
サウナ後の一杯を、ノンアルで再定義する動きが続いている。
「ととのう」という言葉がすっかり市民権を得た今、サウナーの関心は「どう入るか」から「入った後をどう過ごすか」へとシフトしつつある。サ飯・サ後ドリンクへの注目が高まるなか、老舗の酒造メーカーがサウナ後専用のノンアルコール飲料を引っ提げて、東京の人気銭湯に乗り込んできた。
黄桜が「ととのいエール」でサウナ市場に参入した意味
京都・伏見の酒造メーカー・黄桜が、2026年4月に発売したノンアルコールビアテイスト飲料「ととのいエール」。今年6月5日(金)から6月11日(木)まで、東京・東中野の「松本湯」とのコラボ企画を実施する。
黄桜といえばビールの印象が強いが、今回の「ととのいエール」はアルコール度数0.00%の炭酸飲料だ。原材料に食塩を含んでおり、サウナで失われる塩分と水分を補給することを意識した設計になっている。ゆず果汁とホップ由来のアロマを組み合わせた味わいは、ビールの代替ではなく「サウナ後という場面のための飲み物」として開発されたと読める。
サウナ後のノンアルコール市場は近年急速に拡大しており、施設内の自販機・売店でもノンアルビールや炭酸飲料の品揃えが充実してきた。その流れのなかで、ブランドが施設と正面からコラボし、プロダクトの世界観ごと持ち込む形は珍しい。黄桜がサウナという文化圏に対して本気で向き合っていることが、この企画の設計から伝わってくる。


松本湯という舞台の必然性
コラボ先として選ばれた「松本湯」は、東中野の住宅街に位置する銭湯だ。サウナブーム以降に改装・リニューアルされた都内の銭湯のなかでも、サウナ好きの間での評判が高く、週末には行列ができることもある。地域密着型でありながら、サウナーにとっての「通いたくなる銭湯」として確固たる地位を持つ施設だ。
期間中は、黄桜のイメージキャラクターである”カッパ”が館内各所に掲出される。のれん、入口看板、脱衣所、浴場内と、施設内のほぼ全域にわたる展開だ。入浴前から退出まで、カッパが視界に入り続ける設計は、体験としての一体感を演出している。さらに、利用客を対象に「ととのいエール350ml缶」を各日先着100名に無料配布する。

黄桜「ととのいエール」コラボイベントはどんなサウナーに刺さるか
まず、ソロサウナーや、サウナ後のアルコールを控えている人にとって実利がある。塩分・水分補給を意識しながら、ビールに近い飲み心地を求める層には選択肢になりうる。
また、「サウナ文化」をライフスタイルとして捉えているタイプのサウナーにとっては、このコラボ企画そのものが体験として面白い。松本湯という選択肢を普段から知っている人なら、この1週間だけの特別な空気感を目当てに足を運ぶ理由になりそうだ。
逆に、「ととのい後はビールじゃないと」という信念の持ち主には、あくまで参考情報として。


ジョー
「サウナ後にビール」文化の正統な後継として、ノンアルという選択肢をここまで本気で設計してきた商品は意外と少なかった。塩分補給を原材料レベルで組み込んでいる点は、サウナー目線でちゃんと誠実だと思う。ゆずとホップの組み合わせが外気浴に合うかどうか、実際に試してみたい。松本湯のジャジーなサウナ後には、しっぽりとノンアルをキメるのが乙です。
黄桜「ととのいエール」✕松本湯コラボイベント
施設名:松本湯
所在地:東京都中野区東中野5-29-12
コラボ期間:2026年6月5日(金)〜6月11日(木)※木曜定休のため最終日は水曜
営業時間:平日・土曜 14:00〜24:00 / 日曜 8:00〜12:00、15:00〜24:00
配布内容:ととのいエール350ml缶を各日先着100名(予定)に無料配布
公式サイト:https://www.matsumoto-yu.com/