2022年12月9日(金)、近畿大学 東大阪キャンパス内にあるBLOSSOM CAFÉの屋上にて、起業を志す経営学部経営学科3年の谷勇紀さんが企画したテントサウナイベントの実証実験が行われる。サウナの燃料には、近畿大学が開発したバイオマス固形燃料「バイオコークス」を使用する。
近畿大学では、2025年までに大学発ベンチャー企業100社を創出することを目的として、2022年4月から起業支援プログラム「KINCUBA(キンキュバ)」を始動し、起業家マインドの醸成から法人設立までをサポートしている。
今回、「KINCUBA」のプログラムを活用して起業を志す経営学部経営学科3年谷勇紀さんが、自身が起業を計画しているテントサウナ事業の検証のためにキャンパスの施設を利用したイベントを企画。当日、BLOSSOM CAFÉの屋上に設置されたサウナテントでは、近大生・教職員が水着を着てサウナで温まった後に冷水シャワーで汗を流し、キャンパスを見渡しながら外気浴を体験する。
また、テントサウナのストーブの燃料には、近畿大学が開発したバイオマス固形燃料「バイオコークス」を使用し、研究成果を体感する。イベント実施後には、今後の事業化に向けた課題の発見等を目的に参加者からアンケート収集も行われる。
さらに、BLOSSOM CAFÉ1階で学生起業家が運営する「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」にて、サウナ企画と連動し、当日限定メニュー「サウナラーメン」の販売も予定されている。
経営学部経営学科3年 谷勇紀さん コメント
コロナ禍で将来への焦燥感を感じたことをきっかけに、「本当に好きなものを広め、発展させる」ことを決意し、「サウナをブームで終わらせず文化にする」ことを目的に、全国各地でテントサウナの企画運営や熱波師など幅広く活動してきました。
現在は、各地でのテントサウナを使ったイベント企画、地域創生企画、出張サービスなどを行いつつ、在学中の法人化準備を進めています。
テントサウナイベント概要
日時:令和4年(2022年)12月9日(金)5部制
(1)16:30~17:00 (2)17:00~17:30 (3)17:30~18:00 (4)18:00~18:30 (5)18:30~19:00
場所:近畿大学東大阪キャンパス BLOSSOM CAFÉ屋上(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対象:近畿大学学生、教職員(各回定員10人、無料、事前予約制)
バイオコークスとは
稲わら、もみがら、間伐林、お茶かす、コーヒー豆かすなどのバイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源。化石燃料は除く)を原料として製造する固形燃料。近畿大学バイオコークス研究所所長 井田 民男が、平成17年(2005年)に開発に成功した。光合成を行う植物資源等を原料にしているため、CO2排出量がゼロカウントとなるカーボンニュートラルな次世代エネルギーとして期待されている。
近畿大学起業支援プログラム「KINCUBA」
近畿大学は、2025年までに大学発ベンチャー企業100社の創出を目指し、起業支援プログラム「KINCUBA(キンキュバ)」を実施。医学から芸術まで網羅する多様な研究分野や、56万人を超える卒業生ネットワーク、モノづくりのまち東大阪市・八尾市の地域特性、最先端のDX技術など、総合大学としての強みを生かして起業を支援している。今年10月には、ベンチャー企業を生み出す拠点として、学生が24時間利用可能なインキュベーション施設「KINCUBA Basecamp」を開設した。
「KINDAI Ramen Venture 近大をすすらんか。」プロジェクト
学生にキャンパス内で実際にラーメン店を起業・経営する機会を提供し、実践的な飲食店経営を学ぶことで、卒業後の事業展開や新たな起業への挑戦を支援する取り組み。アメリカ・ボストンで大行列ができるラーメン店「TSURUMEN DAVIS」を経営する本学卒業生の大西益央氏(平成12年(2000年)商経学部卒業)が、アドバイザーとして起業に挑戦する学生をサポート。本プロジェクトの実施を通じて、大学全体で学生の起業家精神が醸成されることが期待されている。現在は、第1弾に採択された農学部水産学科4年 西奈槻さんらの学生グループが、2021年10月から約1年半にわたってラーメン店を出店している。
近畿大学
大阪府東大阪市小若江3-4-1