
兵庫県たつの市の港町・室津の高台に、客室の中でサウナに入れるホテル「hotel ISLET setouchi(ホテル アイレット セトウチ)」が2026年12月9日に開業する。全10室のうち7室が専用サウナを備え、宿泊予約は10月14日から公式サイトで始まった。運営は東京・新橋に本社を置く株式会社やどプラスだ。
この記事に関連するページ
10室中7室に専用サウナ。数字で見る「サウナ宿」の骨格
注目すべきは客室の構成だ。全室が海を望む半露天風呂付きで、そのうちサウナを備えるのは7室。Room Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹが該当し、客室面積は54.47㎡から、最大のペントハウス・メゾネットスイートでは143.19㎡に及ぶ。サウナ室では、館内の屋上菜園で育てたハーブを使ったセルフロウリュが可能だ。
テラスやバルコニーを備える6室では、サウナのあとに海風を浴びる外気浴もできる。冬の入口にあたる12月の開業で、冷たい風にあたってととのう体験とは相性が良さそうだ。



客室の7割にサウナ。この「比率」が持つ意味
近年、プライベートサウナ付きの宿は各地で増えている。ただ、客室サウナが最上級の特別室など一部に限られる宿も少なくない。
その中で、全10室の7割にサウナを置く構成は、サウナ付き客室を選べる幅の広さそのものが強みになる。同じサウナ付きでも、約100平方メートル近い室内から工場夜景を望むRoom Ⅹ、2ベッドルームのメゾネットタイプなど、眺望や間取りがそれぞれ異なる。サウナ宿選びが「部屋選び」の段階まで広がる設計だ。

サウナの前後まで設計された滞在
料金は1泊2食付きのオールインクルーシブで、飲み物のフリーフローは当日のチェックイン前、13時から始まる。食事は兵庫・瀬戸内の食材を主役にしたコースで、使用食材の9割以上が県内および瀬戸内産だという。
夜食には揖保乃糸のそうめんやにゅうめんも用意される。サウナ上がりの締めとしては想像しやすい組み合わせだ。なお、アルコールを楽しむ場合は、サウナに入る順序や時間を各自で慎重に考えたい。

「よむ」とサウナの親和性。このホテルが特別な理由
ホテルのコンセプトは「FOR THE READING BODY(風土と身体をよむ)」だ。潮汐や光、風、身体など10の視点で滞在を組み立て、館内の文字情報を最小限に抑える。
広間には島や海にまつわる蔵書「四十四島文庫」が並ぶ。サウナは、外部の情報を遮断して熱と汗と呼吸という自分の身体の変化に集中する場だ。「身体をよむ」というホテルの思想とは構造的に重なる。
サウナを単なる付帯設備ではなく、滞在の思想を体感する装置として位置づけている点が、他のサウナ付き宿との違いだろう。

「hotel ISLET setouchi」どんなサウナーにお勧めか
各室の定員は4〜6名で、メゾネットタイプもあるため、友人やサウナ仲間とのグループ旅や、2世帯での滞在に向く。共用サウナの混雑や作法が気になる初心者には、自分のペースで入れる客室サウナが入口になる。ハーブのセルフロウリュで蒸気の量や香りを自分好みに調整したい中上級者にも魅力がありそうだ。
料金は20,350円(税込)からだが、4名1室で利用した場合の1人あたりの金額なので、利用人数によって変わる点に注意したい。

ジョー
客室サウナの何がありがたいかといえば、「次の人が待っているかも」という時計の針から解放されることだと思う。サウナ→外気浴→風呂を好きなだけ往復できる贅沢は、一度味わうと共用施設には戻りづらい。水風呂の有無や仕様は発表資料に記載がないので、そこは実際に確かめたいポイントだ。ととのった後は海を眺めてぼんやりしたい人に、特に刺さる宿だと思う。
hotel ISLET setouchi
所在地:兵庫県たつの市御津町室津896-95(〒671-1332)
開業日:2026年12月9日(予約受付:2026年10月14日〜)
料金(税込):20,350円〜(オールインクルーシブ1泊2食付、4名1室利用時の1人あたり)
サウナ室数・熱源種類:客室専用サウナ7室(Room Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ)
収容人数:全10室、各室定員4〜6名
主な設備:全室オーシャンビューの半露天風呂・ミニバー/屋上菜園ハーブのセルフロウリュ(サウナ付き客室)/テラス・バルコニー付き6室で外気浴/ビバレッジフリーフロー(当日13時〜)
アクセス:山陽新幹線 姫路駅から車で約35分、相生駅から車で約20分
運営会社:株式会社やどプラス
公式URL:https://islet-setouchi.com