
滋賀・高島の森に、1日1組だけのサウナ付きヴィラが誕生する
滋賀県高島市朽木の森に、定員2名・1日1組だけを迎えるプライベートヴィラが2026年11月に開業する。名前は「enBED(エンベッド)」。目玉は、天井に水盤を配した薪ストーブ式フィンランドサウナだ。
針畑川のほとりという立地を、熱源とセットで空間表現に落とし込んでいる点が、まず編集部として注目したいポイントである。
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535坪を独占、”予定を詰め込まない”という設計思想
敷地面積は1,767平米(535坪)。そのうち建物は90平米にとどまり、残りは針畑川と朽木の森がそのまま敷地として広がる。
宿泊料金は1泊2名148,000円(税別)からで、夕朝食・ペアリングドリンク・ミニバー・サウナドリンクに加え、サウナ・半露天風呂・水風呂・外気浴スペースの利用がすべて込みだ。観光や体験メニューを積み上げるタイプの高級ヴィラとは逆に、「何もしないための旅」を明確に打ち出している。


水盤サウナが主役――針畑川の”ゆらぎ”を天井に映す仕掛け
サウナは薪ストーブ式のフィンランドサウナ。特徴的なのは、天井に川の水面をイメージした水盤を設置し、光と水のゆらぎを室内に映し込んでいる点だ。
薪ストーブは温度の立ち上がりや香りに独特の質感があり、電気式やガス式が主流の都市型サウナ施設とは体感がまったく異なる。
専用の外気浴スペースでは針畑川のせせらぎを直接聞きながら休憩できる設計で、都市部の商業施設で近年広がった「音響演出付き外気浴」とは対照的に、環境音そのものを演出として使っている点が特徴的だ。


信楽焼の陶器風呂と、深めに特注された水風呂
半露天風呂には、高島の森をイメージした深緑色の信楽焼陶器風呂を採用。製作は、日本工芸会正会員・小谷日以呂氏が代表を務める二光陶房が担当している。
水風呂はやや深めのサイズで特注されており、青色の陶器が水の透明感を引き立てる仕様だ。市販の樹脂製水風呂と異なり、職人の手作業による曲線のゆらぎや焼き色の個体差がそのまま空間の表情になる点は、量産型の宿泊施設のサウナにはない付加価値と言える。


業界の文脈で見る、enBEDの立ち位置
近年、少人数制・1棟貸し・グランピングといった小規模宿泊施設にサウナを併設する動きは全国的に広がっている。その多くは既存の建物や薪ストーブ式テントサウナを転用する形が中心で、サウナは「付加設備」の位置づけにとどまるケースが多い。
一方enBEDは、水盤という建築要素そのものをサウナ体験の核に据え、陶器風呂・水風呂・外気浴・ダイニングまでを一体設計している点で、後付け型のサウナ併設施設とは設計思想が異なる。


「enBED」はどんなサウナーにおすすめか
熱源にこだわりたい上級者には薪ストーブ式という時点で刺さるはずだ。一方で1日1組・完全プライベートという環境は、混雑やととのいスペースの争奪戦が苦手な初心者・カップル・記念日利用にも向いている。
逆に、複数のサウナ室を巡ったり短時間で多くの水風呂を試したりする”施設ホッピング型”のサウナーには、そもそも1泊単位で完結する滞在設計のため不向きかもしれない。
プレオープン記念キャンペーンも始動
開業に先駆け、本日2026年8月19日から8月31日23:59まで、Instagram(@enbed_official)のフォロー&コメントで応募できる無料宿泊キャンペーンを実施。
抽選で3組6名を、11月5日・6日・7日いずれかの1泊2日に無料招待する。

コマシ
天井の水盤で川面を映すサウナ、というアイデアだけで正直ときめいた。薪ストーブの熱と、特注の深めの水風呂という組み合わせは、熱源と水質にこだわる沼サウナーほど気になるはずだ。
1日1組という条件は、ととのいを”競わない”というだけで、サウナの価値観がひとつアップデートされる気がしている。記念日にゆっくり自分のペースでととのいたい人、そして薪サウナ未経験の初心者にこそ、静かに勧めたい宿だ。
enBED(エンベッド)
所在地(エリア):滋賀県高島市朽木平良字世波栗521
開業日/リニューアル日:2026年11月開業予定
料金(税込):1泊2名148,000円(税別)〜
サウナ室数・熱源種類:薪ストーブ式フィンランドサウナ
水風呂数:特注の深めサイズ水風呂1つ
収容人数:定員2名(キングベッド1台)
主な設備(外気浴等):半露天風呂(信楽焼陶器風呂)、外気浴スペース、別棟ダイニング、焚き火台
運営会社:株式会社商建
公式URL:https://enbed-shiga.com