
出張サウナの選択肢が、また一つ増える。
リーガロイヤルホテルズが展開する宿泊特化ブランド「リーガグラン」が、2028年に広島、2029年に北海道千歳と、サウナ付きホテルの連続開業を発表した。
リーガグランというブランドが持つサウナの文脈
「リーガグラン」はリーガロイヤルホテルの上質なおもてなしを引き継ぎながら、大浴場とサウナを標準装備とする宿泊特化型ホテルブランドだ。
宿泊特化型ホテルとサウナの組み合わせ自体は、近年のビジネス系ホテルチェーンがすでに定着させた形式だが、リーガグランがそこに加えるのは「地元産品や和をテーマとしたインテリア」という地域性と、ブランドが長年培ってきた接客品質だ。単なる「泊まれるサウナ」ではなく、「ちゃんとしたホテルにサウナがある」という体験設計が、このブランドの軸にある。
京都に1軒目が開業済みで、今回の広島・千歳はブランドとして3軒目・4軒目にあたる。多ブランド展開によるグループ全体のポートフォリオ拡大という経営文脈のなかで、サウナと大浴場は「どのリーガグランにも共通する体験の核」として位置づけられている点が興味深い。

広島——平和大通り沿い、17階建てのサウナ付きホテル
2028年6月末、広島市中区の平和大通り沿いに「リーガグラン広島」が開業する予定だ。地上17階建て・168室(予定)。アクセスはJR広島駅から車で約10分、路線バスなら「平塚町」停留所から徒歩約2分という立地で、観光とビジネスの両方に対応できるポジションにある。

付帯施設として大浴場とサウナが設けられる予定で、最上階にはレストランが入る計画もある。客室は24〜30平方メートルのツインルームを中心に構成され、広島の素材と白木を基調とした内装設計が謳われている。
リーガロイヤルホテルズと広島の関係は1955年にまでさかのぼる。広島復興のシンボルとして平和記念公園内に誕生した「新広島ホテル」を源流に持つグループが、今度は旅行者目線の宿泊特化型としてこのまちに新たな拠点を構える。その文脈を知ると、単なる新規出店とは少し違う重みが感じられる。
千歳——半導体のまちに誕生する、サウナ付き拠点ホテル
2029年3月末、北海道千歳市にリーガグランとして北海道初となる「リーガグラン千歳」が開業予定だ。地上10階・地下1階・227室(予定)。JR千歳駅前という立地で、新千歳空港からは車で約10分のアクセスだ。
千歳市は近年、半導体メーカーの進出と関連産業の集積により、出張者数が急増しているエリアとして知られている。ビジネス需要が高まる一方で、宿泊施設の整備はまだ追いついていない局面もある。そこに大浴場・サウナを標準装備した上質ビジネスホテルが入ることの需要は、かなり堅い読みと言えるだろう。
道内のサウナシーンは、ススキノを中心に専門施設の充実が続く一方で、空港や玄関口周辺のホテルサウナはまだ選択肢が限られている。千歳という立地でのサウナ付きホテル開業は、北海道を旅する際の新たな動線をつくる可能性がある。
どんなサウナーにおすすめか
この2施設は、サウナを目的に遠征するというよりも、「ホテルステイの質をサウナで底上げしたい人」に刺さる設計だ。特に、出張のたびにサウナ付きホテルを探す習慣がある人、サウナ後に清潔でゆったりした部屋で眠りたいという欲求を持つソロ出張層、そして旅の疲れを施設全体の品質で解消したいカップルや少人数旅行者に向いている。
サウナそのものの設備詳細(熱源の種類、温度、水風呂の深さ等)は現時点で未発表のため、開業が近づいた段階での続報を待ちたい。

コマシ
ブランドとして大浴場・サウナを全拠点に標準装備する姿勢は、「ホテルのおまけサウナ」という従来の扱いから一線を画そうとしている意志に見える。続報が楽しみな案件。出張のたびに銭湯を探している人には、特に気にしてほしいブランドになりそうだ。
リーガグラン広島
住所:広島県広島市中区東平塚町4-7
開業予定:2028年6月末頃
客室数:168室(予定)
付帯施設:大浴場、サウナ、レストラン(最上階・予定)
アクセス:JR広島駅より車で約10分、路線バス「平塚町」徒歩約2分
リーガグラン千歳
住所:北海道千歳市末広6丁目
開業予定:2029年3月末頃
客室数:227室(予定)
付帯施設:大浴場、サウナ、レストラン(予定)
アクセス:新千歳空港より車で約10分、JR千歳駅すぐ