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雲仙九州ホテル「雲仙邸 離れ」にメトス屋外型プライベートサウナ先行導入。白濁温泉と外気浴が一体化した客室

日本のサウナシーンで「プライベートサウナ」という言葉が珍しくなくなって久しい。旅館や高級ホテルの客室にサウナを設ける動きは全国で加速しており、箱根・熱海・阿蘇といった温泉地でも次々と導入事例が増えている。

しかしその多くは、屋内完結型か、テラスに設置したとしても周囲の自然との一体感が薄い——という課題を抱えてきた。

長崎県雲仙市の「雲仙九州ホテル」が2026年4月25日にリニューアルした最上級客室「雲仙邸 離れ」は、その問題に対するひとつの回答として読める。

「地獄に最も近い客室」にサウナが生まれた意味

雲仙地獄は、ユネスコ世界ジオパーク国内第一号に選ばれたエリアだ。白濁した硫黄泉が複数個所から噴き出し、湯けむりが常に漂う——その中心地に立つのが雲仙九州ホテルであり、「雲仙邸 離れ」はその雲仙地獄に最も近い客室にあたる。

温泉とサウナが同じ敷地内に共存する施設は多い。しかしここは少し違う。地熱が大地から滲み出る場所の目の前で、テラスに置かれたサウナに入り、外に出れば硫黄の香りを帯びた澄んだ山の空気が身体を包む。都市型サウナのロジック——閉じた空間でととのいを完結させる——とは、根本的に異なる体験の構造がある。

雲仙邸 離れ
雲仙邸 離れ

メトスの「屋外型」先行導入という意味

今回導入されたのは、日本国内のサウナ施工シェアトップクラスのメーカー・メトスが新たに開発した「屋外型メトスプライベートサウナ」だ。

同社はこれまで屋内設置型のプライベートサウナを展開してきたが、テラスなど屋外への設置ニーズが高まったことを受けて屋外仕様を開発。2026年度から一般取り扱いを開始する予定のこの製品を、雲仙九州ホテルが正式発売前に先行導入した形だ。

雲仙邸 離れ

メトスは1964年東京オリンピック選手村のサウナ施工をきっかけに日本のサウナ文化を牽引してきた老舗メーカーで、業務用・商業用施設への導入実績が豊富な信頼性の高いブランドだ。内装・ヒーターともにメイドインジャパンのユニット構成で、セルフロウリュも可能。ロウリュ用アロマオイル(RENTO)も客室に備えられており、本格的なフィンランド式サウナ体験を少人数でも成立させる設計になっている。

雲仙邸 離れ

「客室完結型ととのい」の構造

「雲仙邸 離れ」が提供するのは、白濁した天然温泉(内風呂・露天風呂)、プライベートサウナ、専用水風呂、そして外気浴ソファまでをテラス内で完結させる体験だ。定員4名・全4室の離れ形式で、完全に外部と切り離されたプライベート空間が保たれている。

近年、宿泊型サウナで増えている形式として「共用サウナに近い設備を持つが、時間制で個室貸し切り」というモデルがある。それと比べると、このスタイルは「自分たちの客室のテラスにサウナがある」という根本的な差異がある。

他のゲストのスケジュールを気にせず、温泉上がりに気が向いたときにサウナへ、水風呂を浴びたら外気浴ソファでそのまま雲仙の空気を吸う——そのシームレスな導線が体験の質を決定づける。

どんなサウナーにお勧めか

カップル・夫婦での訪問を軸に設計された施設だが、4名定員という仕様から少人数の友人グループにも対応している。

特に、サウナと温泉どちらも本格的に楽しみたい上級志向のサウナーにとって、白濁硫黄泉とセルフロウリュの組み合わせは希少な体験になりえる。

また、普段の公共サウナでは「ととのった後の外気浴が雑踏すぎて冷める」と感じているサウナーにとって、雲仙の大自然を独占できる外気浴空間は実用的な価値が大きい。

逆に、サウナ初体験や体験頻度の低い旅行者にとっても、温泉で身体を温めてからサウナに移行するという導線は入門としてナチュラルに機能する。

編集長

「プライベートサウナ付き客室」という売り文句には、もう少し食傷気味だった。でもここは、外に出た瞬間に雲仙地獄の湯けむりが漂っているという立地そのものがロウリュ代わりになっている感覚があって、それが他の施設とは決定的に違う。アロマオイル(RENTO)が備えられているのも細かいが、セルフロウリュにこだわるタイプには刺さる。温泉は温泉で楽しみ、サウナはサウナでちゃんと入りたい——そういう「両方譲れない派」のサウナーに、特に強くお勧めしたい一室だ。

雲仙九州ホテル「雲仙邸 離れ」

所在地:長崎県雲仙市小浜町雲仙320
客室数:全4室(禁煙)
定員:4名
特徴:プライベートテラスにメトス屋外型サウ
専用水風呂・外気浴ソファを設置
温泉:白濁天然温泉(内風呂・露天風呂)
食事:個室プライベートダイニング「grillé(グリエ)」
リニューアル日:2026年4月25日
公式サイト:https://kyushuhtl.co.jp

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