
球場の熱気から、洞窟の静寂へ。
北海道・北広島市のエスコンフィールド隣接複合施設「Fビレッジ」に、没入型サウナ施設「洞サウナ(DO SAUNA)」が2026年5月18日(月)にオープンする。
運営は、日本ハムファイターズOBの斎藤佑樹氏が代表取締役を務める株式会社mybaseが手掛ける飲食商業施設「SUNNY TERRACE」の2階。施設のコンセプトは一言でいえば「洞窟の中でととのう」だ。
雪か、岩か。相反する2つのサウナが問いかけるもの
洞サウナが用意するのは、まったく異なる個性を持つ2室のサウナだ。
ひとつは「雪洞(Yukido)」。白を基調に、オーロラを模した光と霧が漂うドライサウナで、温度は約80℃に設定されている。視覚と嗅覚に訴える「澄みの空間」という位置づけで、どちらかといえば感覚を開いていく方向のサウナだ。

もうひとつは「石洞(Ishido)」。黒岩の重厚な質感に包まれたドライサウナで、オートロウリュ搭載、温度は約90℃。「自分と向き合う」というコンセプト通り、遮るものをそぎ落とした深まりの空間だ。

2室ともに「ミュージックロウリュ」を採用している点は注目だ。ロウリュ(löyly)に音楽・光・香りを連動させる演出は、近年のエンタメ型サウナ施設でトレンドになっているが、ここでは「五感が鼓動と共鳴する」という表現を使っている。
単なる音楽の垂れ流しではなく、サウナ室の熱・蒸気・身体のリズムを一体化させることを意図した設計だ。
エスコンフィールド隣接という立地の意味
エンタメサウナという文脈で語るとき、この施設が持つ最大の文脈は「立地」だろう。
近年、スタジアム周辺や観光地に「体験型サウナ」が増加している。試合観戦の興奮冷めやらぬまま水風呂に飛び込む、あるいは試合前にととのって鑑賞に臨む、という新しい観戦体験の動線が生まれつつある。
洞サウナもその文脈に乗る施設だラウンジに100インチの大型モニターを設置し、プロ野球中継を観ながらととのえる仕様は、従来のサウナとスポーツ観戦の境界線を意図的に溶かしにいっている。「ととのい」をゴールとするだけでなく、サウナ空間そのものをエンターテインメントの場として再定義しようとする試みだ。
一点補足しておくと、非試合日は男性のみの利用となる。試合日は男女ともに利用可能で、その場合のサウナ振り分けは男性が石洞、女性が雪洞となる。日によって体験できる空間が変わるため、リピーターにとっては「試合日に来るか、平日に来るか」という選択自体が施設の楽しみ方の一部になりそうだ。
「食でととのう」という副軸
施設と同じフロアに、玄米うどん専門店「絵空事Fビレッジ店」も同日オープンする。グルテンフリーの玄米麺を使った低GIのうどんで、サウナ後の食事という文脈でも自然にフィットする。監修に関わった清宮克幸氏のメッセージによれば、ファイターズ選手たちにも支持されているという。
サウナと「アスリート食」の組み合わせは、健康意識の高い層へのアプローチとして一貫性がある。ととのいの後に何を食べるかまで設計された施設は、まだ多くない。


「洞サウナ」はこんなサウナーに特にお勧め
「雪洞 vs 石洞」という2室構成は、サウナ経験者ほど楽しめる設計だ。この設計は、温度差(80℃・90℃)と世界観の違いを意識的に使い分けられる。一方で、初めてロウリュを体験する層にとっても、ミュージックロウリュは「単なる熱波」ではなく体験として成立しているため、入門としての敷居も低い。
特にお勧めしたいのは、「ひとりで深く向き合いたいサウナー」だ。石洞の「黒・90℃・オートロウリュ」という構成は、音楽や映像より自己との対話を求める人間に直球で刺さる設計になっている。球場の喧騒から完全に切り離される空間を求めているなら、まず石洞から入ってほしい。


コマシ
個人的には、90℃のオートロウリュに黙って向き合う石洞が気になってしょうがない。球場で何千人もの歓声を浴びたあと、ひとり黒い洞窟にこもる体験は、相当に振り幅がある。贔屓のチームが負けた日の静寂サウナなんて、泣いてしまうかもしれない。そういうのが好きな人は絶対に好きだと思う。
洞サウナ(DO SAUNA)
グランドオープン:2026年5月18日(月)15時〜
住所:北海道北広島市Fビレッジ8番地 SUNNY TERRACE 2F
アクセス:JR北広島駅より徒歩約20分(球場連絡バスあり)、札幌市中心部より車で約30分
営業時間:11:00〜21:00(最終入場20:00)
定休日:不定休(年2回メンテナンス休館予定)
料金:大人2,300円/小人(中学生未満)1,000円/ラウンジのみ1,000円
支払方法:完全キャッシュレス
公式HP:https://do-sauna.com/