大阪府摂津市の株式会社花岡工務店が、新たなサウナ文化を提案するカーサウナ第三弾「ハイエースサウナ」を発表した。これは、車とサウナを融合させた画期的なプロダクトであり、屋外でも自分だけのプライベートサウナ体験を楽しむことができる。プライベートサウナの需要が高まる中、同社の新しい挑戦が注目を集めている。
カーサウナとは、その名の通り車に設置できるサウナ。株式会社花岡工務店は2023年より屋内外用のプライベートサウナの製造を本格的に開始し、木造リフォーム工事で培った技術を活かしてオーダーメイドのサウナ「ハコセトラ」を製造してきた。その中で、第一弾目は軽トラック、第二弾目はTOYOTAハイラックスを製造。今回、第三弾として発表されたのが「ハイエースサウナ」だ。
「ハイエースサウナ」の特徴
「ハイエースサウナ」は、TOYOTAの人気車種「ハイエース ハイルーフ」をベースに作られたカーサウナで、サウナの本場フィンランドで世界シェアNo.1を誇るハルビア社製の薪ストーブ式サウナヒーターを搭載する。このヒーターは、ロウリュができる仕様で、本格的なサウナ体験を提供する。ロウリュとは、熱源に水やアロマ水を注いで蒸気を発生させるサウナ入浴法で、フィンランド発祥の方法だ。
サウナルームの木材には、レッドシダーや国産杉など、木目の美しさと香りにこだわった素材を使用し、サウナだけでなく視覚と嗅覚でも楽しむことができる。特に、自然の木の香りはリラックス効果が期待される点が魅力である。ルーム内は大人が約4名ゆったりと入れるサイズで、自然の香りとサウナの熱で心身ともにリラックスできる空間となっている。
製作日数と価格
「ハイエースサウナ」の製作日数は約40日で、価格は税込198万円（車両代は別途）である。全て受注生産のため、作り置きはなく、その都度お客様の車に合わせてカスタマイズが可能だという。このような柔軟な対応により、サウナ愛好者たちからの注目が高まっている。
サウナ文化と地域振興
サウナブームが続く中、混雑したサウナ施設に通うのではなく、自宅やアウトドアで自由にサウナを楽しむニーズが増えている。そこで、株式会社花岡工務店は、プライベートサウナの新しい形として「ハイエースサウナ」を提供し始めた。代表の花岡雅仁氏は、「造り手が輝く時代を創っていきたい」と語り、地域の職人たちと協力して新たなサウナ文化を広めることを目指している。
また、同社のサウナシリーズ「ハコセトラ」は、摂津市の中小企業応援プロジェクト「摂津ブランド」やふるさと納税返礼品としても申請中であり、地域経済の活性化にも貢献している。
「ハイエースサウナ」は、車という移動手段とサウナというリラクゼーションを融合させた新しいプロダクト。これにより、アウトドアや自宅の庭など、好きな場所で自由にサウナを楽しむことが可能になった。今後も、株式会社花岡工務店の革新的な取り組みに注目が集まるだろう。日本のサウナ文化は、新たなステージへと進化を続けている。
株式会社 花岡工務店
大阪府摂津市新在家２－１－１９
ホームページ https://www.8702bld.com/
