時間に変えるかというのがひとつのテーマになっています。

――夏でも冬でもノーパンいられるわけですね。発売はいつ頃なんですか?

この長ズボンタイプは、10月末にはクラウドファンディングサイト「Makuake」でご支援いただける方を募集します。ポスターを全国の施設に貼ってもらうPR旅も計画中なんです。

――とても楽しみです。真冬のノーパンって、例えるなら裸で毛布の布団に入る感じに近いのかもしれません。あの感じって気持ちよくて好きなんですが、まさにあの感覚が常に得られるのかも。

そうですね。最終的には1人1枚必ず持ってるくらいになったら嬉しいですね。新常識、新定番みたいな。

――そうなることを想像すると楽しいですが、想像だけではなく実現してほしいですね。私はその未来があるような気がしてます。なんせこの「ととのうパンツ®」がグッドデザイン賞も受賞されたと聞きました。

そうなんです。嬉しいですね。なかなかアパレルでグッドデザイン賞を取ることってないのですが、それが取れたのは励みになります。この「Gマーク」がつくことによって、色んな人たちの目に触れる機会も増えるかと思いますので、多くの人に今まで感じたことのないリラックス体験をしてほしいですね。ノーパンでグッドデザイン賞って、最初で最後だと思いますし(笑)

――今後の「ととのうパンツ®」の躍進を期待しています!

2セット目、行ってらっしゃい!(撮影:マイサウナ暖力)

自身の体験から人々の人生へ「新しい価値」を提供する「ととのうパンツ®」。製造から販売にいたるまで徹底したこだわりとブランディングが詰め込まれていた。

昨今では「売れる営業」を追求した企業も多い中、中川氏の綿密に計算された「こだわりを実現するための1人完結型スタイル」の販売戦略は、これから新たな挑戦を始める人や人的リソースが足りない企業のよいロールモデルになりうる。

これだけの「想い」が込められたリラックスウェア「ととのうパンツ®」は、仕事やプライベートを充実させるための新常識となる前夜を迎えているのかもしれない。

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