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世界初サウナ熟成ウイスキーが日本上陸!フィンランド発限定36本の希少ボトル

by furosauna

フィンランドのクラフト蒸留所「Kyrö Distillery Company(キュロ蒸留所)」が創業10周年を記念して2024年に発表した世界初の”サウナ熟成ウイスキー”『Sauna Stories No.1(サウナ・ストーリーズ ナンバーワン)』が、ついに日本上陸を果たす。本国での発表から1年を経て、7月7日正午より抽選販売が開始される。

世界限定1,908本のうち、日本への割当はわずか36本という希少性の高い本商品は、サウナ文化とウイスキー造りが融合した新たなクラフトウイスキーとして注目を集めている。

サウナ室での追加熟成が生み出す「最もリラックスしたウイスキー」

『Sauna Stories No.1』の最大の特徴は、その独特な熟成方法にある。ライモルトウイスキーをプランテーション(ラム)樽に詰め、蒸留所内に新たに設けた”サウナ室”にて追加熟成を行うという革新的な手法を採用している。

このサウナ室は、蒸留工程で発生する余熱を活用して内部温度を最大50℃まで上昇させる設計となっている。樽はその中でじんわりと温められ、ウイスキーは”汗をかく”ように余分な雑味を排出しながら、樽由来の複雑な香味成分を吸収していく。

蒸留責任者のカッレ・ヴァルコネン氏は、この結果生まれたウイスキーを「最もリラックスしたウイスキー」と表現している。クリーミーなバニラやトロピカルなジャマイカンフルーツ、ライウイスキー特有のスパイス感、さらにブラウンシュガーのようなコクが交錯し、リラックスの中に芯の強さを秘めた風味が特徴だ。

フィンランドのサウナ文化を現代的に再解釈

フィンランドにおけるサウナは、単なるリラクゼーションの場ではなく、生活に深く根ざした文化である。国内には320万以上のサウナが存在し、老若男女が肩書きや立場を越えて語り合う”平等の空間”として機能している。各国のフィンランド大使館では、”サウナ外交”が国際的な信頼づくりの一助となっているほどだ。

また、かつてサウナは製麦・燻製・乾燥といった食品加工にも活用されており、食文化の拠点としての役割も担っていた。キュロ蒸留所は、こうした伝統を現代的に再解釈し、ウイスキー造りと創業理念に取り入れている。

カッレ・ヴァルコネン氏は「自国の文化を反映したウイスキー造りは自然なことであると考えている。そして今、ウイスキー文化の黎明期にあるフィンランドで、私たちはその先駆者でありたい」と語っている。

キュロ蒸留所の革新的な取り組み

キュロ蒸留所は、2012年にフィンランドの田舎町・イソキュロのサウナの中で構想され、2014年に操業を開始したライスピリッツ専門の蒸留所である。「ライで世界を驚かせる」という理念のもと、100%フィンランド産ライ麦を使用したスピリッツを軸に革新を続けている。

同蒸留所のウイスキー・ジンは国際的に高い評価を受けており、「世界で最も称賛されるウイスキー(World’s Most Admired Whiskies)」にも選出されている実績を持つ。

創業者・マーケティングディレクターのミッコ・コスキネン氏は「ライスピリッツを通じて人と人をつなぐこと、それが私たちの活動の根幹です。ウイスキー通にも初心者にも”新しい発見をもたらす一杯”を目指している」と述べている。

『Sauna Stories No.1』はシリーズ化が予定されており、今後も”サウナフィニッシュ”という独自の手法で複数のリリースが計画されている。キュロ蒸留所が体現する文化と技術の融合は、ウイスキー業界に新たなストーリーをもたらす挑戦となるだろう。

フィンランドのサウナ文化と職人の技術が融合した世界初のサウナ熟成ウイスキーは、ウイスキー愛好家にとって見逃せない一本となりそうだ。


商品詳細・販売情報 

KYRÖ『Sauna Stories No.1』商品概要

世界限定本数: 1,908本(日本割当36本)
熟成樽: バーボン樽、ジャマイカンラム(プランテーション)樽
容量: 700ml
度数: 50.8%
価格: 19,800円(税込)
取扱先: 有限会社八重洲長谷川酒食品
販売開始: 2025年7月7日正午
販売方法: 抽選販売(少量生産品のため)

※抽選方法など詳細は当日正午、リカーズハセガワ本店ホームページ(下記URL)にてお知らせ。

https://www.liquors-hasegawa.com/

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