昨今、注目を集めている白樺などの枝葉を束ねた「ヴィヒタ」を用いて行うリラクゼーショントリートメント「ウィスキング」。公益社団法人 日本サウナ・スパ協会は、この文化と施術をさらに掘り下げ、広め、伝えるために、2023年春より新たな認定資格を設ける。
ウィスキングとは
日本サウナ・スパ協会では「施術者により、サウナ室でウィスクなどの植物や天然由来の力・モノだけを使用し、心身をととのえること」と位置づけている。
白樺などの若枝を束ねた「ヴィヒタ(フィンランド語)=ウィスク(英語)」で、カラダを叩く入浴法が日本では「ウィスキング」と呼ばれつつありますが、エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国の入浴法ではさらに、スクラブを使ったり、ハーブティーの効果効能を取り入れたり、植物の力をあますことなく活かされている。
日本サウナ・スパ協会では、この「バルト式ウィスキング」を中心に、世界中の植物入浴文化を取り入れながら、日本独自のウィスキングを作り上げることを目指すという。
新設される2つの資格
ウィスキング for ビギナーズ(2023年春スタート)
サウナ・ファンや温浴施設の従業員らに、ウィスキングの基本的な知識を身につけてもらうことを目的とする。
ウィスキング for プロフェッショナルズ
「ビギナーズ」の上位資格で、施術者育成を目的とする。公式テキストでの学習や、ワークショップなどを経て、筆記・実技試験を予定(実施準備中)。
公式テキストが全国書店にて発売中
「ビギナーズ」公式テキスト
タナカカツキ著「はじめてのウィスキング」
日本サウナ・スパ協会がサウナ大使として任命するタナカ氏が、マンガ/イラスト/図解などあらゆる手法を駆使してウィスキングのあらましを伝える。巻末には、ビギナーズ試験の出題例も掲載。
「プロフェッショナルズ」公式テキスト
エバ・コロソヴァ著「ラトビア国家資格者が教える ウィスキングの基礎と実践」
本場・ラトビアでは、ウィスキング(彼の地ではピルツと呼ばれます)の施術者は国家資格。著者であるエバ氏はその有資格者。口伝が基本の施術を、できるだけ平易な言葉でまとめた世界的に見ても珍しい、そして日本で唯一のウィスキングの専門書。
「ウィスキング for ビギナーズ」試験概要
公式テキスト「はじめてのウィスキング」で学習し、Web上で受験する形式を予定。座学や会場での試験もないので、自分のペースで学習し好きな時間に受験できる。
2023年春スタート
・受験料:3,700円(税込)
・出題:25問
・申し込み方法は上記特設サイトで告知
・特設サイトに出題例を掲載
・合格者にはディプロマ等を進呈予定
特設サイトを開設
日本サウナ・スパ協会は上記2つの資格の情報をまとめたサイトを新設した。