アツアツ、キンキン、そして鷹?オールドルーキーサウナホテルは、最強の”ホテル付きサウナ”なのか? 岡村店長ガチンコインタビュー

by furosauna

「観光旅行」か「癒やし旅行」か?オールドルーキーサウナホテルが目指すもの

――そしてついにホテルを作ったわけですが、なぜそこまで?

旅行って大きく分けると「観光旅行」と「癒やし旅行」の2つがあると思うんです。観光旅行は名所を巡って楽しいけど、正直疲れるんですよ。帰宅したら「やっぱり家が一番」ってなる。

一方で「癒やし旅行」はひたすらゆっくりするための旅行。でも世の中には意外と少ないんですよ。だからオールドルーキーサウナホテルは完全に後者。チェックインしたら19時間、一歩も外に出さないことを目指して作りました。サウナに入ってNetflixとか観て、ベッドでダラダラして、またサウナへ。

そうやって過ごすと、帰宅した時に「めっちゃゆっくりできてよかった!また明日から頑張ろう!」って素直に思えるんです。これが僕の作りたかった旅行体験なんです。

――なるほど!それほど大きな観光名所のない木更津を選んだ理由が腑に落ちました。

そう(笑)。東京から車で40分、バスで50分。近すぎず遠すぎず、外出欲が湧かない絶妙な距離感。土地代も安いから内装にお金をかけられる。東京からも近く、観光名所が少ないことが逆に武器になったんです。

暗い内装が落ち着く、オールドルーキーサウナホテルのサウナ室
ととのいスペースは木更津ビュー!高い建物がないから空が広い!
洗面所もキレイ!水風呂もキンキン!
シャワーとかカランが黒ってカッコいいですよね
ボディソープが柿渋!やっぱこれですよ!

振られるサウナにはしたくない!誰でも安心して入れる“ホテル付きサウナ”

快適そのもののリビングスペース
木のぬくもりでぐっすり眠れそう

――オールドルーキーサウナホテルのサウナは、従来の店舗型のオールドルーキーサウナとはかなり違うらしいですね。

そうなんです。ホテルの特徴として、チラー(冷却装置)で冷やした水を使っています。これは真夏でもキンキンに冷えた水を出せる仕組みで、正直、ここまでやってるのはオールドルーキーサウナホテルだけだと思います。

僕の体験からすると「その日の気分によって入りたいサウナは違う」んですよ。サクッとととのいたいなら店舗型のオールドルーキーサウナ、ゆっくり食事もマッサージも楽しみたいなら大型スパ施設、仕事仲間と盛り上がりたいなら個室サウナ。でも個室サウナって2時間くらいの利用時間で、楽しいけどすぐ終了時間がきて「え?もう終わり!?」ってなるんです。ゆっくりするには物足りない。

岡村氏こだわりのサウナ室
もちろんセルフロウリュ可能

だから「ほんとの意味でゆっくりできるサウナ」を作ろうと思ったら、ベッドもソファもテレビも食事も揃った、宿泊できるホテルが必要だと考えたんです。つまり“サウナ付きホテル”じゃなくて、“ホテル付きサウナ”。サウナが主役で、それを支えるためにホテルがある。これが僕の発想でした。

あと重要なのは「誰でも安心して入れる」こと。もしオールドルーキーサウナ銀座店の110度サウナをカップルで利用したら…たぶんその日で別れると思いますよ(笑)。「え、こんなにサウナが熱くて、水風呂は冷たすぎるとこに私を連れてきたの?」って絶対揉めちゃうじゃないですか。夫婦だったら離婚の危機ですよ(笑)。

――ありそうな話だから恐ろしい…

チラーの水風呂はめちゃくちゃ冷たい!
冷蔵庫には飲み物も完備!外に買いに行く必要ナシ!

だからホテルのサウナは温度調整ができて、セルフロウリュで自分のペースで楽しめる。オートロウリュやブロワーからの熱風が突然ドカーン!と来る恐怖もない。音楽をBluetoothで流せるし、明るさも調整できる。20種類のアロマから好きな香りを選んで楽しめる。さらに水風呂も自分専用だから、冷たすぎたらお湯を足せばいいし、ぬるくなったら追い水でまた冷やせばいい。

――つまり「カップルが破局しないサウナ」ってことですね(笑)。

そう(笑)。オールドルーキーの“修行系サウナ”とは真逆で、ホテルは“誰でもハッピーになれるサウナ”。幅広い人が自分のスタイルで楽しめるようにしたかったんです。

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