
産後の母親を心身両面から支える「産後ケア事業」が急速に拡大している。特に、子育て中の女性が自分だけの時間を過ごせる女性専用サウナが新たな癒しの場として注目を集めている。大阪市西区に拠点を置く女性専用プライベートサウナ「totonoi USAGI」では、2025年6月2日に「ママのためのサウナ体験会」が開催される。
10人に1人が直面する「産後うつ」の現実
厚生労働省の調査によると、出産後1年以内の女性の約10.1%が産後うつの可能性を抱えているという。核家族化や共働き世帯の増加により、出産直後から家族や地域の支援を受けられない「産後の孤立」が精神的・身体的な負担となり、深刻な社会問題となっている。
このような背景から、温泉を活用したケアや24時間対応のサービス、専門家による支援など、多様な民間産後ケアサービスが広がりを見せている。中でも「サウナ」を活用した心身のリフレッシュ方法が新たな選択肢として浸透しつつある。

子どもを預けて安心してサウナでリラックス
女性専用プライベートサウナ「totonoi USAGI」では、「子どもが小さくて一人の時間が取れない」という子育て中の母親たちの声を受け、2025年1月から『子どもを預けられる貸し切りプラン』を開始した。このサービスでは、キッズスペースで保育士が子どもを預かる間、母親は完全貸し切りのサウナでリラックスすることができる。
利用者からは「赤ちゃんを預けてまで自分を癒すことに最初は罪悪感があったが、短時間でも自分のための時間を持つことで精神的なエネルギーが回復した」という声が寄せられている。毎日息つく間もなく育児に追われる母親たちにとって、「自分だけの時間」や「他の母親とのコミュニケーションの場」が心身を癒す貴重な機会となっているのだ。

関西初の女性専用・完全貸切型サウナ
「totonoi USAGI」は、関西で初めての女性専用・1フロア完全貸切型のプライベートサウナである。事前決済制を採用しており、入店後すぐに施設を利用できる利便性も魅力だ。レンタルウェア、サウナハット、美容ドリンクなど、利用者の好みに合わせたアイテムを選ぶことができる。
「サウナで整うことで、育児と向き合う心の土台が整う」というコンセプトが支持され、現在では月に約100名の利用者が訪れている。株式会社STOY代表取締役の廣瀬加織氏は「育児の情報は山ほどあるのに、母親自身がケアされる方法は極端に少ない。産後ケアは特別なものではなく、すべての母親が当たり前に選べるものであってほしい」と語る。

「ママのためのサウナ体験会」開催概要
6月2日に開催される「ママのためのサウナ体験会」は、子育て中の母親が自分のための時間を安心して過ごせるよう企画されたイベントだ。当日は保育士が常駐するキッズルームを完備し、オーガニックスムージーも提供される。さらに、オプションでビタミン導入エステも利用可能だ。
産後の母親を心身両面からサポートする新たな取り組みとして、サウナを活用した産後ケアは今後もさらなる広がりを見せることが予想される。育児に追われる日々の中で、母親が自分自身を大切にする時間を持つことの重要性が社会的にも認識されつつある。「totonoi USAGI」の取り組みは、「孤立しない育児」を推進する新たな選択肢として注目されている。
ママのためのサウナ体験会
開催日時:2025年6月2日(月) 9:30~11:30
会場:女性専用プライベートサウナ「totonoi USAGI」(大阪市西区北堀江1-13-5 クロシエ堀江公園前ビル2階)
対象:子育て中の女性(対象年齢5歳まで)
料金:1,500円(税込)/キッズルーム無料(要予約)
オプション:ビタミン導入エステ 3,500円(税込)