3.もっとサウナに行きやすい世の中へ。カギを握るのは女性?
── わたし自身「サウナの魅力がもっと女性に広まればいいのに」と常々感じています。
これ、声を大にして言いたいんですけど、女性のサウナマーケット層がもっと広がれば、男性がもっともっとサウナに行きやすい世の中になるはずなんですよ!
── そういえば「サウナに行く」なんてストレートに言うとあまりいい顔をされないから、「仕事だ」ってうそついてコソコソサウナに行くという男性の友人がいます(笑)
サウナ関係者のなかでさえ「妻がサウナ嫌いで……」って言っていますね。一度「なんでだろう?」って考えてみたんですが、もしかしたら男性と女性に「共通言語」がないからなんじゃないかと思って。
──共通言語?
例えば、サウナ帰りの旦那さんから「サウナの温度は~」とか「水風呂の温度は~深さが~」って語られても、「わたしにはわからない世界だな」と思っちゃいますよね。サウナに興味がないって女性は特に。
──たしかに……。

でも、そこで一言「サウナに入ってPMSが軽くなったって人がいるんだって」とか「イライラが小さくなったって人いるらしいよ」なんて、相手の悩みを解決してあげられる言葉が出てきたら「へ~気になるかも」って思う人もいるじゃないですか。
──「一緒に行きたい」って思わせる共通言語があれば、コソコソサウナに行く必要がなくなると!
そう、そうなんですよ!
ただ、男性と女性って身体のつくりも、感じ方も、筋肉量も違うので、それぞれサウナの楽しみ方が違うと思うんです。感じ方は違えど、正しく入れば身体の調子をととのえてくれるのは共通。だからもっと、女性がサウナを知るきっかけが必要だなって思うんですよね。
──先ほどおっしゃっていた「きっかけ」の話にも通ずる部分ですね。
そうです。もしサウナがきっかけでパートナーのPMS症状に変化があったら、お互いハッピーじゃないですか。女性自身も「じゃあ次は食事に気をつけてみよう」とか「睡眠を意識してみよう」とか、健康への意識変化のきっかけになるかもしれない。
それに、今こんなに男性層にサウナが人気なのであれば、サウナを通じて男性もPMSを知るきっかけになったらうれしいな〜と。ちょっと知識があるだけで、家庭でも職場でもお互いが過ごしやすくなると思いますから。
4.笹野さんに聞く!女性が心地よくサウナを楽しむ方法
──女性のなかには「サウナが熱くて入れない」という方も多いと思います。笹野さん流の熱さを軽減するコツ・楽に入るコツがあればぜひ教えて欲しいです!
まずは呼吸ですね!サウナって想像以上に体力が必要です。だから酸素をうまく体内に取り込むことが大切です。みなさん、サウナ室内でどんな姿勢をとっていますか?
──あぐらをかいたり、体育座りしたり……。

いいですね!それに加えて「肺をのばす」ことを意識してみてください。前屈みになる姿勢はおすすめできません。姿勢を伸ばして、大きく吸って吐いて。脳に酸素をたくさん送ってあげると、いつも以上に心地よさを感じられると思います。
──すぐに実践してみます!

熱くて入れないって方は、顔に濡れたタオルを巻くといいですね。濡れたタオルが蒸気をまとってくれて、呼吸もしやすいし、つらくなりづらいです。毛穴汚れも落ちやすくなるので、一石二鳥ですよ!
──これはまたいいことが聞けました……!
それと、回数(セット数)にこだわらないっていうのもポイントです。
──サウナ・水風呂・外気浴を3セットが基本の「サウナルーティン」と言われていますよね?
ぜんぜん回数にこだわらなくていいと思います。わたしは、サウナに1~2回入って、そのあとお風呂でぼ〜っと過ごすこともあります。自分が心地いいなと思える入り方が見つかると、もっとサウナが楽しくなると思いますよ!