
横浜駅近くに位置し、多くのサウナファンに親しまれてきた「横浜天然温泉SPA EAS」が、2025年3月31日をもって一時閉館する。これは「HAMABOWL EAS」のリニューアルに伴うもので、施設は2026年7月までの休業が予定されている。
サウナ施設としてのSPA EASの魅力
2009年にオープンしたSPA EASは、地下1,500メートルから湧き出る源泉かけ流しの温泉を特徴とし、豊富なサウナ施設を備えていた。館内には「ロウリュウ」をはじめとする多彩なサウナイベントが用意され、訪れる人々に極上のリラクゼーションを提供してきた。特に、ニフティ温泉年間ランキングで全国総合1位を2度獲得し、2024年のランキングでも全国2位に輝くなど、その人気の高さを証明している。
SPA EASのサウナは、高温で発汗を促すフィンランド式のドライサウナや、ミストサウナ、塩サウナなど多彩なラインナップが特徴であった。特に「ロウリュウ」は、アロマ水をサウナストーンにかけ、高温の蒸気を生み出すことで、発汗効果を高めるプログラムとして多くの利用者に愛されてきた。

「感謝のフィナーレ」——最後のサウナイベント
閉館を迎えるにあたり、3月は「感謝のフィナーレ」と題したイベントが開催される。中でも注目されるのが、特別なサウナイベントの数々である。
まず、「もう一度受けたいロウリュウ」として、過去に実施された人気ロウリュウイベントが復活する。「乾杯ロウリュウ」は、特定日を含む土日祝日に実施され、サウナ愛好者にとって最後の楽しみとなる。
また、「ヘヴィメタルロウリュウ」や「横浜DeNAベイスターズ応援ロウリュウ」など、個性豊かなプログラムも用意されている。特に、3月31日の最終日には、タイの水かけ祭り「ソンクラーン」をモチーフにした「ソンクラーン風ロウリュウ」が開催される。参加者は水鉄砲を使ってサウナストーンに水をかける体験ができ、熱気と興奮に包まれる特別なイベントとなる。


サウナ文化を支えた16年間
SPA EASは、18歳以上限定の大人のスパとして、多くのサウナファンにとって特別な存在であった。都心にいながらも、まるでリゾートにいるかのような雰囲気を提供し、ストレス解消の場として多くの人々に愛されてきた。
また、豊富なサウナイベントを展開することで、ただ汗を流すだけでなく、サウナの楽しみ方を広める役割も果たしてきた。ロウリュウのプログラムでは、熱波師が巧みに熱風を操り、利用者に新たなサウナ体験を提供した。

予約と今後の予定
3月12日には16周年記念として、来館者全員が参加できる「タブレットくじ」も実施される。オリジナルグッズが当たるこのイベントも、閉館前の特別な思い出となることだろう。
横浜天然温泉SPA EASは、長年にわたりサウナ文化を牽引してきた施設である。その歴史に一旦幕を下ろすことになるが、多くの利用者にとって、その存在は色あせることなく記憶に残り続けるだろう。
SPA EAS
〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸2丁目2−1 ハマボール イアス