
2026年10月7日、長野県松本市の株式会社CountryWorksがアウトドアヴィラブランド「SOLM(ソルム)」を発表した。あわせて始まった「SOLM unit owners」の第1期募集では、4名で使える5.3㎡のサウナユニットが720万円(税込)で、1ユニットから単独所有できる。募集枠は限定20ユニットだ。
最初の拠点は、標高約1,000mの高原地帯・八ヶ岳南麓。八ヶ岳の森に育まれた湧水群は日本名水百選にも選ばれ、夏は涼しく冬も雪が少ない気候だという。新宿から電車で約2時間という距離は、サウナ目当ての週末旅としても現実的な範囲だ。
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サウナが「1棟」として独立する、分棟設計の意味
SOLMの建築は、寝室・キッチン・サウナ・露天風呂といった暮らしの機能を最小のユニットに分け、敷地内に点在させる「分棟設計」が特徴だ。

ヴィラ中央の焚き火台を各キャビンが囲む配置で、どこにいても3歩で外へ出られる。生活のあらゆる場面で必ず屋外を通る設計のため、サウナ室を出てから外気に触れるまでの距離が、建築の前提として短く組まれていることになる。客室や大浴場の内側にサウナが収まる一般的な宿泊施設とは、考え方の出発点が異なる。
この分棟設計は、もう一つの特徴を生んだ。ヴィラやホテルを複数人で共同所有する仕組みではなく、サウナユニットや寝室ユニットを1ユニット単位で単独所有できる点だ。サウナだけを選べる入口は、サウナ好きにとって珍しい設計といえる。

サウナユニットは5.3㎡・4名・杉の香り
販売価格720万円(税込)のサウナユニットは、広さ5.3㎡、利用定員4名。高い断熱性で寒冷地でも高温を維持し、杉の香りに包まれて過ごせると紹介されている。標高約1,000mの立地を考えれば、冬場の温度保持を設計の軸に置くのは理にかなっている。5つのユニットの中では最も価格が低く、SOLMの入口にあたる存在だ。
一方、発表資料には室温の数値や熱源、水風呂の記載がない。紹介されているのは、サウナで温まったあとに高原の澄んだ空気の中で外気浴をする流れだ。

「サウナを持つ」選択肢としての立ち位置
個人でサウナを持つ方法といえば、自宅への設置や、テントサウナ・バレルサウナの購入が思い浮かぶ。SOLMはそれらと異なり、購入したユニットを同社の宿泊事業に貸し出す形が前提だ。稼働率に左右されない固定リターン3%に加え、総開発費用に対する投資持分に応じた売上連動リターンが配分される。1ユニットあたり年3泊分の無料宿泊チケットも付く。
さらにSOLMは「木造簡易建物」に該当し、7年での減価償却が可能という。最低契約期間の終了後は運用を続けるほか、基礎から切り離して自宅の庭などへ移設し、離れやプライベートサウナとして使う道も用意されている。税務の詳細は税理士などの専門家への相談が必要だ。サウナ付き宿泊施設を「利用する」側だった人が、「持つ・貸す」側に回れる。ここがこのスキームの新しさだろう。

「SOLM」はどんなサウナーにお勧めか
焚き火、薪火料理、サウナ、露天風呂までを一続きで楽しむ滞在が好きなサウナー。サウナ付き宿泊を使い込んだ末に、運営側の視点へ関心が移ってきた人。こうした層には、一度資料を見る価値がある。
サウナ初心者が気軽に試す施設ではなく、価格も投資の性格も踏まえて検討する上級者・検討層向けだ。サウナユニットの定員は4名なので、仲間や家族と使う前提で考える人にも向く。




ジョー
サウナーなら一度は「自分専用のサウナ室があれば」と夢想する。その夢に720万円という値札がついたのが今回のニュースだ。水風呂の記載がない点は、サウナーとして真っ先に確認したいところ。焚き火のそばで外気浴をして、ととのう時間を長く味わいたい人には特に刺さりそうだ。
SOLM
所在地:八ヶ岳南麓(第一拠点)
料金(税込):サウナユニット 720万円(税込)※5ユニット中で最も低価格
収容人数:4名(サウナユニット/広さ5.3㎡)
主な設備:外気浴、杉の香りのサウナ、高断熱仕様
アクセス:新宿から電車で約2時間
運営会社:株式会社CountryWorks
公式URL:https://unitowners.solm.jp/