
近年、サウナは単なるリラクゼーション施設ではなく、住宅の一部として導入される新たなスタイルが注目を集めている。旭化成ホームズの「駒沢公園ハウジングギャラリー(第3ステージ):ヘーベルハウス FREX asgard」に、サウナ専門設計事務所「サウナイデア」が手掛けた住宅サウナの新たなモデルケースが誕生した。これまでの住宅サウナは後付けの設備としてユーティリティールームに設置されることが多かったが、本プロジェクトではサウナを「もうひとつのリビング」として捉え、住空間と調和する新たな価値を提案している。
サウナ × 住宅の新たな価値提案
この住宅サウナは、単なる健康設備ではなく、「ひとりで愉しむ時間」「人と集う時間」「家族と楽しむ時間」という多様なシーンに対応するよう設計されている。特に、自然を感じられるデザインや快適な動線計画が施され、サウナ本来の魅力を最大限に活かした空間となっている。

住宅サウナのこだわり設計

サウナ室から外の景色を楽しめるよう設計され、室内と外気浴エリアの視覚的な隔たりをなくす工夫が施されている。これにより、屋外にいるような開放感が得られる。

サウナ → 水風呂(またはシャワー)→ 外気浴の流れをスムーズにする設計がなされており、快適な導線を確保している。

ストーブを囲炉裏のように配置し、利用者同士の自然な会話を促すレイアウトとなっている。L字型のベンチを採用し、グループでの利用にも最適な設計である。

欧米規格ではなく、日本人の体型に合わせた高さと幅を設定し、より快適な座り心地を提供する。

奥の最上段には窓を設置せず、視覚的な刺激を抑えたことで、深いリラックス体験が可能となる。

細幅材を使用し、空間に奥行きと高さを感じさせるデザインを採用。住宅のデザインと調和する洗練された仕上がりとなっている。

コンパクトなスペースながら三段ベンチを採用し、異なる温度帯を選べる設計となっている。

幕板を省き、空気の流れを最適化。これにより、清掃がしやすく、耐久性にも優れた設計となっている。

サウナ内の空気がスムーズに流れるよう、ストーブとベンチの配置に合わせた給排気設計が施されている。

朝のリフレッシュ、夜のリラックス、それぞれに最適な明るさの調整が可能で、利用者の好みに応じた雰囲気を演出できる。

サウナ市場の変化——「所有するサウナ」の時代へ
近年、サウナは施設で楽しむものから、個人で「所有する」ものへと変化している。テントサウナやバレルサウナが普及し、現在では住宅に組み込まれる「リビングサウナ」として進化している。本プロジェクトは、その流れを先取りし、サウナのあるライフスタイルを具体的に提案するモデルケースとなっている。

サウナイデア × ヘーベルハウス——住宅サウナの新たな可能性
サウナイデアは、施設サウナから住宅用サウナまで幅広く設計を手掛けるサウナ専門設計事務所である。住宅用サウナは、施設サウナとは異なり、住空間の一部としての特化した設計が求められる。本プロジェクトでは、サウナを「もうひとつのリビング」として機能させることで、日常のくつろぎの質を向上させる新たな形を提案している。
サウナがもたらす「くつろぎの価値」を、ぜひ旭化成ホームズの「駒沢公園ハウジングギャラリー(第3ステージ):ヘーベルハウス FREX asgard」で体感してほしい。
