究極の10分ととのい実践(妄想)レポート
さて、ここまでぶっ飛んだ時短サウナ術を紹介してきたが、実際にこれでととのえるのか? フロサウナ編集部が、身を挺して実験的に実践してみた。

原稿執筆が終わり、デスクワークで疲労困憊の筆者。サウナに行きたいが、時間がない。そこで、今回の時短サウナ術を試すことを決意。

サウナ室に到着。入口前でめっちゃ辛いジンジャーエールを流し込む。喉がカッと熱くなり、胃のあたりからポカポカと温かくなるのを感じる。すでに発汗が始まっているような錯覚に陥る。

最上段に座るやいなや、ブーストドリンクの効果もあって全身に熱波が襲いかかる。体感温度は100℃。脳内で「血管拡張! 血流爆速!」と念仏のように唱える。3分経過したところで、脳内で「エクストリーム・セルフロウリュ!」と叫び、ストーブに水をぶちまけるイメージ。瞬時に立ち上る蒸気が、まるで核爆発の衝撃波のように全身を襲う。熱い! 痛い! そして、脳が揺れる。残りの時間もひたすら熱に集中する。

我慢の限界を感じる前に水風呂へダイブ(かけ水は忘れず)! 冷たい! 痛い! しかし、一瞬で水風呂から脱出。この間わずか1分。体の表面の熱がスーッと引いていく。

休憩スペースへ移動し、立ち止まり、目を閉じる。風が頬を撫でる。心臓が爆音で鳴り響く。遠くで、カエルの鳴き声がする(幻聴)。全感覚が研ぎ澄まされ、一瞬にしてゾーンに入る。この間、2分。

……いかがだっただろうか? 我々の検証の結果、10分でととのうことは可能! と結論付けられた。もちろん、これは相当な集中力と、ある種の狂気・熱狂を必要とする。しかし、忙しい現代人にとって、この究極の時短サウナ術は、まさに救世主となる…のか?