日常を加速させる、サウナは「もうひとつの居場所」
――プライベートでは、お二人はどういったテンションのときにサウナに行かれるのでしょう?
カズ そもそもなんですけど、僕にとってサウナってやっぱり日常の一部なんですよね。仕事やプライベートも忙しくするのが好きなんですけど、そんな中でもちょっとした空白を作ってメリハリをつけることが自分にとってはすごく大事なんです。特に繁忙期にはよく利用しますね。ゆっくりする時間を作りに行くので、ホテルサウナだったり、少しラグジュアリーなサウナに行くのが好きですね。
――なんとなくですが似合いますよね。ラグジュアリーなサウナが。
カズ もちろん銭湯サウナも好きですよ。自分のその日の目的に合わせてサウナを選んでますね。ただ、混むサウナはやはりちょっと苦手ですね。
梅田 僕はサウナを「もうひとつの居場所」のような感覚で利用しています。もちろん疲れを癒す場所でもありますが、その施設の人たちとコミュニケーションを取って関係を築いていくことが好きなんですよ。ふと「あそこのスタッフさんに会いたいなぁ」なんて思う瞬間もあって、それで目的地を決めることもありますね。ほかにもハードな仕事があったときなんかは「あの強力な高温サウナで全部を出し切りたい!」みたいな感情でサウナに行くこともあります。つまりどんなときでも受け入れてくれる場所なんで、もうひとつの居場所ですね。
――お二人とも自分自身を「チューニング」するためにサウナへ行っている感じなんですね。
カズ そうですね。結構入り方にも自分なりのものがあって、体の水分をリセットするために水2リットルを入れたペットボトルを準備したりするときもあります。いわゆる「3セットで終わり」とかではなく、何度も水分補給をしながら、その2リットルがなくなるまで何セットも入ります。
梅田 ストイックだよね。
カズ いやいや、ストイックではないですよ。24時間入れるホテルサウナなどでそれをやったりするので、途中にすごい時間寝てるときもありますから。
――私もストイックだと思いました。何回もサウナに入るストイックさというより、水2リットルを飲み切るという目的を果たすまで入るというところにストイックさを感じます。私ならなかなか飲みきれずに途中で止めてしまうと思います。
カズ 負けず嫌いなだけですよ(笑)。梅田さんも脈拍をスマートウォッチみたいなので測りながら入ったりしてますから、サウナに対してのストイックさがありますよね?
梅田 ストイックってわけじゃないけど、脈拍で148〜158くらいでサウナから出よう、みたいなのはあるね。ガジェットオタクでもあるから、そういうのは外せない。
(福ちゃん 僕は170くらいで出ますね。)
梅田・カズ 170!?
梅田 危ないよ!もっと早く出なよ(笑)。なんだかんだ言ってディレクターの福ちゃんが一番ヤバイんですよ。出演者じゃないのにしっかりとオチを作って全部持っていくことが多いんですよね(笑)
――確かに170はちょっと高いですよね。お体には気をつけてくださいね…。そういうことで言うと、最近ではサウナ施設側でも拍数を測ることのできるリストバンドをあらかじめ心用意していて、それをレンタルできるところもありますね。様々なアプローチのサウナも増えてきました。
梅田 そうですね。サウナ施設のみなさんって本当によく研究されてますよね。そういった研究されたサウナに行くと、「サウナ好きのスタッフさんが作ったんだな」ってすぐ分かります。スタッフさんがサウナとお客さんに向き合って作り上げるって本当に大事なことですし、客側の僕としてもすごくありがたいですね。僕自身はサウナ施設のスタッフさんたちとの触れ合いが好きなので、サウナのスペックがどうとか言うことよりも、どんな想いでこのサウナを作ったのかなという部分に興味がありますね。
カズ でも最近のサウナってホント混みますよね(笑)。混んでるからダメとかはないんですけど、やっぱりそういった中でもスタッフさんがちゃんとしているところは居心地がいいです。入場制限があったり、一箇所に留まらないように工夫されていたり、サウナ室でも大声で話さないように注意書きが合ったりすると、混んでいても窮屈な感じはないですね。その点でもやっぱりスタッフさんって大事ですし、大変だなと思います。
――スタッフさんの動きでサウナの良し悪しが決まる部分は確かにありますね。私も贔屓のサウナは、スタッフさんの心地よさに惚れた部分もありました。みなさんの今のお気に入りのサウナはありますか?
カズ 僕は「ラビスタ東京ベイ」ですね。ホテルサウナなのでかなりキレイということもありますし、何よりサウナ自体が自分の好みにピッタリなんです。最近はちょっと人気が出てきて混みがちですけど。
梅田 ホント混むことに関して敏感だよね(笑)。僕は最近好きなのは「TARU SAUNA LABO」ですね。もちろんスタッフさんが好きというのもありますが、プライベートサウナなので、自分自身である程度好みのセッティングにできるのは嬉しいですね。しかも都心でバレルサウナに入れるなんて珍しいですし。また、水風呂もお客さんが入れ替わる度に溜め直してくれるんですよ。そういう細かい心づかいが嬉しいですね。
カズ 確かにそれは嬉しいですね。丁寧な仕事って感じがします。
梅田 こういうのって実はなかなかできないことなんですよね。なかなかできないことって言うことがよく分かるからこそ嬉しい部分。
いつかは自分たちのサウナを…
――お二人はサウナの色んな部分をよく見られていますね。「好きだからこそ」というのがよく分かります。でも、そこまで好きになってくると、サウナを「作る側」になりたいという想いは湧いてきませんか?
梅田 そうですね。「いつかは…」という気持ちは多少ありますね。でも、今の自分にできる最大級は、サウナのよさを色んな人に伝えることなんだと思います。そこの技術に関しては自信がありますが、サウナを作ることに関してはまだまだ素人同然ですし、ハンパな気持ちや技術でサウナを作るなんてのは恐れ多いですよ。
カズ でも「いつかは…」ってのは目標と言うか、夢ですよね。そういうことを考えるのもサウナの楽しさの一つですよね。
梅田 そうそう。僕らの活動目的の一つが「サウナをブームで終わらせない」ということなので、そこにはこだわりつつ、サウナを作る夢は最後に取っておこうと思います。まずは、チャンネル登録者数1万人!そこがひとつの目標ですね。
カズ 僕も演者としてがんばらないとですね。もっと視聴者にサウナの魅力を知ってもらえるように、このチャンネルに貢献していきます。
梅田 いい子だなー!キミは!なんかニヤニヤしてるけど!
――みなさん本当に仲がいいですよね。最初は、もうだいぶ長い付きあいなのかなと思ってました。
カズ そうですね。最近いい感じなんですよ(笑)。全員持ってるものの方向性が違うからいいのかもしれませんね。
梅田 確かにね。ちょうどいいバランスで噛み合っている感じがありますね。僕がけっこう熱いスタンスなんですけど、カズさんはけっこうクールで。収録した映像見ていても「仲いいなコイツら」って思います。その関係性の良さは番組を作る上でも大事なんですよね。阿吽の呼吸というか。
(福ちゃん 僕はみんなが楽しそうにサウナ入っているのを、ただ撮ってるだけですけど。)
梅田 ほんとにドライだな!てことは、ホットとクールとドライの3人で、まさにサウナ、水風呂、外気浴じゃん!そりゃ噛み合うはずだ!
――おあとがよろしいようで(笑)。本日はありがとうございました。
「サウナをブームで終わらせない」と語る彼らは、この第3次サウナブームの中で大きく、そしてなにより楽しく躍動していた。こういったサウナを取り巻く多くのムーブメントが、サウナを一過性のブームではなく文化として昇華していくのだろう。
これからの「ととのいたい2人のミッドナイトサウナ」の動きに注目していきたい。
ととのいたい2人のミッドナイトサウナ
私生活では全く”ととのわない”2人がお送りする。サウナーによるサウナーのためのサウナ専門チャンネル「ととのいたい2人のミッドナイトサウナ(T2MS)」。 YouTubeにてラジオやロケの映像で、サウナと共に過ごすチャンネルをお送りする。 とにかくサウナが好き。We love sauna.