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愛知県最大級40名収容スタジアムサウナ新設。一宮のスーパー銭湯「スパアクアス湯友楽」が6月18日リニューアル開業

30年続いた銭湯が、愛知県最大級のサウナで再起動する

染色工場の廃業と銭湯の誕生、そして30年後の父子継承。愛知県一宮市のスーパー銭湯「スパアクアス湯友楽」が2026年6月18日にリニューアル開業し、40名収容のスタジアムサウナをはじめとする大規模な新設サウナ施設として生まれ変わる。

この物語の起点は1995年にある。繊維産業で栄えた一宮市で、車のシートを染める染色工場を営んでいたイトシン興業は、産業転換の波の中で温浴業への参入を決断する。染色工場の給排水インフラ、ボイラー設備、広大な敷地。製造業としての遺産が、そのままスーパー銭湯の骨格になった。翌1996年、「スーパー銭湯湯友楽」が開業した。

経営を継いだ息子が抱いた「設備産業か、サービス業か」

現社長・伊藤昌英氏から息子の伊藤豪規氏(34歳)へ。今回のリニューアルは、設備の大規模刷新であると同時に、世代交代の象徴でもある。豪規が8月に代表取締役に就任するタイミングと、このグランドオープンはほぼ重なっている。

父の信念はシンプルだ。「いい設備を置けば、人は来る」。スーパー銭湯を設備産業ととらえる、30年間の経営哲学だ。対して豪規氏は「満足感を売るサービス業だ」と主張する。同じ施設を見ながら、二人はまったく異なる言語で語ってきた。

その衝突の産物がこのリニューアルだ、と編集部は読んでいる。スタジアムサウナの導入はスペック上の話だが、アウフギーサーの常設、競合施設との業界横断コラボなど、「人が体験をつくる」という豪規の思想が随所に貫かれている。父の設備投資と息子のサービス哲学が、珍しい化学反応を起こしている。

スパアクアス湯友楽

愛知県最大級、40名収容スタジアムサウナとは何か

スパアクアス湯友楽の目玉は、県内最大級とされる40名収容のスタジアムサウナだ。「スタジアムサウナ」とは、客席のように段差のある観客席型の座席レイアウトを持つサウナ室を指す。熱源に近い上段と遠い下段で体感温度に差が生まれるため、自分のコンディションに合わせた位置取りができる点が特徴だ。近年、大型施設や新設スーパー銭湯での採用が増えているが、40名収容というキャパシティは愛知県内では突出している。

スパアクアス湯友楽

アウフグース文化との相性も良い。スタジアム型は正面に向かって視線が集まる構造のため、アウフギーサーによるパフォーマンスが映えやすい。今回、名古屋の「SENSE sauna」所属のBIBI氏とウェルビー今池店の黒川優磨氏がメディア公開日に実演を行う予定で、開業後もアウフグースコンテンツを軸に据えた運営が想定される。

水風呂は12℃深水と16℃浅水の2槽構成を採用。温度帯だけでなく「深さ」でも体験を分けるアプローチは、上級者がより長く水中に留まれる設計として評価できる。

スパアクアス湯友楽

「ニュースパ銭」という新しい立ち位置

スパアクアス湯友楽が掲げるコンセプトは「ニュースパ銭」だ。近年のサウナブームでは、浴槽スペースを削ってサウナ特化型に振り切る施設も増えている。湯友楽が選んだのはその逆だ。テニスコート1面分に相当する露天エリアに高濃度炭酸泉、立ち湯、ツボ湯を配置し、内湯でも12種の浴槽を整える。サウナをコンテンツとして強化しながら、「毎日入りたいお風呂」という銭湯の本義を手放さない。

同業者との壁を越えた協業姿勢も注目に値する。通常、温浴施設間の交流は少ないとされる業界慣習に対し、競合とみなされうる施設のアウフギーサーを招いて開業イベントを行う。この動きは、一宮のスーパー銭湯文化を点ではなく面で底上げしようとする意図として受け取れる。

スパアクアス湯友楽

「スパアクアス湯友楽」はどんなサウナーにお勧めか

アウフグース好きで大人数の熱波体験を楽しめるタイプに特にフィットする。スタジアムサウナは個人の静かな「ととのい」よりも、空間を共有する体験に向いた設計だ。

また、サウナだけでなく温泉・岩盤浴・食事まで一日滞在したい「スパ銭派」のサウナーにとっては、サウナのクオリティが上がった居心地の良い定番になりうる。逆に、静謐な一人サウナや小規模プライベート空間を好む層には、同施設のバレルサウナやアロマサウナが受け皿になるだろう。

編集部
ジョー

「スパアクアス湯友楽」の12℃深水風呂とスタジアムサウナの組み合わせ、個人的にはこのセットが一番気になる。深い水風呂は「入れる」と「入り続けられる」がまったく違う体験で、16℃浅水との使い分けができる施設はまだ多くない。アウフグースが好きで、かつ水風呂を本気で攻めたいサウナーに届いてほしい。

スパアクアス湯友楽(旧:美彩都 湯友楽)

所在地:愛知県一宮市開明字神明郭5
開業日:2026年6月18日(木)
営業時間:月〜木・日 9:00〜24:00 / 金・土 9:00〜25:00
入館料:平日850円 / 土日祝950円(岩盤浴別途:平日500円 / 土日祝600円)
サウナ:スタジアムサウナ(40名収容)、バレルサウナ、アロマサウナ(東海2店舗目)、岩盤ロウリュ
水風呂:12℃深水風呂・16℃浅水風呂の2槽
露天:高濃度炭酸泉・立ち湯・腰掛湯・ツボ湯(テニスコート1面分)
浴槽:全12種 その他:東海初出店の食事処「ゆゆぜん」、あかすり、マッサージ
URLhttps://supersento-yuuraku.jimdofree.com/

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