
福岡県北九州市の門司港レトロ地区に、客室そのものが本格サウナになるホテルが登場する。星野リゾートが2026年7月24日、同社にとって福岡県初進出となる宿泊施設「BEB5門司港 by 星野リゾート」を開業する。
全119室を構える客室ラインアップのひとつとして用意されているのが、室内に据え置き型のドライサウナを備えた「テラスつき海峡サウナルーム」だ。周辺観光の合間に立ち寄る温浴施設ではなく、宿泊の主目的になり得るサウナルームとして、フロサウナ編集部はこの一室に注目した。
客室に本格ドライサウナ、「テラスつき海峡サウナルーム」の中身
このルームタイプの核は、室内にしつらえられた据え置き型のドライサウナだ。アロマウォーターを使ったセルフロウリュができるため、香りや蒸気量を自分のペースで調整できる。
サウナを出た先のテラスには水風呂と外気浴用のチェアが設置されており、関門海峡を吹き抜ける潮風を浴びながらクールダウンできる構造になっている。館内共用のサウナのように順番待ちの列に並ぶ必要はなく、同室の仲間だけで貸し切り状態のまま「あたたまる、冷やす、外気に触れる」というサウナの基本サイクルを、部屋を出ることなく完結できる点が最大の特徴だ。
ととのった後にそのままベッドへ倒れ込めるという動線も、公共の大浴場付きサウナ施設にはない客室サウナならではの強みと言える。


なぜ”客室ごとサウナ”なのか、編集部の見立て
近年、テントサウナ付きのヴィラや、個室貸し切り型のプライベートサウナ施設は全国的に増加傾向にある。行列や混雑、他人と時間を合わせる必要のある共用サウナに疲れたサウナーが、自分たちのペースで整えられる空間を求めているためだ。
BEB5門司港のサウナルームは、この「プライベート志向」の流れを、テントではなくホテルの客室という形に落とし込んだ点が興味深い。
共用の半露天大浴場も別途用意されているため、大浴場で不特定多数と入る開放感と、客室で完結する密室性の両方を、滞在中に選び分けられる構成になっている。これは、貸切サウナ施設単体でも大浴場付き温浴施設単体でもない、宿泊施設だからこそ成立する組み合わせだ。


大浴場やレストランなど、滞在を支える周辺コンテンツ
「BEB5門司港」にはサウナルーム以外にも、最上階には関門海峡と一体化するようなインフィニティデザインの半露天大浴場があり、こもり湯や寝湯など複数のエリアを備える。
24時間利用できるパブリックスペース「TAMARIBA」や、多国籍な麺料理を自分好みにアレンジできるレストラン「Noodle Bar Buffet」、夕方に開催される「海峡SUNSET HOUR」といったアクティビティも用意されており、サウナルームに滞在しない客層にも門司港の海峡ビューを楽しめる設計だ。
ただし、これらはあくまでサウナルームという核を囲む滞在コンテンツであり、温浴目的で訪れるならまず狙うべきは客室そのものである。


「BEB5門司港 by 星野リゾート」どんなサウナーにお勧めか
順番待ちのある共用サウナより、気心の知れた相手とだけ整いたい人に向いている一室だ。特に、カップルや少人数の友人グループで貸切感覚のロウリュを楽しみたい人、外気浴の景色にもこだわりたい人には刺さりやすい。
一方で、複数のサウナ室や水風呂を巡る”サウナ旅”的な楽しみ方をしたい上級者には、館内のサウナ室数自体は限定的なため、大浴場との組み合わせで滞在プランを考えるのが現実的だろう。






ジョー
「5つの特徴の1つ」扱いだったサウナルームに、勝手に前のめりになってしまった。据え置き型ドライサウナ+セルフロウリュ+テラス水風呂という組み合わせを客室内で完結させる発想は、貸切サウナ施設のあの「予約が取れない」問題を、ホテル一棟丸ごと客室化することでスルッと回避しているように見える。個人的には、外気浴チェアから関門海峡の夜景を眺められる時点でもう合格点。仲間内でダラダラととのいたい人、混雑した共用サウナに小さなストレスを感じてきた人には、かなり刺さるはずだ。
BEB5門司港 by 星野リゾート
所在地:福岡県北九州市門司区西海岸一丁目4-44
開業日:2026年7月24日
客室数:119室
付帯施設:パブリックスペース「TAMARIBA」、カフェ、ショップ、レストラン、半露天大浴場
料金:1泊13,600円〜(2名1室利用時、税込、食事別)
アクセス:JR門司港駅より徒歩4分
駐車場:敷地内25台(有料)、近隣提携あり
予約:星野リゾート予約センター(050-3134-8098)
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/beb5mojiko/