
最上階にサウナと露天風呂。帯広市中心部で動き出した「14階建て温浴ホテル」の全貌
帯広市の中心部に、最上階まるごと温浴フロアというホテルが誕生する。ホテル十勝屋(帯広市)は2026年6月1日、北海道帯広市西2条南9丁目にて新ホテルの建設に着工した。地上14階・全185室を擁するこの施設は、2027年末の開業を目指す。
最上階にサウナ・モール温泉・露天風呂が揃う構成
本ホテル最大の特徴は、最上階(14階)に天然温泉大浴場・サウナ・露天風呂を集約した構成だ。十勝地方で広く親しまれる「モール温泉」は、植物性有機物を豊富に含む褐色のお湯で、美肌効果が高いとされ全国的にも知名度がある。このモール温泉を中心地に位置するホテルの最上階で体験できる点は、エリア内の宿泊施設としても一定の希少性がある。
サウナについては「本格的なサウナ」と表現されており、詳細な熱源・収容人数などは現時点では未発表。2027年の開業に向けて仕様が固まっていくものと思われる。露天風呂からは「四季折々の北海道の空」を望める設計とのことで、外気浴としての環境も期待できる。
旧銀行跡地という立地と、ホテル十勝屋7棟目という文脈
本施設の建設地は、社会医療法人博愛会が所有する旧北洋銀行跡地(1,014.64㎡)。ホテル十勝屋が長期賃貸借契約のもと利用する形で、延床面積6,344.32㎡の建物が立つ。市街地の中心部という立地は、出張利用と観光利用の両方を視野に入れた設計判断とみられる。
これはホテル十勝屋にとって7棟目の施設にあたる。帯広・十勝エリアを地盤とする運営会社が中心部への大型投資に踏み切ったことは、地域ホテル市場における同社の確かなポジションを示している。設計は街制作室株式会社、施工は宮坂建設工業株式会社が担当する。

なぜこの施設が気になるのか——「都市型宿泊サウナ」の文脈から読む
近年、都市中心部のビジネスホテルが館内温浴施設を拡充する流れは全国的に続いている。ドーミーインチェーンに代表されるように、「夜に大浴場・サウナでととのえてから寝る」という宿泊体験は、今やビジネス旅行者の重要な選択基準のひとつになっている。
その文脈でこのホテルを見たとき、帯広という地方中核都市の中心地に、最上階温浴フロアという設計を採用した点は興味深い。郊外型の大型温泉施設ではなく、「街中にあって、サウナと露天風呂と温泉がある」という位置づけは、出張と観光の両方の需要を同時に取り込む狙いだろう。加えて駐車場を旧坂本ビル跡地に自走式90台確保しており、車社会の帯広での利便性にも配慮している。

どんなサウナーにお勧めか
十勝への出張・旅行を伴うサウナーに特にフィットする施設になりそうだ。「どうせ泊まるなら温泉とサウナがある宿で」という選び方をする層、いわゆる「宿サウナ派」にとっては開業後の選択肢として有力候補になる。
モール温泉の泉質を水風呂や温度差体験にどう組み込むかは未発表だが、泉質にこだわるサウナーにとっても注目ポイントだ。露天の外気浴環境が充実するなら、北海道特有の涼しい空気の中での整い体験も期待できる。

コマシ
「出張で帯広」というシチュエーションで一番困るのが、サウナのある宿が意外と選択肢少ない問題なんですよね。最上階に温泉・サウナ・露天風呂をフルセット積んできたこのホテル、2027年末が待ち遠しい。
モール温泉を水風呂ではなくかけ流しで体験しながら、北海道の冷気の中で外気浴できるなら、それだけで泊まりに行く理由になります。十勝エリアへの出張サウナーには本気でお勧めしたい予定施設。
(仮称)西2条南9丁目ホテル(正式名称未発表)
所在地:北海道帯広市西2条南9丁目11番地
規模:鉄骨造・地上14階建/敷地面積1,014.64㎡/延床面積6,344.32㎡
客室数:185室(2〜13階)
温浴施設:最上階(14階)に天然温泉大浴場・サウナ・露天風呂
その他施設:1階レストラン
着工:2026年6月1日
完成予定:2027年11月末
開業予定:2027年12月〜2028年1月
駐車場:近隣旧坂本ビル跡地・自走式90台
運営:有限会社ホテル十勝屋(帯広市)