
岩手県盛岡市の温浴シーンに、サウナの歴史を塗り替える大きな変革が訪れた。長年地元で親しまれてきた「天然温泉 喜盛の湯」が、2026年8月12日に待望のリニューアルオープンを果たしたのだ。
約2ヶ月の全館休館を経て実施された今回の改装は、サウナ、水風呂、外気浴、さらにはコワーキングエリアに至るまで「20のグレードアップ」を施した大規模なものだ。

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喜盛の湯は2007年の開業以来、盛岡のホームサウナとして愛されてきたが、その運営母体は日本に初めてスーパー銭湯を誕生させ、炭酸泉ブームを巻き起こした「竜泉寺の湯」グループ。だからこそ、今回の改装は単なる老朽化対策ではなく、昨今のサウナトレンドの最先端を地方都市に最適化して移植する、極めて戦略的な温浴体験の再定義と言える。
関東圏で「スパメッツァ」などを展開し、サウナーから絶大な支持を集める同グループのノウハウが、盛岡の地で見事に結実した形だ。


8連バズーカと瞑想サウナの二層構造がもたらす男性浴室の熱衝撃
今回のリニューアルにおける最大の目玉は、男性浴室に導入された「熱風バズーカロウリュサウナ」と、瞑想セルフロウリュサウナ「medi sauna」である。
メインとなる熱風バズーカサウナには、METOS社製の大型ストーブ「イズネス」が2基そびえ立ち、壁面には香木から水が流れる「ウォールリュ」を設置。これにより、高い湿度と心地よい木の香りが室内を満たす。


圧巻なのは、毎時のオートロウリュと同時に、正面にずらりと並んだ8基の熱風装置が一斉に作動する「8連熱風バズーカ」だ。
重低音を響かせながら押し寄せる熱風は、室温95℃のスペックをはるかに超える体感温度をもたらし、最上段の3段目は100℃以上の強烈な熱波が全身を襲う。

さらに驚くべきは、その大型サウナ室の奥に、もう一つのサウナ室が連結された「サウナinサウナ」という奇抜ながら合理的な設計だ。
その奥に位置するのが「medi sauna」である。 薄暗い照明の中で己と向き合う瞑想空間となっており、METOS製ストーブへのセルフロウリュは、管を通じてストーン全体に均等に水が行き渡る最新システムを採用している。この二重扉構造により、セルフロウリュを行っても外気が直接入り込まず、室内の温度と湿度が極めて安定しやすい。
攻めの「熱風バズーカ」と、守りの「medi sauna」を1つのエリアで往来できる贅沢は、既存のサウナ施設にはない新しい挑戦だ。



岩手県初、男女ともに10℃未満の「シングル水風呂」がもたらす冷冷交代浴
この強烈な熱を受け止めるために用意されたのが、男女両方の浴室に岩手県初導入となった10℃未満の超冷水風呂、通称「シングル」だ。階段を上った高台に位置するこの浴槽は、まさに冷水の玉座であり、汗を流せば潜水も可能という仕様になっている。

喜盛の湯が秀逸なのは、単に冷たい水風呂を作っただけでなく、従来からある水風呂の水深を約20cm深く改修した点にある。これによって、シングルで一気に身体を引き締めた後、すぐに約16℃の深い水風呂へと移る「冷冷交代浴」が盛岡でも本格的に楽しめるようになった。
シングルの鋭い刺激の後に、通常の水風呂に入ると、水が驚くほど柔らかく身体を包み込むような感覚に包まれる。 この温度のグラデーションは、サウナーにとって至高のディープリラックスをもたらす。また、夏季には体温に近い「不感湯」が用意され、シングル、通常水風呂、不感湯という三段階のクールダウン動線が完結する。
冬にはこの不感湯があつ湯へと切り替わり、外気そのものが天然の水風呂となる盛岡の厳しい冬に合わせた温度設計がなされているのも見事だ。


女性用サウナの美容特化への進化と泥パックのシナジー
男性用が熱と冷のダイナミズムを追求したのに対し、女性用サウナは徹底した美容とデトックスへと舵を切った。スチームサウナから進化した「薬草ソルトサウナ」は、室内に吊るされた薬草の豊かな香りと、高めの蒸気温度が特徴だ。

さらに、顔に塗ることができるなめらかな泥パックが新設された。温かな蒸気で毛穴が開いた肌に泥のミネラルを浸透させ、塩で磨き上げるという、美容サロンさながらの贅沢なプロセスがサウナ室内で完結する。
脱衣所には高級ドライヤー「ReFa(リファ)」や化粧水、ヘアクリームが男女ともに完備されており、サウナから退館するまでの美髪・美肌の動線が一本の線として美しく設計されている。


圧倒的な熱量を誇る新生「喜盛の湯」はどんなサウナーにお勧めか
「喜盛の湯」は、特に「エンタメ性の高い強力な熱波を求める上級サウナー」と「サウナによる本格的な美容・デトックス効果を体験したい女性サウナー」に強くお勧めしたい。男性サウナの3段目は覚悟が必要なほどの超高温であり、シングル水風呂との組み合わせは刺激を追求する層に刺さる。



一方で、女性サウナの泥パックや薬草スチーム、ReFaドライヤーの完備は、サウナで美しくなりたい初心者の女性でも安心して楽しめる敷居の低さと上質さを両立している。
また、岩盤浴エリアには前後仕切りのコワーキングスペースが9席新設されたため、仕事をしながらサウナでリフレッシュしたいデジタルノマド層や、出張中のサウナーにとってもこれ以上ない拠点となるだろう。




平日900円、土日祝950円という、東京の相場からは信じられないほどのハイコストパフォーマンスでこの極上体験を享受できる喜盛の湯は、もはや東北を代表するサウナユートピアの風格を漂わせている。


普通の水風呂を20cm深くして16℃に保ちつつ、そのすぐ横に10℃未満のシングルを配置する。この冷冷交代浴の階段設計に喜盛の湯の狂気と愛を感じます。バズーカで肌を真っ赤にしてからシングルに突っ込み、深い16℃に逃げ込む快感は完全に脳がバグる。熱風と冷水の極限刺激をコスパ良く貪りたいジャンキー系サウナーは、今すぐ盛岡へ新幹線に乗るべき。
天然温泉 喜盛の湯
リニューアル開業日:2026年8月12日
住所:岩手県盛岡市南仙北1丁目18番50号
営業時間:朝6:00~深夜2:00(最終受付 深夜1:30)
入浴料金:大人 平日900円/土日祝950円
アロマ岩盤浴料金:大人500円(岩盤浴衣・大タオル付き)
お風呂の種類:天然温泉露天岩風呂、高濃度炭酸泉、寝ころび炭酸泉、美泡の壷、シルク風呂、不感湯、スーパー電気風呂ほか全11種類
男性サウナ:熱風バズーカロウリュサウナ、瞑想セルフロウリュ「medi sauna」
女性サウナ:遠赤外線オートロウリュサウナ、薬草ソルトサウナ、泥パック
水風呂:10℃未満の超冷水風呂(男女)、通常水風呂(水深20cmアップ、16℃前後)
岩盤浴エリア:大汗汗蒸幕、アロマ岩塩房、アロマゲルマ房、女性専用アロマ美宝石房、アロマ七色石房(全5種類)、約5,000冊のコミック、9席のコワーキングブース
アクセス:JR東北本線「仙北町駅」から徒歩約15分(無料駐車場約200台あり)
URL:http://kimorinoyu.com/