
客室の中で一人ととのうか、水着で入る共用サウナで仲間と汗をかくか。参拝の前後にそんな選択肢を用意する宿が、伊勢に生まれる。FHG hotels株式会社は、三重県伊勢市に「edit x seven 伊勢」を2027年4月に開業すると発表し、2026年10月1日から宿泊予約の受付を始めた。
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外宮から徒歩10分、サウナを軸にした全49室が伊勢参りの起点に立つ
所在地は伊勢市岩渕2丁目。近鉄「宇治山田」駅から徒歩約4分、伊勢神宮の外宮までは実測で徒歩10分の距離にある。外宮から内宮へ巡る参拝の王道ルートの、ちょうど入口に建つ計算だ。客室は全8タイプで計49室、平均40㎡を超える広さがあり、1室で最大8名まで泊まれる。料金は1泊2名・素泊まりで31,500円からとなる。

サウナ好きが見逃せないのは、客室そのものにサウナを組み込んだタイプが複数あることだ。
「サウナキング」は専用サウナ付きのキングルームで、最上階の「サウナスイート」は80㎡の広さに客室専用サウナを備え、伊勢の街並みの先に外宮の杜を望む。

共用の薬草スパ&サウナは、ととのうまでの流れを一つの空間に収める
共用エリアは水着着用の男女共用で、温浴、サウナ、水風呂、外気浴のスペースがそろう。
湯で芯まで温まり、サウナで発汗し、水風呂から外気浴へ抜けるという一連の動きを、客室フロアとは切り離した専用空間にまとめている。
プロデュースを担当するのは、“サウナの聖地”と呼ばれる「サウナしきじ」の娘・笹野美紀恵氏だ。通常のサウナストーブとは別系統で、FHGとして初めてハーブ蒸し器を導入し、薬草の香りの中で発汗を深められる仕様になっている。



サウナが「参拝の作法」とつながった意味
宿泊施設にサウナがあること自体は、いまや珍しくない。大浴場の一角にサウナを設けるホテルも、客室サウナ付きの客室を売りにする宿も、ここ数年で確実に増えた。
その中で本施設が際立つのは、サウナの置き場所に物語上の必然があることだ。伊勢参りには外宮から内宮へ順に巡る「外宮先祭」の習わしがあり、古い時代の旅人は神前に立つ前に海や湯で身を清める禊を重んじたという。この宿は、その感覚を「温浴→サウナ→水風呂→外気浴」という現代のサウナの手順に置き換えた。サウナが旅の目的地ではなく、参拝という大きな流れの「前室」として設計されているわけだ。


もう一つの見どころが、共用と個室の二層構造にある。
皆で入る水着の共用サウナと、一人で完結する客室サウナが同じ建物にあれば、同行者の顔ぶれに合わせてサウナの入り方を選べる。なお、サウナ室や水風呂の温度、定員などの詳細は、今回の資料には記載がない。開業に向けた続報を待ちたい。


「edit x seven 伊勢」どんなサウナーにお勧めか
- サウナ旅デビューの人、家族やグループ:水着着用の男女共用エリアで、同行者と同じ流れを体験できる。二段ベッドで最大6名が泊まれる「バンク」や、最大8名の「2ベッドルーム バンク」も選べる
- ソロの上級者、自分のペースを崩したくない人:「サウナキング」や「サウナスイート」で、誰にも邪魔されずに入れる
- 伊勢参りが主目的の人:参拝の前後に「身を清める」時間を設けたい旅行者に合う
1階のcafe&diningも、サウナ後の時間を支える。朝食は地元の複合施設「FOLK FOLK」が、ランチとディナーは伊勢発のクラフトブルワリー「ひみつビール」が担当する。ひみつビールにとっては初の実店舗で、12タップのビールとオリジナルのノンアルコールジュースを用意する。サウナ後の一杯を館内で完結できる設計だ。



ジョー
神様の前に出る前に身を清めるという昔の作法が、令和ではサウナ、水風呂、外気浴に翻訳された。禊とととのうが同じ回路だと気づいている人は、すでにサウナー。ハーブ蒸し器をストーブとは別に置く判断は、熱が得意でない同行者の入口にもなりそうで、グループ旅のサウナーにぜひ検討してほしい。
edit x seven 伊勢
所在地:〒516-0037 三重県伊勢市岩渕2-5-11
開業日:2027年4月開業
料金:31,500円~(1泊2名・素泊まり)
主な設備:温浴、サウナ、水風呂、外気浴(水着着用の男女共用)/ハーブ蒸し器(FHG初導入)/客室専用サウナ(サウナキング、サウナスイート)/サウナプロデュース:笹野美紀恵氏
収容人数:全49室(全8タイプ)、1室最大8名
アクセス:近鉄「宇治山田」駅より徒歩約4分/伊勢神宮 外宮まで徒歩約10分(実測)
運営会社:FHG hotels株式会社
公式URL:https://editxseven.com/ise/