サウナで”逆にととのわない”危険な音楽ジャンルとはなにか!?DJサウナーが選ぶ禁断のプレイリスト

by furosauna

【危険度★☆☆】ととのいを「懐かしさ」で崩壊させる!~演歌~

サウナ室や外気浴中で、もし演歌が流れ始めたら……。おそらく多くのサウナーが「んんっ!?」となることでしょう。しかし、侮ってはいけません。演歌が持つ「ととのい破壊力」は、意外なところにあると私はにらんでいます。ちなみに言っておきますが、私は演歌が好きです。ただ、サウナ室内や外気浴中はどうなんだろうか…。

ととのいへの影響(妄想) 

演歌は、その独特のコブシと歌詞が、日本人の琴線に触れることが多いですよね。特に、人生の哀愁や人情を歌い上げた演歌を、ととのい中に聴いてしまったら……。

「ああ、人生って色々あったなぁ……」

「あの時のあの人は、今どうしてるんだろう……」

なんて、感傷的な気分に浸ってしまうこと請け合い!ととのいとは、無の状態、思考の停止に近い状態を目指すもの。なのに、演歌はあなたの脳内に、過去の記憶や人間関係、はては人生哲学まで引っ張り出してきてしまうのです!

ととのいの淵にいたはずが、気づけば人生を振り返るタイムマシーンに乗せられている状態。これはもう、ととのいどころではありません。汗とともに涙もホロリ。深い郷愁と若干の感傷に浸ったまま、水風呂から上がって放心状態になることでしょう。


「北の宿から」都はるみ
もう女と男の関係性で頭がいっぱい。
「津軽海峡・冬景色」石川さゆり
人生の旅路を考えずにはいられない。
「天城越え」石川さゆり
愛憎劇に思考を奪われ、ととのいどころではない。

【危険度★★☆】ととのいを「純粋な恐怖」でぶち壊す!~童謡~

「え、童謡が危険? なに言ってんの?」と思ったそこのあなた。甘い! 童謡の持つ「ととのい破壊力」は、演歌とはまた別の意味で恐ろしいのです。

ととのいへの影響(妄想) 

ととのってる最中というのは、非常に無防備な状態。五感が研ぎ澄まされ、普段は意識しないようなことにも敏感になります。そんなデリケートな状態に、無垢な歌声で歌われる童謡が流れ始めたら……?

最初は「ふふ、懐かしいな」なんて思っているかもしれません。しかし、繰り返されるシンプルなメロディと、子供の声が、次第にあなたの精神を蝕んでいきます。

特に、暗い内容の童謡や、不穏な背景を持つ童謡は要注意です。「かごめかごめ」や「通りゃんせ」のような、どこかミステリアスで不気味な雰囲気を持つ童謡を、閉鎖的な空間であるサウナや外気浴スペースで聴かされたら……。

「後ろの正面だーれ?」なんて歌詞が脳内でループし始め、気がつけば純粋な恐怖に思考を支配されていることでしょう。ととのいを通り越して、完全に「怯え」の世界へ突入です。水風呂も、もはや何かの生け贄にされるための泉にしか見えなくなるかもしれません。


「かごめかごめ」
ととのい中に背後が気になって仕方なくなる。
「通りゃんせ」
天神様の細道を通り抜けられず、永遠に迷い続ける感覚に。
「月の砂漠」
異世界の砂漠を彷徨っているような孤独感に襲われる。

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