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サウナ映像界に新風を巻き起こすYouTubeチャンネル「ととのいたい2人のミッドナイトサウナ」は、サウナをブームではなく文化へと昇華できるか!?

by furosauna

昭和30年代後半、平成初期に続く第3次サウナブームの真っただ中とされる昨今、サウナ周辺ではこれまでのブームとは少し異なる新しい動きが見られる。サウナを中心とした、様々な副次的取り組みだ。サウナを楽しむための様々なグッズ、アパレルなどのリテールに加え、飲食や化粧品なども「サウナ用」として数多くの事業が展開されている。ウェブ上でもサウナについて語られるブログやメディアも増え、これまでのサウナブームよりもサウナの楽しみ方は多様化している。

そんな多様化するサウナブームの中、YouTube上にも多くのサウナ関連映像がアップロードされるようになった。様々なアプローチでサウナを紹介する映像は、見ている者のサウナ欲求をさらに高めてくれるものばかりだ。行ったことのあるサウナも、これから行こうと思っているサウナも、なかなか行けない海外のサウナも、YouTube上で見ることで「擬似ととのい体験」へと誘ってくれる。

そんな中で、映像美や企画にひときわこだわって作られたサウナチャンネルがあるのを、みなさんはご存知だろうか?「ととのいたい2人のミッドナイトサウナ」と題されたそのチャンネルでは、施設紹介からグッズ紹介、バラエティ番組的なものまで、サウナの楽しさやおもしろさを独特なアプローチで紹介している。中でもその映像美は目を見張るものがある。他に類を見ないそのクオリティは、もはやサウナ映像界の「巨匠」の域に達していると言っても過言ではないかもしれない。

今回はそんな「巨匠」集団、「ととのいたい2人のミッドナイトサウナ(T2MS)」の2人(ディレクター1名も同席)に、これまでとこれからの話しを聞いた。

インタビュー:トトノイスキー梅田さん(写真左)、カズさん(写真右)
同席:福ちゃん(T2MSディレクター)

SNS上の募集で結成された、サウナに「前のめり」な3人


――本日はよろしくお願いします。YouTubeチャンネルの「ととのいたい2人のミッドナイトサウナ」ですが、私もたまに拝見させてもらってました。仲良さそうにやられているので、今日はお話できるのが楽しみです。まずはお二人の経歴を教えて下さい。

梅田 トトノイスキー梅田と申します。僕はこのYouTube番組制作「ととのいたい2人のミッドナイトサウナ」の代表をやっているんですけれども、元々は新卒の頃から制作会社に勤めていました。そこで約10年くらいウェブサイトやアプリ開発などのデジタル関連の制作をやっていました。その仕事の中で写真や動画も扱うようになり、クリエイティブ面で色々とできることが増えていきました。今でもインフルエンサーさんと一緒にインバウンド向けの映像を作ったりしています。

カズ 僕は今、新卒3年目の25歳なんですけど、データサイエンティストとして仕事をしています。大学の頃も広告代理店などで働いていて、ずっとマーケティング畑で働いている感じです。

――めちゃくちゃしっかりした感じの25歳ですね。シュッとしてますし。

梅田 そうなんですよ。めちゃくちゃしっかりしてる上に、ハッキリと物を言うタイプなんですよ。「これどう思う?」なんて相談すると「ないっすね」とかズバッと言われたり。僕のほうが歳上なんですけど。

カズ いやいや、常に梅田さんのことは尊敬してますよ。

梅田 ホントかよ(笑)。まぁでも逆に本音で話してくれるので安心感のある人間です。

――高めあえるいい関係ですね。ちなみに、みなさんはどういったご関係なんですか?

梅田 そもそもですが、この「ととのいたい2人のミッドナイトサウナ」という番組をYouTubeでやるにあたってSNSでメンバー募集をしたことが出会いのきっかけです。知り合いのサウナ関連Instagramのアカウント内で募集をしたのですが、募集用の動画や広告なども作りましたね。そこで何人かエントリーしてきてくれて、オンラインミーティングや面談をさせてもらいました。その中でかなり「前のめり」だったのがこの2人(カズさん、福ちゃん)といった感じです。

カズ そうですね。僕はたまたまその募集をかけていたアカウントをフォローしていて募集広告を見つけました。もともとサウナ関連で何かやりたいと思っていたのでピッタリとハマりましたね。何よりも梅田さんが作っている映像がかなりキレイで魅了されました。普段はこんなこと言わないですけどね。

梅田 普段はそんなこと言ってくれないので照れますね。普段のカズさんはものすごいクールだから。

カズ 恥ずかしいですね。そもそも「前のめり」だったって言うのが恥ずかしい。

梅田 「前のめり」だったよ!実は、当初の募集では「出演」に関しての募集だったんです。でも、最初のミーティングの時に、僕がこれからやっていきたいことの資料をガッツリと作って30分ノンストップで説明したら、「もっと一緒に出演以外のこともやりたいです」って言ってくれてました。

――それは確実に「前のめり」ですね。でもそういった積極性があると企画自体にも色々なシナジーが発生していいものになっていきますよね。そもそもこの「ととのいたい2人のミッドナイトサウナ」をやり始めたきっかけはどういったものですか?

梅田 僕たちのこの企画が始まったのが2020年12月なのですが、ちょうどその頃って世の中的にコロナ禍ということもあり鬱屈した雰囲気が漂っていましたよね。僕自身もその世の中の雰囲気と、自分が30代に突入するということが重なって、色々と生き方とか働き方を見つめ直すようなモードに入っていたんですよ。そういったモードの中で、ずっとクリエイティブ業界で働いて、やれることをやり続けて、自分自身に「これをやりたい!」っていう軸がないということに漠然とした虚しさを感じるようになったというか…。

そんなとき、友人に誘われて銭湯に行ったんです。僕って全く銭湯とか行かない人間だったんですけど、「温冷交代浴の聖地」とも言われる高円寺の小杉湯さんに行きました。そこで湯船に入って、水風呂に入ってを繰り返すんですけど、水風呂なんて初めてだったので最初はビビりまくりでしたね。でも2セット目くらいでジワジワと自分の中から湧き上がる何かを感じて…。「ととのう」兆しを感じましたね。そうなってしまうと「もっとこの先に行きたい!」という欲求が溢れ出てきて、色々と調べる中でサウナにも出会ったかたちです。そこから半年くらいかけて50施設くらいのサウナを回って、サウナの楽しさや素晴らしさに触れているうちに、「これって自分の軸なんじゃないの?」って。この素晴らしさを多くの人に広めることは、きっと社会的にいいことだって思うようになりました。

――そこでご自身のスキルを活かせる可能性を見出したと。

梅田 そうですね。サウナの素晴らしさを、自分のクリエイティブスキルを活かして伝えることをやりたいと。そこで、より多くの人に触れてもらうために、YouTubeが最良のメディアなんじゃないかなということで、この取り組みを始めました。

カズ 僕のほうは、「自分自身をもっと忙しくしたい」というのがありました。学生時代から会社員並みに働いていたということもあって、忙しいのが好きなんです。そんな中で、今現在も業務時間後に時間があるので、自分の好きなことで忙しくしたいと思っていて。それならやっぱりサウナかなということで参加を決めた感じです。

――もともとサウナがお好きだったんですね。

カズ そうですね。実は僕が小さい頃、父がよく近所の健康ランドに連れて行ってくれていたんです。そこで何となく父と一緒にサウナに入っていて、いつの間にかサウナのある生活が「あたりまえ」のようになっていましたね。もう「好き」というよりは「日常」に近いです。

梅田 ゴリゴリの英才教育だよね。もはやサウナエリート。

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