
サウナ付き本格湯宿が、世界遺産の前に立った
ドライサウナと天然温泉を備えた湯宿が、京都・御室に誕生する。共立メンテナンスが運営する「花伝抄」シリーズの3棟目、『京都 御室 花伝抄』が2026年5月24日(日)にプレオープンを迎える。
御室とは、真言宗御室派の総本山・仁和寺が鎮座するエリアだ。春には「御室桜」が咲き、嵐山・龍安寺にも近い。いわゆる観光エリアの喧騒から少し外れた、静かな住宅地と寺町が交差するような場所に、この湯宿は建てられた。
最寄り駅「御室仁和寺」から徒歩約2分という立地でありながら、それでいて古都らしい静謐さが残るというのは、温浴施設のロケーションとしてかなり恵まれている。
「花伝抄」シリーズのサウナはどう進化したか
花伝抄は、嵐山温泉と梅小路に続くシリーズ展開だ。共立リゾートの和の湯宿ブランドとして認知されてきたが、御室のこの新棟では、地下1階の浴場ゾーンに「本格的な高温ドライサウナと水風呂」を明確に組み込んできた。
ドーミーインはビジネスホテルのサウナ文化を底上げした存在として、サウナー界隈では一定の評価を受けてきた。それと同じ共立メンテナンスの運営でありながら、リゾートライン「花伝抄」では、これまでサウナへの言及がそれほど前面に出ることはなかった。
御室の新棟でドライサウナ・水風呂を施設概要の冒頭に明記してきたことは、「リゾート湯宿でもサウナを本気でやる」という意思表示として読んでいい。

4種の無料貸切風呂と、地下の湯殿という設計思想
天然温泉大浴場の源泉名は「きぬかけの湯」。泉質はアルカリ性単純温泉で、刺激が少なく湯当たりしにくいタイプだ。サウナ後の水風呂から天然温泉への移行という動線を考えると、低刺激の泉質は「ととのい」の邪魔をしない。


さらに特徴的なのが、予約不要・無料で利用できる貸切風呂4種だ。檜・石造りなど意匠の異なる4室が地下フロアに並ぶ構成で、グループやカップルでも「誰にも気を使わない湯時間」を確保できる設計になっている。高温のドライサウナで整えた後、パートナーや友人とそのまま貸切風呂へ流れ込む——という動線は、温浴施設として素直に羨ましい。
なお、全67室のうち石風呂付き客室も用意されている。部屋食対応客室(最大4名)と合わせて、滞在中ほぼ外に出なくても完結するプライベート滞在を設計できる。

「古都×サウナ」という組み合わせが持つ意味
京都にはすでにサウナ・温浴の選択肢は存在する。しかしそのほとんどは、市街中心部のホテルサウナか、郊外型スーパー銭湯のどちらかに分類される。「世界遺産エリアに宿泊しながら、宿のサウナで整える」という体験は、希少なカテゴリだ。
西陣織・御室焼きの工芸品が点在し、枯山水の庭と京都産の丸太を使った茶室が設えられた空間でサウナに向かう——という文脈は、他の都市では再現できない。ととのいの後にぼーっとする時間が、古都の静寂と重なることで、体験の質が変わってくる気がする。



「京都 御室 花伝抄」はこんなサウナーにお勧め
ソロでじっくりサウナを楽しみたいが、たまには宿でゆっくり泊まりたいという層に特に刺さる施設だ。貸切風呂が無料・予約不要という構成は、カップルや友人2〜3名での滞在にも向いている。
また、サウナ初心者や「ととのう」より「くつろぐ」が優先の層にも、天然温泉と多彩な浴室バリエーションがちょうどいい受け皿になる。ドーミーインのサウナで共立クオリティを知っているサウナーが、一段上の滞在体験として試すのにも適したポジションだ。


ジョー
無料・予約不要の貸切風呂4種はかなりずるい構成だ。ととのえた後に、貸切檜風呂でぼーっとする時間の豊かさが今から想像できる。
ドーミーインのサウナで共立の本気を知っているサウナーが、次のステージを探しているなら、ここが答えになりうる。
京都 御室 花伝抄
プレオープン日:2026年5月24日(日)
所在地:京都市右京区御室芝橋町1番地4
アクセス:京福電気鉄道(嵐電)北野線「御室仁和寺」駅から徒歩約2分
客室数:全67室・22タイプ
浴場設備:天然温泉大浴場(内湯・ドライサウナ・水風呂)、無料貸切風呂4か所
源泉:きぬかけの湯(アルカリ性単純温泉)
食事:夕食(京会席)・朝食(和食膳)、光庭を望む半個室食事処
プレオープン記念プラン:1泊2食付・2名1室・1人あたり公式サイト31,000円(税込)〜(通常46,000円)
公式サイト:https://dormy-hotels.com/resort/hotels/omuro_kadensho/