
錦糸町の人気サウナ銭湯「黄金湯」が新宿に上陸する
墨田区・錦糸町で長年愛されてきたサウナ銭湯「黄金湯」が、いよいよ新宿に進出する。東新宿に建つ築50年の「金沢浴場」をリニューアルし、2026年7月7日、「黄金湯 新宿」としてオープンさせる。
錦糸町の本店は麦飯石サウナと深さ90cmの水風呂で知られ、サウナイキタイの東京・銭湯部門ランキングでも常に上位に入る実力店だ。
その系列が新宿という激戦区にどう挑むのか、サウナー目線で注目したい。
築50年の記憶を残しながら、内装は建築家・永山祐子氏が手がける
新宿店の内装設計を担当したのは、大阪・関西万博のパビリオンなども手がけた建築家・永山祐子氏。
新宿という街が持つ「古い建物と新しい建物が重なり合う多層性」を空間に落とし込み、金沢浴場時代の銭湯絵モザイクタイルなど「過去の断片」をあえて残した上に、新しい意匠を重ねたという。

ブランディングは黄金湯東京店も手がけたアーティスト・高橋理子氏、エクスペリエンスアドバイザーには日本各地・世界のサウナを巡る「サウナ狂」として知られる清水みさと氏が起用されている。
老舗銭湯のリノベーションは近年都心部で増えている潮流だが、建築・ブランディング・当事者としてのサウナー視点をそれぞれ専門家に切り分けて設計するのは、業界内でもかなり丁寧な作りこみと言える。

広々サウナ室とゆったり水風呂——本店・錦糸町とは何が違うのか
肝心のサウナは「広々としたサウナ室」と「ゆったりとした水風呂」。既存のタイル絵をそのまま活かした浴室で「ととのう」体験ができる点は、本店の空気感を継承しつつ、新宿らしい都市型銭湯としてアップデートされていると見ていいだろう。
スペックの派手さで押すのではなく、街の記憶とサウナ体験を接続する方向性は、都心の老舗リノベ銭湯が増える中でも独自の立ち位置になりそうだ。


太陽熱給湯を民間初導入、CO2削減という新しい価値軸
新宿店では、太陽光発電よりも熱効率が高いとされる太陽熱を使い、浴槽やシャワーの湯を温める設備を導入。
民間企業として初めて東京都の助成承認を受けた取り組みで、CO2排出量を34%削減できるという。
サウナブームが「熱源の多様化」で語られることは多いが、環境配慮を軸にした設備投資を前面に出す銭湯はまだ珍しく、これは業界的にも一歩踏み込んだ動きだ。

「黄金湯 新宿」はどんなサウナーにおすすめか
派手な複数種サウナや水深にこだわる上級者よりも、「街の記憶を感じながら静かにととのいたい」タイプや、初めて銭湯サウナに触れる初心者向けの一軒だろう。
サウナ後にクラフトビールと音楽を楽しみたいソロサウナーにも相性が良さそうだ。



正直、錦糸町本店のあの麦飯石サウナと90cm水風呂を知っていると「新宿店はどこまでやるんだ」とワクワクが止まらない。今回はスペックより街との対話を選んだように見えて、それはそれでサウナーとして興味をそそられる。ととのいながら建物の歴史を感じたい人、初めて銭湯サウナに触れる人には特に刺さりそうだ。
黄金湯 新宿
住所:東京都新宿区新宿7-22-11
オープン日:2026年7月7日
料金:大人550円(中学生以上)※サウナ代別途
公式HP:https://koganeyu.com/