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直島「SANA MANE」に隈研吾建築都市設計事務所が設計するサウナが誕生。10月上旬オープン予定

by furosauna

瀬戸内海に浮かぶ直島でグランピング型リゾート施設を営む「SANA MANE」は、サウナ施設「SAZAE」を建設中だ。設計は隈研吾建築都市設計事務所設計・隈太一氏が担当し、TTNE株式会社が監修。宿泊者のみが利用できる完全貸切サウナとして10月上旬にオープンする。予約は9月末から受付開始予定。

瀬戸内海の穏やかな気候と美しい自然を有する直島は、現代アートの聖地としても知られる場所。「SANA MANE」は、大自然・アート・リゾートの融合する幻想的な空間を提供するグランピング型リゾート施設だ。約3年前から施設内にテントサウナを設置し2年間運営したところ、サウナ利用者からの反響が大きく、今回のサウナ建設に至ったという。


ここでしか味わうことのできない、唯一無二のサウナ「SAZAE」


現在新設中のサウナ「SAZAE」は、その名が表す通り巻き貝を想起するようなころんとしたフォルムが特徴的。全体が美しく柔らかな曲線で型取られ、存在感がありながらも風景に溶け込むデザインが目を引く。

中へ入ると、曲線と曲面で構成された神秘的な空間が広がる。天に向かってゆったりと渦巻く壁面と、天辺に穴の空いた構造は、まさに貝殻の内部さながら。採光は空から差し込む光と足元の間接照明のみで、季節や時間帯によって変化する自然の光を楽しむことが可能だ。

通常は熱気が上部に溜まるため、温度を逃さないようサウナ建築として天井の穴は避けられてきましたが、今回オリジナルの吸排気システムを導入することでこのアーキテクチャを実現した。座面は体にぴったりフィットするよう曲線で構成され、背中がべたっとつく曲面と素肌で触れても不快感のないつるっとした質感の木肌で、ストレスなく汗を流すことができる。水風呂は、大人が大の字で寝転がって浸かれる広さ。空を見上げて外気を存分に味わえるのは嬉しいポイントだ。

サウナ室内は細かなひだが折り重なった構造
巻き貝のスリット部分が入口に
陽が落ちるとより神秘的な雰囲気に

コメント


隈研吾建築都市設計事務所・隈太一氏
「鑑賞を前提としたものに使う、「体験型」という言葉が市民権を得て数年が経つ。アートの島として知られる、直島にも数多くの体験型の作品がある。しかし、その多くはあくまで非日常を体験するものにとどまっている。サウナはその本質として、じぶんと向き合う時間をくれる。「ととのい」という時間だ。『Sazae』は、サザエ(サのつく貝)の外殻に着想を得た、1000枚以上の合板を積層したサウナである。3D CADソフトを用い、熱環境、風環境のシミュレーションを行ったことで、最高の温熱と蒸気を体験できる。一見、その形態の特殊性、複雑性から、直島の他のアートと同様に、作家の表現としてのアートにみえるかもしれない。しかし、これは体験のその先、じぶんの内に向かい、そして、直島の自然をより深いレベル体験するための装置である。」

TTNE・サウナ師匠(秋山大輔氏)
「日本が世界に誇るサウナ-世界でも類を見ない圧倒的なデザインとコンセプト-
この「SAZAE」はまさにチャレンジそのものです。斬新なデザインが故にサウナではタブーとされる構造でも、様々なプロ達のプロジェクトメンバーで知恵を出し、サウナ体験自体も素晴らしいものにしたいという想いで乗り越えています。サウナに入って“ととのった”状態は、心身ともにプラスマイナス0の自然体、つまり本来のあるべき元の自分の状態(元の気=元気)になっています。 この「SAZAE」では、圧倒的なデザインインパクトだけではなく、さらに自然の光や音を感じながら、自分自身もより自然とつながり、特別なサウナ体験を感じていただけると思います。「SAZAE」での”ととのい体験”により、人が自然とつながり、アートとつながり、それが直島の魅力とつながっていくような体験を楽しんで頂けると思います。」


SANA MANEについて


SANA MANE GLAMP DOMES
住所:〒761-3110 香川県香川郡直島町横防2182
TEL:0878-13-3177

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