街の銭湯・日常の一湯 × 品川・大崎・五反田

街の銭湯/日常の一湯サウナ × 品川・大崎・五反田

新幹線が停まり、羽田に近く、品川インターシティがそびえる——そんな「ビジネス街」の看板を掲げながら、品川・大崎・戸越・旗の台の路地には昭和から続く銭湯がひっそりと煙突を立てている。どれも都心からのアクセスが良い一方で、”地元の常連が黙って通う”という空気を崩していない。

このエリアを選ぶ理由:品川区は東京都内でも銭湯の軒数が多く残るエリアのひとつだ。大崎・五反田から戸越銀座・旗の台まで、路線を変えるたびに銭湯が現れる。東京都の入浴料(550円)でサウナ付き銭湯を渡り歩ける、フルコース・ご近所コースが同時に成立するエリアである。

金春湯

金春湯

五反田のネオンが落ち着く路地に、昭和25年から暖簾を出し続けている銭湯がある。男湯は8人が定員——満員になると、隣の客の呼吸まで聞こえる距離だ。その近さが、この銭湯の温度そのものだ。

サウナ室は小ぶりでも、五反田の夜を一枚扉の向こうに置いてくる力がある。昭和から変わらぬ番台と、変わらない価格と、変わらないにおい——それが目当てで、今日も常連が暖簾をくぐる。

住所東京都品川区大崎3丁目18−8
営業時間月・水〜金 15:30〜翌0:00 / 土日 10:00〜翌0:00 / 火曜定休
料金入浴550円+サウナ料金(公式サイトで確認)
性別男女別

宮城湯

宮城湯

昭和27年のタイルが輻射熱を蓄え、温度計の数字より体が温まる——それが宮城湯のサウナ室の正体だ。天然温泉のメタケイ酸泉はほのかな黄褐色。チラーで冷やした水風呂の後、3階の露天スペースで外気に当たれる。

入浴とサウナと露天が揃って800円。木曜日は男女が入れ替わるため、両方の露天を制覇したい人は2日通うことになる。それでも通う理由が、宮城湯にはある。

住所東京都品川区西品川2丁目18−11
営業時間月火木〜日 15:00〜翌0:00(土曜13:00〜、日曜11:00〜)/ 水曜定休
料金入浴とサウナ込み800円
性別男女別(木曜入れ替え)

戸越銀座温泉

戸越銀座温泉

「月の湯」と「陽の湯」のそれぞれに富士山が描かれているが、描いた人がまったく違う——一方は百年の歴史を持つ伝統の銭湯絵師、もう一方は現代グラフィティユニット。同じモチーフが別の宇宙に存在している。

温まるのはナトリウム・炭酸水素塩泉の黒湯。日本最長クラスと称される戸越銀座商店街を歩き疲れた先の、これ以上ない終着点だ。金曜定休なので訪問前に確認を。

住所東京都品川区戸越2丁目1−6
営業時間月〜木・土 15:00〜翌1:00 / 日 8:00〜12:00・15:00〜翌1:00 / 金曜定休
料金入浴550円+サウナ料金(公式サイトで確認)
性別男女別

新生湯

新生湯

「健康増進型銭湯」と聞いて何を想像するかは人それぞれだが、新生湯はプールで答えてくる。品川区旗の台の一棟に流水歩行プールを含む多種の浴槽が収まり、健康増進法施行後に都が認定した第1号店がここだ。

コンフォート岩塩サウナは加湿仕様で、洞窟風呂では月明かりの演出がある。入浴とサウナ合わせて780円。浴槽の種類の数だけ、今日の気分の選択肢がある施設だ。

住所東京都品川区旗の台4丁目5−18
営業時間火〜金 15:15〜翌0:00 / 木 15:30〜 / 土 14:30〜 / 日 11:00〜23:30 / 月曜定休
料金入浴とサウナ込み780円
性別男女別

中延記念湯

中延記念湯

1964年——東京オリンピックが開幕したその年に、中延記念湯は産声を上げた。五輪と同い年の銭湯が、いまも8種類のお風呂と露天風呂2種を擁して旗の台で営業し続けていることは、それ自体ひとつの記念だ。

スチームサウナは入浴料550円のみ、追加なし。亀とコイが泳ぐ庭園露天か、岩肌を流れる滝露天か、週替わりで顔が変わる。元日を除いて年中無休、25時まで。60年根を張り続けた一軒だ。

住所東京都品川区旗の台4丁目11−2
営業時間月〜水・金〜日 14:00〜翌1:00 / 木 14:30〜翌1:00(元日を除き年中無休)
料金入浴550円(スチームサウナ込み)
性別男女別

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