
順番待ちのないサウナ、有馬温泉に生まれる
サウナに入るのに、整理券をにらみながら順番を待つ。そんな都市型サウナの”当たり前”を、そもそも存在しないものにしてしまう宿が有馬温泉にできる。
有馬温泉で「花結び」「小都里」を運営する株式会社御幸荘が、2026年10月2日、1フロア1室・全6室のプライベート宿「nebi 有馬」を開業する。
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全室に専用サウナ、”待たない”という発想の贅沢
nebiの核は、全6室すべてに温泉とサウナが個別についている点にある。
サウナブーム以降、人気施設ほど整理券制や混雑による待ち時間が発生しやすくなったのは、サウナー界隈では周知の課題だ。都市型の貸切サウナが増えているのも、この「待ちたくない」というニーズの表れといえる。

nebiはこの課題に対し、”部屋そのものをプライベートサウナ施設化する”という、やや思い切ったアプローチで応えている。約80平方メートルある客室のうち、実に3分の1を水回りに充て、温泉・露天風呂・サウナを部屋の中で完結させた。
チェックインは14時、チェックアウトは11時(一休.comダイヤモンド会員は12時)で、最大22時間、他の宿泊客と鉢合わせすることなく、自分のペースでサウナと水風呂、外気浴を繰り返せる。大浴場を共有する従来型の温泉旅館とも、貸切サウナの予約枠に縛られる都市型施設とも異なる、第三の形だ。

老舗が69年かけて磨いた土地の物語を、サウナ体験に重ねる
運営する御幸荘は、有馬温泉で69年続く老舗だ。
nebiが建つ場所は、かつて有馬温泉の玄関口であり、湯治客が杖をついて訪れ、湯につかって元気を取り戻し、杖を置いて帰っていったという言い伝えが残る土地。宿の正面に架かる橋が「杖捨橋」と呼ばれるのも、その名残だという。客室の内風呂・露天風呂のデザインには、有馬の名所を描いた「有馬六景」の要素が取り入れられ、サウナ後の外気浴の時間にも土地の文化が滲む設計になっている。

食事は和洋懐石を半個室で提供し、敷地内には夜パフェ専門店やバターサンド専門店なども新設される予定だ。老舗旅館の食のこだわりと、サウナを軸にした新しい滞在体験を掛け合わせた点は、単に「温泉宿にサウナを足しただけ」の施設とは一線を画す。

「nebi 有馬」はどんなサウナーにおすすめか
客室がわずか6室というプライベート性の高さから、混雑を気にせず自分のペースでロウリュや水風呂サイクルを回したい上級サウナー、あるいは記念日など特別な日にソロやカップルで静かにととのいたい層に向いている。
一方、大人数でワイワイ楽しみたいグループ利用や、コストを抑えたい初心者にはやや不向きといえるだろう。




ジョー
正直、「サウナに順番待ちがない」というだけでここまでそそられるとは思わなかった。都市型サウナで順番待ちをしてきた身としては、部屋ごと専用の温泉&サウナという発想はもはや反則級だ。混雑にうんざりしている上級サウナーや、記念日にとことん静かにととのいたい人には、間違いなく刺さる宿だと思う。
nebi 有馬
所在地(エリア):兵庫県神戸市北区有馬町351-2(有馬温泉)
開業日:2026年10月2日
主な設備:各客室に温泉・露天風呂・サウナ・ミニキッチンを完備
アクセス:有馬温泉駅より徒歩約10分/神戸三宮より車で約30分/大阪駅より約1時間
運営会社:株式会社御幸荘
公式URL:https://arima-nebi.jp/