猛暑をサウナで乗り切る!?「あえて熱くなる」ことで得られる“究極の涼しさ”体験

by furosauna

「暑いからサウナなんて無理!」……マジですか?

「夏はただでさえ暑いのに、わざわざ熱いところに入るなんて、拷問以外の何物でもない!」

そう考えて、猛暑の時期はサウナから足が遠のく人も少なくないはず。しかし、ちょっと待ってください。本当にそうでしょうか? 実際に体験してみると、夏のサウナは冬のサウナとは全く異なる、奥深い世界が広がっているんです。

夏のサウナは、冬のサウナとは比べ物にならないほど、発汗作用が尋常じゃない。冬場は「うーん、汗出てきたかな?」とジワジワくる感じですが、夏はサウナ室に入った瞬間から、滝のような汗が流れ落ちます。まるで、体内の老廃物が、悲鳴を上げながら脱走していくかのようです。

そして、そのあとに待っているのが、あの「水風呂」……!

キンキンに冷えた水が、火照った体に触れた瞬間の、あの「ッハァーーー!」という声にならない叫び。冬場は水風呂に入るのにちょっと勇気がいりますが、夏は「むしろ早く水風呂へ!」と体が勝手に導かれる感覚。水風呂に浸かる時間は、まさに至福のひとときです。

そして、水風呂から上がって外気浴。夏の外気浴は、冬のように体が冷え切ってしまうことがなく、じんわりと体温が下がっていく感覚を味わえます。

この一連のサウナサイクルを繰り返すことで、体の中からじんわりと熱が放出され、まるで体の芯から冷やされたような、不思議な爽快感に包まれるのです。これは、冷房でただ表面だけを冷やしたのとは全く違う、「究極の涼しさ」と言っても過言ではありません。

なぜ夏にサウナなのか? 「あえて熱くなる」3つのメリット

「それでもやっぱり暑いのは嫌だ!」という声が聞こえてきそうですね。しかし、夏にサウナへ行くことには、単なる「涼しさ」以上のメリットが隠されているんです。

メリット1:体温調節機能の向上と「汗をかく」喜び

現代人は、冷房の普及により、汗をかく機会がめっきり減りました。しかし、汗をかくことは、体温調節にとって非常に重要な機能です。サウナで積極的に汗をかくことで、この体温調節機能が活性化され、暑さに強い体へと変化していくと考えられます。

実際に、筆者も夏のサウナ通いを始めてから、以前よりも汗をかきやすくなり、炎天下での活動が以前ほど苦にならなくなりました。これは、体が「あ、汗かかなきゃヤバイ!」と、いち早く危険を察知し、体温を下げるために汗を出すようになった証拠でしょう。

さらに、汗をかくこと自体に、一種のデトックス効果や爽快感があります。日常生活でここまで大量に汗をかく機会はなかなかありません。サウナで流れる汗は、ストレスや疲労、そして体の老廃物まで、すべて洗い流してくれるような感覚。これぞまさに「汗をかく」ことの喜びではないでしょうか。

メリット2:自律神経が整い、夏の不調を吹き飛ばす!

夏の暑さは、知らず知らずのうちに自律神経を乱します。冷房と外気の寒暖差、寝苦しい夜……これらが積み重なり、だるさ、食欲不振、不眠といった、いわゆる「夏バテ」を引き起こします。

サウナは、熱いサウナ室と冷たい水風呂という極端な温度差を繰り返すことで、自律神経の交感神経と副交感神経を交互に刺激します。これにより、自律神経のバランスが整い、体の調子が良くなる効果が期待できます。

筆者も、夏バテで体がだるいと感じた時こそ、サウナに駆け込みます。サウナから上がった後は、体がリフレッシュされ、心身ともにスッキリ。夜もぐっすり眠れるようになり、夏バテの症状が軽減されるのを実感しています。サウナは、夏の不調を乗り切るための、まさに「天然の処方箋」と言えるでしょう。

メリット3:極限状態で「ととのう」究極の開放感

そして、サウナの最大の醍醐味といえば、やはり「ととのう」体験です。夏のサウナでととのう感覚は、冬とはまた違った格別のものがあります。

熱気と水風呂で研ぎ澄まされた五感が、外気浴で一気に解き放たれるあの瞬間。脳内で何かがスパークするような、全身がフワフワと浮遊するような、そして宇宙と一体になったような……言語化が難しいあの感覚。

特に夏は、外気浴中に心地よい風が体を撫で、まるで雲の上を漂っているかのような浮遊感を味わえます。頭の中がクリアになり、日頃のストレスや悩みから解放される。この究極の開放感こそ、夏のサウナがもたらす最大の報酬です。でも日陰でね。

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